手頃なパック寿司をグレードアップする裏ワザとは?
今回挑戦するのはTBS『Nスタ』で紹介された「スーパーのパック寿司を美味しく食べる方法」です。
江戸前鮨 日ノ出茶屋 横浜の大将・筑丸勝さん直伝のテクニックは、以下の手順!
①1~2秒、ネタを氷水にくぐらせる
②ネタの水気を取る
③シャリを電子レンジで温める
これだけ見ると不安になるかもしれませんが、結果的には大成功だったので紹介させてください。
パック寿司を本格寿司に!簡単テクニックを実践
今回用意したパック寿司はこちら。
2人で食べると、じゃんけんドラフト制待ったなしのラインアップであること以外は、ごく普通の手頃なパック寿司です。
まずは、ネタを氷水にさっとくぐらせます。
1〜2秒ほど氷水に入れることで、余計な脂が落ちるのだとか。
続いて、キッチンペーパーで水気を取ります。
身が崩れないように、キッチンペーパーを使ってそっと押さえましょう。
次はシャリです。箸でつまみ上げてもびくともしないくらいにかたまったシャリを、電子レンジで加熱します。
耐熱皿にシャリを並べてラップをかけ、500Wの電子レンジで20〜30秒ほど、ひと肌程度に加熱するだけ。あとは、ネタをシャリの上に戻しましょう。
【実食】裏ワザの寿司と普通の寿司を食べ比べ!
左の4貫はネタを氷水にくぐらせてシャリをレンチンした寿司、右の4貫はパックからそのまま出した寿司です。イカ、エビ、サーモン、マグロを食べ比べ。
このような実験は、ひと手間加えた方が美味しくなるのが相場ですが、今回は正直見当がつきませんでした(若干の不信感)。
それではさっそく、裏ワザを使ったマグロの寿司からいただきます。
あ、これは寿司屋クオリティ。驚くことに、ひんやりとかたまっていたシャリが、握りたての食感に変化しました。
確か私は、田舎住まいのド庶民だったはずですが……こんな我が家に、一流の寿司職人が来てくれたのでしょうか。
冷たいシャリと食べ比べると、お酢の風味が引き立っていてかなり本格的です。
見た目では分かりにくいのですが、レンチンしたシャリはほろほろと崩れやすく、箸で持つのが大変なほど。
一度冷えかたまったシャリが、ここまで再生するなんて。
また、エビとイカは違いが分かりづらかったのですが、氷水にくぐらせた方のマグロとサーモンは、圧倒的に臭みがありませんでした。
寿司を丸ごとレンチンしてみた!?
手間を省きたい方は、寿司をネタごと電子レンジで加熱しても良いそうなので、こちらの方法にも挑戦!
3貫くらいなら、500Wの電子レンジで20〜30秒加熱でいけるそうなので、イクラ、アナゴ、サバの3貫で試してみました。
心の中で「グッバイ、お寿司ちゃんたち」とつぶやきながら、半信半疑で電子レンジに送り出します。
おおお、良くぞご無事で!
イクラが白くかたまったら終わりだと絶望していたのですが、見た目は変化なしです。
ぬるくなっていたら嫌だな〜と思いながら、パクリ。
すごい、イクラはぬるくなっていないのに、シャリの部分だけほどよくほぐれています。
また、アナゴが絶品!ふわっと仕上がっていて、とろみのあるタレが今塗られたみたいなんです。サバの寿司も、ネタの部分は冷たいまま美味しく食べられましたよ。
私には、リーズナブルな寿司を食べる際、目を閉じて銀座の寿司屋を想像するという習慣があります。妄想で美味しさを補填する、幼少期に編み出したライフハックです。
電子レンジと氷水を使えば、そんなことをしなくても寿司屋の味にぐっと近づくので、この珍妙な習慣を断ち切れそうだと思いました。
カチカチの寿司をひと手間で再生させよう!
鮨屋の大将直伝の裏ワザは、パック寿司を食べる際の新常識になりそう。
コスパよく贅沢気分を味わいたい方は、ぜひ挑戦してみてくださいね。