息子の友だちが毎日遊びに…
息子が小学校に入学して半年。友だちもできたようで、うちに遊びに来るという約束をしてきました。私も最初はうれしく思い、快く「いいよ~」と伝えましたが、連れてきたお友だちはなんと4人! 私は友だちひとりが遊びに来ると勝手に思っていたので、人数の多さに少し戸惑いましたが、帰すわけにもいかず、狭いアパートでしたがあがってもらうことに。子どもたちはゲームをして、楽しそうに時間をすごしていました。
そして次の日の放課後、また同じように4人の子どもたちがうちの玄関に集合しています。「今日も?」と思いながらもしぶしぶ家に招き、友だちが帰ってから息子に「約束したら前日までにママに教えてね」とお願いしました。
それから1週間、毎日「今日も友だちが来るよ!」と息子が言います。いつの間にかうちは子どもたちのあそび場になってしまい、最初はおとなしかった子どもたちの行動もエスカレート。ソファで飛び跳ね、冷蔵庫や戸棚を勝手に開けては、「ジュースとかお菓子ないの?」と要求。困り果てていたそのとき、玄関のチャイムが鳴りました。
玄関ドアをあけると、そこには知らない女性が立っています。そして「すみません、Aは来ていますか?」と言いました。その女性は4人の中のひとり・Aくんのお母さんのようです。「Aくんなら最近いつも遊びにきていますよ。今日もいます」と言うと、「うちの息子が申し訳ありません……。公園に見に行ったらいなくて……。もしかしたら一緒に遊んでるお友だちの家に行ったのかもと思いまして。前から、息子くんの家はここだよってAが教えてくれていたので訪ねさせてもらいました……。公園に行くと聞いていたのに、まさかこちらにお邪魔してるなんて」と言います。なんと、Aくんはうちに来ることをお母さんに伝えていなかったことが判明。Aくんのお母さんは菓子折りをくださり、何度も何度も謝まってAくんを連れて帰っていきました。
その後、Aくんが帰る様子を見て、他の子どもたちも帰宅。家に帰ったAくんはお母さんにとても怒られたよう。Aくんママと私で話をして、わが家に遊びに来るのは週に1度ということに決めました。今ではその他の日はみんなで元気に公園などで遊んでいます。
その後、学校の行事で会うことがあり、Aくんママから事情を聞いた他のママさんからも謝罪がありました。また、親同士連絡を取れるようにしておいたほうがいいということになり、連絡先も交換することに。今ではママ友になるほどの仲に。お互いの家も行き来していますが、「子どもたちがよくないことをしたときは、親に遠慮せずに叱ろう!」と約束をしたので、今ではうちに遊びにきたときは、自分の子ではなくても怒るときがあります。息子の遊びたいという気持ちを大切にしつつも、ルール作りが大切だと思った出来事です。
著者:松永かおる/30代・ライター。小学生2年生の長男と2歳の次男を育てる4人家族。野菜嫌いの夫と子どもたちのごはん作りに日々奮闘中。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年8月)