火と仲良く!弱火で作るパラパラ焼き飯
先日放送された『家事ヤロウ!!!』の3時間スペシャルで料理研究家・土井善晴さんが「人生のベストレシピ10選」を紹介していました。
その中で登場したのが、土井先生が俳優・星野源さんを自宅に招いて教えたという「しらすの焼き飯」。
高火力で手早く作るのが常識である焼き飯を、ごく弱火でじっくり仕上げるという斬新なレシピです。
これまでさんざん焼き飯作りに失敗してきた私でも出来るのか、さっそく試してみましょう。
土井善晴さん「しらすの焼き飯」の作り方
材料(1~2人前)
- 白ねぎ…1本(100g)
- 卵…1個
- しらす…50g
- 冷やご飯…200g
- サラダ油…大さじ1
- お湯…大さじ1
作り方①具材を準備する
白ねぎに割り箸を添え、下まで切り落とさないよう斜めに切り込みを入れます。ひっくり返して裏側も同じように切りましょう。
端から薄く切って粗いみじん切りにします。
卵は溶いておきましょう。
作り方②ごく弱火でご飯を炒める
サラダ油を熱したフライパンに溶き卵を入れ、すぐ冷やご飯を加えて弱火でゆっくり炒めます。
炒めるといっても、ひっくり返して軽く崩すだけ。ご飯が熱くなると勝手にほぐれるので、あまり触らないほうがいいそうです。
石焼ビビンバやお餅と同じように、ご飯1粒1粒にしっかり焼き色をつけましょう。
このレシピで一番大切なのが、火加減。プロは強火で煽ってご飯の水分を飛ばしますが、家庭用のコンロでは再現できません。
じっくり弱火で加熱して「いかに火と仲良くするか、ご飯と会話するか」が重要なのだとか。
作り方③しらすを加えて馴染ませる
ご飯を十分に焼き炒めたら、しらすを加えてなじませます。このときも常に優しく混ぜるようにしましょう。
焼き飯作りに挑戦していた松たか子さんは、土井先生から「ちょっと触りすぎ!」と怒られていました。
作り方④白ねぎとお湯を加える
白ねぎを入れて軽く炒め、お湯を加えます。ご飯がつぶれないようにそーっとお皿に移したら出来上がり!
じっくり焼いてゴワゴワになったご飯も、白ねぎの水分とお湯でふんわり戻りますよ。
【実食】しらすの旨みが引き立った優しい味わい
一口食べてみると、ご飯がパラパラなのにやわらかくて、しらすの香りがふわ~っと鼻に抜けます。自分が作ったとは思えない仕上がりにびっくり!
味付けはしらすの塩分だけなのに、まったく物足りなさがありません。むしろこれぐらいが丁度良い。これ以上足したくも引きたくもない最高のバランスです。
試食したバカリズムさんも「塩を入れていないから、それぞれの食材の味がちゃんとしますよね」と大絶賛していました。
ご飯の甘みとしらすの塩気と旨み、ねぎの爽やかさとシャキシャキ食感、卵の優しい味。噛むごとにいろんな味がして、口の中が楽しいんです。
焼き飯にありがちな油っぽさがなく、味も強すぎないので、どんなおかずとも相性ぴったり。土井先生と星野源さんは、ラフテーや漬物と一緒に食べたそうです。
いままで「先にご飯と卵を混ぜておく」「マヨネーズを入れる」といったパラパラになる裏ワザを試してきましたが、今回の方法が一番おいしい!
難しいことは何もしていないのに、急に料理の腕が上がった気分です。
ベチャベチャな焼き飯から卒業!
さすがは土井先生。「弱火でじっくり焼く」「触りすぎない」「ねぎとお湯でご飯をふっくらさせる」という3つのポイントを守るだけで、簡単にパラパラの焼き飯が作れました。
焼き飯作りが苦手な方は、ぜひ試してみてくださいね。