宿題は夫がチェックすることに
娘が小1のときは職場に配慮してもらい、私が子どもの学童の迎えに間に合うように帰っていました。そのころは夫の勤務先が遠くて帰りが遅く、子どもの迎えや家のことはほとんど私がしていたのです。帰宅してからは夕飯を作りながら子どもの宿題につき合い、寝かしつけまで怒濤の数時間をこなす毎日。
次の年、娘と息子は事情があって学童に入れず、学校から家へ直接帰る生活になりました。子どもたちは自分たちで宿題や次の日の準備を済ませ、夫に確認してもらうことになっていたのです。
私が気付いた衝撃の事実
夏前に私が早く帰れた日があり、久しぶりに子どもたちの宿題をチェックしました。そこで、娘の計算ドリルに不審なところがあると気付いたのです。
2年生になり筆算を習った娘。ドリルに筆算の繰り上がりや繰り下がりが書いてありません。
娘に「繰り上がりや繰り下がりを書かないと正しい答えにならないと思うんだけど、正解ばかりだよね。答えを写しちゃったの?」と聞くと答えを写していたことを認めました。試しに筆算の問題を解かせてみると、習ったはずの繰り上がりや繰り下がりの計算がわかっていません。
娘と宿題の仕方を再確認し、週末のたびに特訓をして、1カ月くらいかけてなんとかできるようになりました。夫は採点して目を通していたのに、娘の不正を見抜けなかったのです。
3年後の娘
その後、娘は自分の力で宿題の計算問題を頑張るようになったのですが、5年生になってまたやっていました。
次は文章問題の途中の計算を、スマートスピーカーにさせていたのです。
最新機器を使いこなし、ばれないよう途中だけラクをする娘に、私は変に感心してしまいました。
たしかに私は夫に「子どもが本当に宿題をわかっているか確認して」とは言っていませんでした。このことがあってから「小学校は正しい家庭学習の習慣をつける大切な時期。やったかどうかだけじゃなくて、やり方まで見てあげないと後あと大変なの」と、娘がやっていた方法を夫に話しました。夫は驚いて反省していたものの、勉強の遅れの原因を見逃してしまった夫を信用できないと感じてしまった私。もう子どもの学校のことは頼まないぞと誓いました。
著者:高橋 彩香/40代女性/2009年生まれの息子と2012年生まれの娘の母。育児の悩みや失敗を繰り返しては、よい思い出となることを実感する日々を過ごしている。元小学校教員。
イラスト:たかだきなこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)
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