共働きですれ違う日々
大学の同級生と結婚した私。家族や友人に祝福され、すてきな新婚生活になると思ったのもつかの間……。共働きだったこともあり、すれ違うことが増えてしまいました。
おまけに、より多忙だったのは妻のほう。プロジェクトリーダーになったことで残業が増え、私は新婚なのにひとりで過ごすことばかりで、いら立ちを抱えていました。
寂しさのあまり、本当に毎回残業なのか、他に男がいるんじゃないかと疑ってしまった私。次第に2人の関係は冷えていき、修復を試みるも、妻はすっかり私に愛想を尽かしてしまったようでした。
そして結婚から1年。妻は、離婚したいと家を出て行ってしまったのでした。
10年後、1通の手紙が
それから妻は音信不通になり、離婚も弁護士を通じて成立させました。そうこうするうちに勤め先が倒産。さらに再就職先がまた倒産。挙句の果てには3社目までつぶれてしまったのです。
悪運続きの10年に疲れ果てていた私のもとに、あるとき1通の手紙が届きました。差出人はなんと元妻。気になる内容は驚きのものでした。
「あれから私、いろいろあって……。まず、勤めていた会社が倒産してしまいました」
さらに、義兄の連帯保証人として借金返済に明け暮れていたという事実も書かれていました。彼女は朝から晩まで働き、時には水商売もしていたのだそう。おまけに、義両親が相次いで体を壊し、働けない状態になってしまったとも。彼女は私に金銭的な迷惑がかからないよう、自ら身を引いたのです。
本当は…?
彼女が私に手紙を書いてきたのは、借金を完済し、水商売から足を洗うことができたからとのこと。
これを知った私は大後悔。「ひとりで大変な状況に耐えていたのに……。あのころ僕は、浮気まで疑って……」と涙がこぼれてきました。
手紙の最後には、「できるならもう一度会って、心からお詫びをしたい」と書いてあったのです。謝りたいのはこちらだ、と私は快諾しました。
こうして10年ぶりの再会を果たした私たちは、話をするうちに本当はまだ愛し合っていると実感。一度は別れてしまったものの、また夫婦としてやり直そうと決心したのでした。
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離婚し、互いに不運な人生を歩んでいた2人。10年という長い歳月の後に、再び夫婦として支え合いながらこれからの人生を生きていくことに。素直に話し合えることはとても大切ですよね。
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