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「三流大学の講師?」私と母を見下す学歴主義な婚約者の両親→高卒の父がまさかの逆転?衝撃の結果とは?

私は、大学で職員として働いています。仕事は順調でプライベートも充実。恋人からプロポーズされて、そろそろ両家の両親にあいさつをしようと思っています。

私の両親と彼は、以前からの顔見知りなので、スムーズに結婚の報告ができました。次は彼のご両親なのですが、少し難しいところがあるようで……。

私が働いている大学は、世間では一流とは言えないレベルのようですが、まじめに学問に取り組んでいる、素直な学生が多いです。そんな若者たちの期待に応えようとしている先生方も、素晴らしい方ばかり。社会人教育も盛んで、学び直しで入学したり、公開講義を受講する社会人も多い大学です。

 

学歴主義な彼のご両親

学歴を鼻にかける彼のご両親は、知り合った人の学歴を聞き、出身大学で人をランク付けする人。一流大学の人間しか認めず、三流大学出身者は人間として認めないのです。

 

彼は、子どものころから友だち付き合いを制限され、一流大学に入るために部活動も許されず、勉強漬けの毎日を送ってきました。そんな経緯があったため、彼は就職とともに家を出て、ひとり暮らしを始めて以来、実家にはほとんど帰っていないと言います。

 

この話を彼が私の両親の前でしたところ、父は大笑い。「俺なんて、あっという間に見下されちゃうなぁ」なんて、ちゃかす高卒の父に、何かあれば自分がガツンと言うと意気込む彼でした。

 

こんな話をしていると両家の顔合わせが不安ですが、その前に私が彼の実家にごあいさつに行くのが先です。ドキドキします。

 

予想していた通り見下される私

ついにやってきた、彼のご実家訪問。

案の定、私は出身大学や勤め先について、根掘り葉掘り聞かれた挙げ句、「わが一族に三流大学の血が入るなんて、そんなことは認めるわけにいかない」と、結婚に難色を示されたのです。出身大学だけでなく、勤め先のランクまで気にされるとは思ってもみませんでした。

 

そんな両親の態度に激こうした彼でしたが、私は彼を落ち着かせました。何を言っても無駄な人たちでしょうから、スルーして今後は疎遠を貫くのが得策だと思ったのです。

 

この話を両親にしたところ、父は私に大切な言葉を与えてくれました。「社会に出れば、どこの学校を出たかなんて関係ない。どれだけ自分が社会の役に立てるかが重要なんだ」と。私の父は、特殊部品を扱う企業の社長をしています。高卒の父に、一流大学出のお偉いさんが頭を下げることもあるのです。

 

面倒なことは、早く済ませたほうがいいという両親のアドバイスもあり、私たちはすぐに両家顔合わせの場を設けました。私の母が私が勤めている大学で教べんをとっていると知るやいなや、彼の両親からの見下しが激しくなりましたが、そんなことでうなだれるような母ではありません。

 

私の父が登場すると彼の父は…

実は、彼は母の教え子でもあるのです。その事実をご両親に話すと、とても驚いていました。自分の認めないような大学で、一流大学出の息子が学び直しをしている……。それは受け入れがたい現実だったことでしょう。

 

彼は、興味のあった学問を学べなかったことを後悔していて、社会人になってから関連する公開講義などを受講していたのです。そこで出会った母は、大人になった今なら、自分の力でやり遂げることができると、彼の背中を押しました。その後、彼は大学に入学し、職員として勤める私と出会ったのです。

 

「そんなやつは息子として認めない!」と激怒する父親に、彼も反抗。それならば、自分も彼らを親と認めず、家から出ると。予定にはありませんでしたが、婿入りと実両親との絶縁を宣言したのです。今にも取っ組み合いの喧嘩が始まりそうな、一触即発の状態になったとき、野暮用で顔合わせに遅刻していた私の父がふらりとやってきました。

 

父の顔を見て、ハッとすると急にヘコヘコし出した彼の父親。なんと先日、父の会社に取引をしたいと訪問していたのです。

 

彼が会社を継いでくれると聞かされた父は、大喜び。そして彼は、自分が入社したら、自分の父親の会社との取引をしないでほしいと言います。父はそれを快諾し、彼の父親は絶望して、崩れ落ちました。それから程なくして私たちは無事に結婚、婿入りしてくれた彼は、父の会社に入社し、会社を継ぐため一生懸命に仕事に励んでくれています。

 

◇ ◇ ◇

 

確かに、一流大学を出るには大変な努力が必要で、それは素晴らしいことですが、それだけがすべてではありませんよね。出身大学や勤め先企業のネームバリューが気になってしまうことも理解はできますが、肩書きにとらわれず、しっかりとその人を見て、付き合いたいものですね。

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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