「真鯛のかぶと」とは?
「真鯛のかぶと」です。
オーケーの真鯛のかぶとは、頭2尾分を半分に開いた状態で1パックに入っています。真鯛は上品なだしが取れるので、平野レミさんも「お吸い物にすると絶品」とおすすめしていました。
2尾分あると1品ではなく数品のお料理に使えて便利です。
意外と簡単な下処理
あらのウロコや血合いは、調理後の臭みの原因になります。思ったより簡単にできるので、しっかり丁寧に下処理をしていきましょう。
まずはじめに、表面に軽く塩を振って、10~15分ほど置いておきます。
鍋に熱湯、ボウルに冷水を用意。どちらも身がしっかり浸るほどの量を用意しましょう。
あらを熱湯に30秒~50秒入れ、その後冷水に取り、手で血合いやウロコなどを取り除きながら、流水で洗います。
取り除く部分は手に引っかかって解りやすいため、初めてでも迷うことがありません。身を崩さないように注意しながらしっかり洗い落しましょう。
この手間が、お料理をおいしく仕上げるコツです! 最後にしっかり水気をふき取ったら下処理は終了。
旨味が凝縮されたお吸い物を作ってみよう
下処理をしたあらは、かぶと煮や酒蒸しなどさまざまな料理に使えます。今回は、塩だけで味つけをしたお吸い物を作ってみましょう。
下処理後のあらを鍋に入れ、水を入れて中火で10分煮込みます。だし用昆布を入れると、さらに味に深みが加わります。
沸騰したら昆布を取り出し、灰汁を丁寧に取り、さらに弱火で10分煮ます。
綺麗に澄んだスープの出来上がり。最後にザルで濾してスープだけにするのですが……。
食いしん坊の筆者は、濾して身を捨ててしまうなんてもったいなくてできない。あらについてるふっくらした身も食べたい……。
ということで、ザルで濾すのをやめ、そのまま使うことにしました。子どもと一緒に食べるときは骨があると心配なので、お箸で骨を取り除くのをおすすめします。
身を残したスープを塩で調整し、お吸い物がいよいよ完成!
真鯛の旨味がギューっと凝縮されたお吸い物になりました。やわらかい身を残したのも大正解! 真鯛を丸ごと味わう贅沢感を実感できます。
魚の臭みを全然感じないのは、丁寧な下処理のおかげ。濃厚なだしとして、ご飯や溶き卵を入れた雑炊で楽しむのも良さそうです。
あら汁も簡単!
下処理をしたあらを使うと、ほっこりするあら汁も簡単に作れます。
材料(作りやすい量)
・真鯛のかぶと(下処理済みのもの)…1尾分
・大根…5~6cm
・人参…1/2本
・長ネギ…10cm程度
・木綿豆腐…1/2丁
・味噌…適量
・料理用清酒…適量
作り方
水を入れた鍋に、下処理したあらと食べやすい大きさに切った大根、人参、長ネギを入れて中火にかけ、料理用清酒をまわし入れます。野菜に火が通ったら、食べやすい大きさに切った豆腐を入れ、味噌を溶いたら火を止めて完成。
具だくさんのあら汁の出来上がり。濃厚な出汁が大根やお豆腐に染みて、真鯛の旨味をじっくり堪能できます。臭みがまったく無いのがうれしいですね。お野菜もたっぷりで、子どもも食べやすい仕上がりです。
洋風アレンジも!
真鯛のあらは、洋風にも使えます。下処理後のあらをトマトジュースで煮て、シーフードミックスを入れたら、ブイヤベース風のスープが完成。簡単なのに豪華に見えるスープになりました。
値段もハードルも低くて絶品の出汁
鯛は捨てるところが無いとは本当でした。お料理好きな筆者ですが、あらを使うのは面倒なイメージがあって手を出せないでいました。
でも、意外と簡単な下処理にグッとハードルが下がりました。
真鯛のあら、高級レストランレベルの仕上がりなのに激安で買える! 使わない手はありませんね。