赤ちゃんのいる家に飲みに来て、長時間居座る同僚も同僚ですが、夫の態度はあまりにも非常識で我慢がなりません。私が注意すると、自分の建てた家に人を呼んで何が悪いとブチギレ。たまに私の母が家に来ていることを引き合いに出し、「お前は人を呼んでいいのに、なんで俺は誰か呼んだら文句を言われるんだよ」と言います。
私の母は他人ではなく家族で、娘の面倒を見るために来てくれています。夫が他人を家に呼ぶのとは訳が違います。
私と娘がストレスだと言う夫
これまで夫に対して何度も注意してきましたが、態度を改めてくれることはありませんでした。「はいはい、わかったわかった」と言ったそばから飲み歩き、毎日のように酔っ払って帰宅します。娘の将来のために節約して貯金をしたいところですが、それもままなりません。
再度注意すると夫は、私のことをヒステリーババアだなんて言って、「毎日すっぴんで、服もヨレヨレで女を捨てたのか」とバカにしてきました。初めての育児と、家事、夫のお世話までしなければならない私に、身なりを整える暇などありません。育児もせず、お金を湯水のように使う夫には、私の大変さを想像することすらできないのです。
夫は自分勝手で、いつも自分のことばかり。仕事でストレスがたまっているのに、休めるはずの家には、しみったれたババアとうるさいガキがいて、余計ストレスがたまるとまで言われました。家計が苦しいのも、私が娘のために無駄な物ばかり買っているからだと。夫の飲み代より、よっぽどいいお金の使い方をしていると思うのですが……。
そして夫はさらに、「養われている無職がいい気になるな」と私を罵倒します。
生活費として渡されたのはたったの3万円
言い争った数日後、夫の給料日。生活費として夫が私に渡してきたのは、たったの3万円。これは、私がグチグチうるさいことを言った罰なのだそう。今まででさえ赤字だったのに、たったの3万円でやっていけるわけがありません……。
これだけでは、どうにもならないと私が言うと、やりくりは主婦の仕事だ、子どもを言い訳に手を抜くなんてなめたことはするな、家事も適当にやってラクをするななどと怒られ、ついに私はキレました。
その翌日の夜も夫は飲んで深夜に帰宅したようです。誰も家にいないことに気づき、私に電話をしてきました。もう我慢するのをやめた私は、娘を連れて実家に帰っていたのです。
すると夫は、自分のほうがずっと我慢していると主張。子育てしかしていないくせに、自分だけ頑張っていると思うなと怒鳴っています。しかし、それは大きな間違い。私は少し前から、小遣い稼ぎ程度ですが生活費の足しになればと在宅で仕事を再開していました。夫にも伝えていましたが、私の話なんて真面目に聞いていなかったのでしょう。
さらに夫は、実家に帰るなら家事をしっかりやってから帰れ、片付いていないじゃないかと文句を言ってきました。私にとって、もうあの家は自分の家ではないので、散らかっていようとどうでもいい。私は離婚を決意したのです。義母に相談すると夫に代わって謝罪してくれて、離婚も快諾してくれました。
夫に同じ苦しみを与えた結果
私が実家に帰って1週間。義母が私に代わってお仕置きをしてくれているようで、夫から連絡がきました。
「いつまで帰ってこない気だ!」
「無職がいい気になるな!」
夫は義母にお金を管理され、3万円生活をさせられているようですが、たった1週間でそのお金を使い切ってしまい、どうやって生きていくんだと怒っています。
「これから先も月3万で頑張ってね」
「は?」
夫はまだ、反省していないようだったので、私は義母に報告。すると今度は、週末に甥っ子たちの面倒をひとりで見させて、育児の大変さをわからせてやると言っていました。やんちゃな甥っ子たちのおもちゃにされる週末も、愛のある人だったらご褒美ですが、夫にとってはストレスでしかないでしょう。
そして数日後、夫から「会いたい」と連絡が。夫への愛なんて完全に冷めてしまっているので、私は気持ち悪さすら覚えました。これからは育児も家事も手伝うと言っていますが、今さら何を言われても私が夫のもとへ帰ることはありません。
私が離婚を決意した理由は、生活費のこと以外にもあるのです。以前、夫が家に同僚を連れてきて飲んでいたとき、酔った勢いで得意げにとんでもない話をしていました。夫には、夜の店で指名して貢いでいるかわいい彼女がいて、その彼女と再婚するんだと……。
夫は家計が赤字だと知りながら、高級ブランド品をその彼女とやらに贈っていました。自分は盛大に無駄遣いをしているというのに、私が娘のためにお金を使うと無駄遣いだと怒っていたのです。そんな人との関係の再構築なんて願い下げです。
何かと理由をつけて離婚を回避しようとする夫ですが、私と娘の人生に夫は不要です。私も働いていますし、両親や義両親も支援を惜しまないと言ってくれています。別れても何の心配もありません。最終的には義両親が手伝ってくれて、無事に離婚が成立。現在は、娘と一緒に充実した毎日を過ごしています。
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離婚を回避しようとするということは、貢いでいたかわいい彼女と再婚することなんてできないと実際にはわかっていたのでしょう。妻と娘を経済的にも精神的にも苦しめてまで、お店の女性に貢いでいたとは、義母も激怒して当然です。それでも見捨てずに叱ってくれる義母に感謝して、心を入れ替えて誠実に生きていってほしいですね。
【取材時期:2024年12月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。