嫁姑問題がわが家にも!?
1年ぶりの帰省で、母との再会を楽しみにしていた私。次男夫婦はしょっちゅう実家に帰っているようですが、都内で弁護士をしている私はなかなか休みが取れないのです。しかし妻は、母と会うのに気が向かない様子。出発前もかなり渋っていましたが、帰省してもだんまり。そして2日目には私にこう告げてきました。
「お義母さん様子がおかしいわよね。私のことを良く思っていないのよ。冷たい対応でしょ? ほら、私って都会生まれの都会育ちだし、ろくに家事ができない生意気な嫁って思われているの」
私は、「母さんはそんなことを思わないよ」と必死でフォローしましたが、妻は頭を振ります。
「お義母さんとは今後付き合いたくない。長男の嫁だからって将来介護とか言われても嫌だし……。あなたは私の味方よね? 嫁姑問題は離婚にも発展するの、私はお義母さんの暴言に傷ついているんだよ」
母が嫌がらせをするような人とはどうしても思えない私。しかし嫁姑関係には息子にはわからない状況もあるのかも……。ともかく今は彼女の気持ちを鎮めるのが最優先。
「とにかく、いろいろとごめん。ひとまず君は先に帰っていて。俺は、あと数日実家に残って母さんと話をしてみるから」ということになりました。
これって誤爆?
妻が私の実家を出ていってから数時間後。母に向かって、本当に嫌がらせのようなことがあったのかを問いただそうとしていたとき……。妻から私にメッセージが連打されてきたのです。
「ほんと、義母にはうんざり。田舎の貧乏人丸出しで、長男にたかろうとしているみたい」
初めは、誰が誰のことを言っているのかわからなかった私。
「長男夫婦が帰省してるのにヒドイ料理でしたね」
「高級寿司とか期待したのに」
「あ、年金ババァには無理か」
「お前、何様だよ?」
どうやら妻が、どこかのストレス解消チャットグループに義母の悪口を投稿するつもりで間違えているのだと気付くのに数分かかりました。我慢の限界に来た私が思わず返信すると……。「だから、長男の嫁だって。最初に書いたでしょ」と、まだ気が付いていない様子。
「トークルームを間違えたね。その長男って、俺だから」
当然のてん末
「ちょっと待って。あなたなの? ご、ごめんなさい……。お義母さんに冷たくされたのがショックで。匿名のチャットでストレスを晴らそうと思っただけで……」
慌てて言い訳をする妻。しかし私は、妻が母のことをどう思っているのか本心を知ってしまったと思いました。母に無言でこのメッセージを見せると、妻からのこれまでの仕打ちを涙ながらに話してくれたのです。それは、聞くだけで胸が痛くなるような暴言ばかりでした。
「俺はしばらく実家に残る。これからのことをじっくり考えたいからね。母のことを貧乏な年金暮らしの年寄り扱いしてバカにして。母は本当は資産家で、ゆくゆくは俺たちにまとまった財産を残してくれようとしていたのに……。これまで黙っていたのは俺のために我慢していたからだ。そんな母を傷つけて楽しむような人とは一緒にいられない」
財産のことを聞いた妻は泣いてすがってきましたが、それも手のひら返しにしか思えません。母への罵詈雑言が証拠としてSNSに残っていたので、最終的には離婚に至りました。私はこれまでつらい思いをさせた分、母親孝行に努めようと思っています。
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義母に嫌がらせを受ける妻の話かと思いきや、実はその妻が鬼嫁だったのですね。早いうちに本性がわかり、離婚できてむしろよかったのかもしれません。年を取っても母親を大事にできる子どもでいたいですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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