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「結果は陰性です」検査結果にホッとしたのもつかの間→「実は…」帰宅後、病院から衝撃の連絡が!?

長男が1歳のころ、咳と微熱が3日ほど続き不安になり、かかりつけの病院に長男を連れて行くことに。長男が通っていた保育園でRSウイルスが流行っていたこともあり、医師もRSウイルスの可能性を疑い、検査をおこないました。結果は陰性とのことで、ひとまず安心し帰宅したのですが……。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師松井 潔 先生
小児科 | 神奈川県立こども医療センター 産婦人科

愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等、同総合診療科部長を経て現在、同産婦人科にて非常勤。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。
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帰宅後、医師から電話で驚きの報告が!?

受診後も長男は咳と熱で苦しみ、病院で処方された薬を飲ませましたが、症状は改善しませんでした。そこで、再び病院を受診し、RSウイルスの検査をおこなうことに。

 

検査結果は陰性とのことで、私は少し腑に落ちないまま会計を済ませて帰宅しました。しかし、帰宅後に医師から電話が……。なんと、「実は検査結果は陽性だった」との連絡でした。

 

医師いわく、過去に少し時間が経ってから判定が陽性に変わった経験があるそうで、念のため使用済みの検査キットをすぐに処分せず、保管していたそう。そして処分しようとしたところ、陰性だったはずの息子の検査キットに、陽性の反応が出ていたとのことです。

 

RSウイルスの感染が確定したということで、症状が落ち着くまでは登園を控えて自宅療養をすることと、症状がひどくなった場合は再度受診するように医師に言われました。

 

陽性からの回復までの道のり

陽性の結果が出てから、長男の熱はぐんぐん上がり、その夜には40.2度に達しました。翌朝も40度近い高熱が続き、食欲もなく長男はぐったり。翌日、再び病院を受診し、長男は初めてのレントゲン撮影や採血を経験しました。

 

診察の結果、白血球の数値が高く、炎症反応も強く出ていて、軽い気管支炎を併発しているとのこと。痰が絡んで苦しそうでしたが、医師からは入院治療は必要なく外来で対処できると言われ、私は少し安心できました。

 

その後、親は処置室の外で待つように看護師さんに指示され、待機することに。処置室では看護師さんによる点滴の処置があり、針を刺されることに抵抗して大泣きだった長男は泣き疲れて、処置室のベッドでぐっすり眠りについていました。

 

それから解熱まで3日ほどかかりましたが、少しずつ長男は元気を取り戻すことができました。長男の体調が回復するまでの過程は心配の連続でしたが、無事に元気になってくれて夫婦でほっとしたのを覚えています。

 

 

長男の体調が回復するまでたくさん心配しましたが、無事に元気になってくれて本当にほっとしています。この経験から、一度出た検査キットの反応があとから変わってしまうこともあるのだと知り、診断結果に違和感を覚えたらもう一度受診したり、セカンドオピニオンを受けてみたりしようと私は思いました。そして今後も家族の健康管理に気をつけて、子どもたちの成長を見守っていきたいと思います。

 

◇ ◇ ◇

 

RSウイルスは風邪症状を引き起こすウイルスです。新生児期から感染する可能性があり、2歳までにほぼ100%感染します。

 

検査は鼻腔ぬぐい液や咽頭ぬぐい液を用いておこないますが、これには複数の検査キットがあり、感度や判定時間がそれぞれ異なります。

 

ウイルスの量が多い場合はより早く陽性の判定結果が出ますが、感染していてもウイルス量が少ない場合は陰性の判定が出てしまうことも。また、何かしらの理由によって、少し時間が経ってから陽性の判定になる可能性も考えられます。
 

さらに、検査時の手技に問題があったり、子どもが検査を嫌がってうまく検体が十分に取れなかったりした場合、偽陰性の判定となることもあり、陰性だからといってもRSウイルス感染症でないとは言い切れないため、注意が必要です。

 

 

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

著者:中村彩子/30代女性。2018年生まれ男の子、2019年生まれ男の子、2021年生まれ女の子の3児の母。プランターでの家庭菜園が好き。子どもたちと観葉植物のお世話をしながら植物に囲まれた暮らしに憧れている。

イラスト:ななぎ

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年8月)

 

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      潜伏期間ってありますから、日頃から細かく気にして、早めに受診するご家庭では、まれに早すぎちゃって、検索が出ない時がありますね。そのように先生に説明される事もありますから、いったん陰性でも、油断は禁物で… もっと見る
      潜伏期間ってありますから、日頃から細かく気にして、早めに受診するご家庭では、まれに早すぎちゃって、検索が出ない時がありますね。そのように先生に説明される事もありますから、いったん陰性でも、油断は禁物です。また、本来あって欲しくないですが、単に弱っていたところに、待合室でもらって帰ってしまう事もありえます。どちらにしろ、病気は、薬の助けはあっても、自身の体力で治すしかないのですけど

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