天日干しで白菜が甘くなる!?
NHK『あさイチ』で白菜が甘くなる方法が紹介されていました。驚きのその方法はなんと白菜の「天日干し」。
天日干しにすることで、白菜の水分が蒸発して甘みが凝縮し、糖度がアップするそうです。
番組では、何もしていない白菜の糖度は4.9度でしたが、天日干しにすると5.5度にもなり、甘さが増していました。
甘みだけでなく、紫外線の影響で旨み成分のもととなるアミノ酸の量が増え、よりおいしく感じられるようになるとのこと。
番組の実験によると、白菜に変化が見られたのは天日干しをしてから3時間までで、それ以降は特に変化がなかったそうです。
そのため、白菜を干す時間は「3時間」が最適という結果になっていました。
白菜の「天日干し」の方法
本当に甘みが増しておいしくなるのか、白菜の天日干しにチャレンジしてみましょう。
天日干しの手順①白菜を準備する
白菜を1枚ずつはがし、ざるなどに並べて干す準備をします。今回は外側の2枚を使って検証してみました。
天日干しの手順②片面を干す
日光に当たるところに並べて白菜を干しましょう。1時間半を目安に、片面を日に当てます。
天日干しの手順③裏返す
1時間半がたったら裏返して、さらに1時間半、日に当てます。時間はかかりますが、干すだけなので他に作業はありません。
【検証結果】天日干しで変わるの?
3時間干した白菜と何もしていない白菜を比べてみましょう。
干したものの方が若干しんなりした程度で、見た目にはそれほど違いがありません。
味には差があるのでしょうか。今回は、豚肉と白菜をめんつゆのみで煮た簡単料理で比較をしてみました。
甘みが増しておいしくなった?
さて、実食です!
食べてみると……正直、甘みが増したのかはわかりませんでした。
子どもたちにも食べさせたところ「ん?シャキシャキの感じが違う?」と言っただけで食感の違いしか感じられなかったそう。
確かに干した白菜は、水分が少し抜けてやわらかくなっています。そのままの白菜は水分が多い分、シャキシャキしていましたよ。
しかし、天日干しした白菜の方は味がよく染み込み、旨みがアップしている気も。わずかな差ですが、天日干ししたものの方がおいしく感じられました。
甘みの差がわからなかったのは、白菜の甘みが味付けで使っためんつゆの甘みに隠れた可能性もあります。浅漬けなどのシンプルな味わいであれば、きっとわかりやすいでしょう。
この日は太陽が出てきたのを狙って、14時頃から天日干しをしたのですが、途中から日が陰ってしまいました。
時間帯や天気によっても味わいが変わるのかもしれません。天日干しにする際は、太陽がしっかり出ている日に行うとよいでしょう。
天日干しのメリット
調べたところ、野菜は天日干しをすることで栄養価が凝縮されるそうです。
食材そのものの風味が濃く感じられるので、調味料を減らしてもある程度満足感のある味わいを楽しめるでしょう。
さらに水分が抜ける分、火が通りやすくなって調理が時短化されるなどのメリットもあるのだとか。
週末など時間のあるときに天日干しをしておけば、平日の忙しい時間帯に調理時間を短縮できますね!時間のない人にとっては、うれしいポイント。
天日干しは調理の時短化にも
白菜は天日干しにすることで水分が抜け、干さないときとはまた違った食感に。また、火が通りやすくなることで時短化されるメリットもあります。
干すことによって良いことが増える天日干し。どんな味わいになるのか、ぜひ皆さんも確かめてみてくださいね。