高級チョコを食べた息子に異変が!
息子はその高級チョコをペロリと食べ、そのときは特に何もなかったのですが、30分後に「喉が痒い」「おなかが痛い」と言い出し、急に吐き出しました。
その後、嘔吐が続き、顔色が一気に悪くなって気を失いつつありました。「このままだと死んでしまう!」と思い、すぐ救急車を呼びました。電話をしてから30分後、やっと救急隊員がきて、息子をすぐ搬送してくれました。そのときの息子は意識もうろうとし、体が赤くなって唇が真っ白になっていました。近くの病院はすべて受け入れてくれなかったので、少し遠くにある病院に搬送され、対応してもらいました。
あとから判明したのは、息子が食べたチョコにカシューナッツが入っていて、それに激しくアレルギー反応を起こし、アナフィラキシーショックを起こしていました。搬送がもう少し遅くなれば危ないところでした。最終的に1週間の入院となり、5歳になる前日に退院することができました。
まさか息子にアレルギーがあるとは思わず、食べたことのない食べ物を与えてしまったことが甘かったと思います。親の不注意で子どもを危ない目に合わせたことに反省しています。それ以降、成分表を見て、初めて食べる物を与えるときは少量からなど慎重にしています。
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お子さまが無事に回復したようで、本当によかったですね。
アナフィラキシーとは、アレルゲンなどが侵入することで、皮膚や呼吸器、消化器、循環器、神経などにアレルギー症状があらわれ、生命に危機を与え得る過敏反応のことで、発症が急速で死に至る可能性のあるアレルギー反応と定義されています。
小児、特に乳児のアナフィラキシーは、診断が遅れることがよくあります。 主な症状は、皮膚(じんましん、浮腫、紅潮)、呼吸器(気管支けいれん、喉頭浮腫)、心血管(低血圧、不整脈、心筋虚血)、胃腸(吐き気、疝痛性腹痛、嘔吐、下痢)などがあります。従って、緊急の治療が必要なので、ためらわずに救急車を呼びましょう。また、アナフィラキシー症状が落ち着いたように見えても再発することがあります。この現象の原因は不明ですが、治療の開始が遅くなったときに見られるようです。この反応の90%以上は4時間以内に発生するため、少なくとも4時間は注意して観察する必要があります。
そして、救急車が到着するまで以下の応急処置をおこなってください。
・両足を挙げたあお向けの姿勢を取らせる
・吐き気や嘔吐がある場合は、顔を横に向ける
・衣服をゆるめる
・体の震えなどが見られたら、毛布などで保温する
また食物では、ピーナッツ、くるみ、ヘーゼルナッツ、カシューナッツ、ピスタチオ、牛乳、卵、魚、貝類 、ゴマ、綿実、松の実、果物 、りんご、バナナ、キウイ、桃、オレンジ、メロン、小麦などが原因となります。
お子さまに与えるときは注意が必要です。商品の成分表示を確認し、初めて与える食材が含まれている場合は、少量ずつ与えて様子を見てください。もしアレルギー症状があらわれた場合は、ご自身で判断せずに医療機関を受診しましょう。
著者:桜井澪/30代女性・会社員。7歳と0歳の男の子の母です。共働きで頑張ってます。
イラスト:まげよ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年10月)