義父の心無い言葉
育児用ミルクを足して飲ませていましたが、生後2週間の新生児訪問で保健師さんに「ちょっと赤ちゃんの体重が増えすぎなので、育児用ミルクは足さなくていいですよ」と言われました。私は言われた通り、母乳だけをあげてみることに。しかしやはり泣き喚くので、どうしたものかととても悩んでいました。
生後1カ月になったころ、外出できるようになったので義実家へ息子の顔を見せに行くことに。すると息子を見た義祖母が、「母乳で育てているか?」と質問してきました。「母乳はあまり飲んでくれないので、育児用ミルクを足しています」と素直に答えると、横で聞いていた義父が「ミルクは牛の乳だ! 人間に飲ませるものじゃない! 母乳のみで育てるべきだろ!」とまさかの発言。母乳育児がうまくいかず悩んでいた私は、その言葉を聞いて号泣。一生残る心の傷になりました。
その後、義姉がすぐサポートしてくれて、「あのねお父さん。今の育児用ミルクは進化しているし、栄養価も高いんだよ!」と義父に言ってくれたことが唯一の救いでした。人それぞれどんな悩みがあるか表面上ではわからないからこそ、相手を思い、気づかって、デリカシーのない発言をしないように気をつけようと思った出来事です。
◇ ◇ ◇
この方のお義父様は「母乳で育てるべきだ」と言っていますが、母乳でも育児用ミルクでも、赤ちゃんに必要な栄養をとることができます。大切なのは、赤ちゃんが元気に育つこと。「母乳でなくてはダメなんだ」と思う必要はないので、安心してくださいね。ただ、育児用ミルクは母乳に比べて消化に時間がかかるので、授乳間隔を守ることが大切です。
ちなみに、0歳の赤ちゃんに牛乳を飲ませるのはNG。
牛乳のたんぱく質は消化されにくく、消化機能が未発達な赤ちゃんにとって負担になってしまいます。牛乳を飲み物としてあげるのは、1歳ごろからがよいでしょう。
しかし、1歳になるまで離乳食にも牛乳を一切使ってはいけないということはありません。生後7カ月ごろであれば、料理に牛乳を使ってもOKです。ただし、しっかり加熱してくださいね。
もし赤ちゃんが泣いていたら、「おなかがすいていないか」のほかにも、「眠くないか」「おむつが汚れていないか」「暑くないか」「寒くないか」など、いろいろな原因を考えて確認してあげてください。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
作画/森田家
著者:ありたんこべ
0歳の男の子を育てているママ。歯科衛生士で、現在は育児休暇中。息子の歯磨きは徹底して行っている。