教えてくれたのは、青果のプロ「小林青果株式会社」
福岡で創業74年、青果の生産者と小売店舗のバイヤーの間をつなぐ「仲卸(なかおろし)」の事業を展開している小林青果株式会社。
九州各県はもちろん、全国各地から旬の食材や特性の強い商品を仕入れ、お客様へお届け。
ここ数年で小売店舗も9店舗まで展開し、公式インスタグラムやnoteで、野菜の豆知識や生産者さんのイベント情報など発信。
安全で安心できる食品だけでなく、作り手の思いや熱量、消費者の期待、販売店の信頼、すべての人の笑顔と心をつなげられるよう活動中。
昨年ECサイト「うまうまもぐもぐ」が誕生し、新鮮で美味しい野菜やフルーツをオンラインで買えるようになりました!
生の柿が苦手な八百屋さんがやってるのは...
そんな小林青果さんの"中の人"から教わったのは、カレーと柿の組み合わせ。
「柿を生で食べるのが苦手だから、カレーにすりおろして入れたんですよ〜。そしたら甘みがあってすごい美味しくて」と目から鱗のアイデアを共有してくれました。
カレーにりんごはよく聞きますが、柿は初耳。果たしてどんな味になるのでしょうか。
小林青果さん「柿カレー」の作り方
小林青果さんの"中の人"は、カレールウ1箱に対して柿を4個入れたそう。今回は1/2箱に柿2個を使用しました。
初めて柿をすりおろしたのですが、意外とやわらかく、あっという間にペースト状になりましたよ。
作り方は通常のカレーとほぼ同じ。肉や野菜と一緒にすりおろした柿を入れて、煮込むだけといたって簡単です。
この時は鶏もも肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじんを炒め、水を入れて少し煮込み、アクをとったあとに柿のすりおろしを入れました。
水の量は少なめで!
柿の水分量が多いので、いつものカレーより水は少なめにしましょう。
私はうっかりカレールウの箱に記載されている量を入れてしまい、最後にカレー粉で調整するハメになっちゃったので気を付けてくださいね。
【実食】まろやかな仕上がりでおかわり必至
出来上がったカレーはいつもより若干色が薄く、ほんの少しなめらかな印象です。
ドキドキしながらスプーンを口に運ぶと……美味しい!!
カレー特有のスパイシーな味わいの中に、ほんのり甘いフルーティーさが感じられました。
柿の甘さが辛さと溶け合い、奥深いコクとほのかなフルーツの酸味がプラスされています。柿そのものの風味はほとんどなく、カレーを邪魔しない自然な甘さを演出。
辛口のカレールウを使ったのですが、辛さがマイルドになり、全体の味わいをバランスよくまとめあげています!
柿のポテンシャルはんぱない!
辛さが控えめになりすぎるのでは?という心配は無用です。スパイスの輪郭を曖昧にせず、むしろ辛さが穏やかになったことで、カレーの深い味わいが引き立っています。
コクはあるものの決してしつこくなく、どこかさっぱりしていて、いつもより多く食べられました。
これ、食べすぎ注意です!
カレーにうるさい夫が「これ好き。日本のカレーの良さが出てる!」とかなり気に入って、3食連続で食べるほど。
カレーに柿のすりおろしは新発見でした。
カレーの新食材に決定
今までコーヒーやチョコレート、ソースなどさまざまな隠し味を試してきましたが、柿は盲点でした。
スパイスを引き立てつつ、コクと甘さを加える柿カレー、ぜひ試してみてください。きっと新たなカレーの楽しみ方を発見できるはず。