病院でけいれんを起こして帰宅。もう大丈夫と思っていたら…
ある日の深夜0時、息子の機嫌が悪く、ぐったりとした様子だったので、熱を測ってみると体温は38度5分……。朝一番で、かかりつけの病院へ連れて行くことにしました。
心配しながら朝を迎え、病院が開く時間を見計らって病院へ向かい、息子を抱っこして診察を待っていたときです。突然、息子が白目をむき、口から泡を吹き、けいれんし始めたのです。幸い、病院内だったので周囲も息子の様子に気づいてくれて、ひとりきりの対応ではなかったのですが、それでも約20分ほど続いたけいれんに、私はやや不安になりました。
落ち着いたあとに医師の説明を受けると、風邪による症状だろうとの診断。解熱用の坐剤を入れてもらい、また風邪薬などを処方され、帰宅しました。
病院で入れてもらった坐剤が効いたのか、病院からの帰宅後、息子はケロッとした様子。お昼ごはんもぺろっと食べてくれたので、その様子を見た私は「もう大丈夫かな」と安心したのです。
しかし、午後2時ごろ、なんと息子がまたけいれんを起こしたのです。1日に2度もけいれんを起こすなんて……と不安になった私は、再度病院を受診しようと思いましたが、けいれんが続いている息子を車に乗せて運転していくのは怖くてたまりません。
そこで、かかりつけの病院に電話をし、息子の状態を伝え、救急車を呼んでいいかと聞いたところ、呼んでいいと言ってもらえたので、私は人生初の救急車を呼ぶことに。震える手で救急に連絡を入れました。
救急の電話応対の方に症状を伝えていると、徐々に息子のけいれん発作が落ち着いてきたのです。私は少しほっとして、徐々に冷静になることができました。
救急に電話をしてから10分弱で救急隊員が到着し、息子はそのまま大きな病院へと搬送されることになりました。念のため2日入院しましたが、入院後は発熱も落ち着き、けいれんが起こることもありませんでした。
熱性けいれんが疑われる状況で救急車を呼ぶのはどうなんだろうと一瞬、躊躇しましたが、結果的には私は呼んでよかったと思っています。このときは、家には私と息子以外誰もいないワンオペ状態で心細かったのと、初めてのことで自分自身冷静さを欠いていたと思うからです。気が動転した私に、落ち着いた声で話を聞いてくれた隊員の方にはとても感謝しています。
※熱性けいれんは、小児期でもっとも多いけいれんとされていて、生後6カ月~5歳の間、38度以上の発熱にともなって引き起こります。一般的には数十秒で終わりますが、1分以上続くこともあります。けいれんが起きたとき、赤ちゃんを揺さぶったり、大きな声で呼んだりせず、落ち着いて、赤ちゃんのそばで状況を観察しましょう。まずは、衣服を緩め(特に首回り)、横向きに寝かせましょう。その際、嘔吐したら、嘔吐物を喉に詰まらせないよう拭き取り顔を横に向けます。慌てて口の中に指やタオルを入れないようにしてください。けいれんを起こしたときの状況(体温・発症時間・けいれんの持続時間など)をわかる範囲でメモしておくとよいでしょう。
著者:山口 遥/20代 女性・アパレル店員。アパレル勤務のワーママで、1才の息子を育てています。現在第二子を妊娠中。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年5月)