まさかの救急車
朝は普段通りに見えて、朝ごはんも食べて元気に登園した娘。最初は保育園からの電話に驚きや不安と、どこかに信じられないという気持ちもありました。何かの間違いであってほしいと思ったのです。
ちょうど保育園には救急車が来ていて、電話で搬送先も教えていただいたので、私はすぐに職場の上司に事情を話して病院へ向かいました。と言っても正直なところ上司とどんな会話をしたのか、どうやって仕事を終えたのか、明確には思い出せません。よほど気が動転していたのだなと思います。
病院へ着くと、娘の意識が戻ったことを看護師さんから教えていただき、とにかくホッとしました。安堵からか、涙が溢れ出してしまいました。
そこへ職場から駆けつけてきた夫も到着。医師の説明を一緒に受けることに。医師は娘が「熱性けいれん」を起こしていたことを説明してくれました。娘は点滴を打ち、入院などにはならず、その日のうちに帰宅。
「繰り返す子もいるので、気をつけてください」と言われ、私と夫は帰宅したら熱性けいれんについて勉強しようと話し合いました。
私にとっては心臓が飛び出しそうなほど動揺した出来事でした。幸いにも、それから娘は一度も熱性けいれんを起こしていません。対応してくれた保育園の先生方、救急車の方たち、診察してくださった病院の先生や看護師さんなど、すべての方に感謝の気持ちでいっぱいになりました。
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子どもの意識がない、救急車で運ばれた、という事態に直面したら、パパもママも驚いてしまいますよね。日本小児神経学会のHPによると、熱性けいれんは、子どもの熱の上がり際に多く起こるそうです。ほとんどの熱性けいれんは5分以内に自然に止まるので、慌てずに子どもがけがしないよう、安全な場所に寝かせたり、吐いたときに息がつまらないよう体を横向きにしたりすることが大切なのだそう。
5分以上続くようであれば、救急車などで病院に搬送することがすすめられ、また初めての熱性けいれんの場合は、救急外来などの医療機関を受診すると良いそうです。判断に迷ったら、かかりつけの小児科または小児救急電話相談(#8000)に相談しましょう。
子どものけいれんについて、知識と理解を深めておき、起こったときにできるだけ冷静に対処できるよう心がけたいですね。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:山下ことね/30代女性・パート。結婚6年目の4歳の娘を育てる母。33歳でパートタイマー。趣味は映画鑑賞。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています