記事サムネイル画像

「ごめんな」仕事を理由に立ち合い出産をドタキャンする夫⇒私「じゃあ離婚で」嘘つき夫の哀れな末路は…

第一子の出産時に、立ち会ってくれるように夫に頼んだ私。しかし、夫は素直にうなずいてはくれなかったのです……。

姉の助言を受けて、バースプランを立てていた私。夫は「別に俺が産むわけじゃないし、お前に任せるよ」と言っていたので、私は夫に立ち合い出産してもらうことにしました。

 

しかし、そのバースプランの内容を聞いた夫は渋い顔。「出産に立ち会うなんて俺には無理だよ、なんか怖いし……」と言う夫に、私は「その怖い出産に私ひとりで立ち向かえっていうの?」「隣で応援してあげたいって思わないの?」と言いました。

 

ようやく立ち合い出産に同意してくれた夫ですが、最後まで「もしも、仕事はいったらドタキャンしても仕方ないよな?」と言っていたのです。

 

 

立会い出産のドタキャン

そして、迎えた出産予定日――。

 

陣痛に耐えていた私のもとに、「ごめん!今日の立会い出産、やっぱり無理になったわ。急な仕事が入った」と連絡をよこしてきた夫。今日のために有休を取ってくれていたはずなのに……。

 

「いや~、部長から直々に急な仕事を頼まれちゃって!」「出産に立ち会うことも伝えてたんだけど、どうしても俺じゃないとダメなんだって!」「今後の昇進にも関わるかもしれないし、長い目で見たら今回は仕事を取ったほうが家族のためになるだろ?」

 

痛みをこらえながらも、私は「ねぇ、それって本当に仕事なの?」と尋ねました。すると、すぐさま「もちろん仕事に決まってるだろ?」「まさか、浮気でも疑ってるのか?」「さすがに出産直前の妻を置いて浮気する馬鹿はいないって」と答えた夫。

 

「そばにいてやれなくてごめんな!」

「お前ならきっと1人でも出産できるはずだから」

「じゃあ離婚で」

「え?」

 

 

 

夫が立ち会うのは…

「だって、浮気相手も出産だもんね」と私が言うと「う、浮気なんかしてるわけないだろ!冗談キツイぜ!」と焦り出した夫。「私だって冗談だと思いたいわよ」とため息をついた私。

 

「さっき、お姉ちゃんから連絡が来たの」「『あなたの旦那が知らない女の立会い出産に来てるんだけど……』って。まさか本妻よりも浮気相手を優先するなんてねぇ?」

 

私の姉は産婦人科医。奇しくも、浮気相手のお産を担当することになっていたのです。

 

「愛する人もいて、お姉ちゃんみたいな優秀な産婦人科医もいて……浮気相手がうらやましいよ」「私はこれからひとりぼっちで初めてのお産にのぞまなきゃいけないのに」と恨みがましく言うと、夫は「お、俺だって本当はそっちに行きたいんだよ!」「でも、こいつがどうしてもってうるさくてさ!」と言い訳。

 

適当な言い訳でごまかそうとしている夫に、私の怒りも止まりません。

 

「え?うるさいほうの言うこと聞くの?」「じゃあ、私も今から『浮気相手の出産よりも、妻の私を優先してくれ』って、窓開けて、あなたの実家の方角向いて叫びましょうか?」と言った私に、「え……」と絶句した夫。


「それじゃ、私そろそろ分娩室に行くから」「そっちの出産が終わったら、こっちに来てくれる?」「すぐに離婚届書いてほしいからさ!」

 

 

浮気相手の子ども

そのまま、スムーズにお産を終えた私。無事に元気な男の子が産まれてきてくれました。

 

しかし、翌日になっても夫は私のもとに姿を見せません。私は姉に出産報告がてら、夫の様子を聞くことに。

 

「えっと……旦那さん、当分そっちにには行けそうにないかも……」と、珍しく言葉に困っている様子の姉。

 

しかし、私がしつこく状況を尋ねると、「実はね……、浮気相手が産んだ子ども、金髪で青い瞳をしてたの……」と教えてくれました。

 

「えっと……浮気相手の方はブロンドで青い瞳なの?」と聞いてみると、「ううん、純日本人顔の黒髪黒目だよ」と姉。おそらく、夫との子どもではないのでしょう。

 

「あなたの旦那さんも、『誰の子どもだ!』って怒っちゃって、病室で修羅場を繰り広げてて……病院としては大迷惑なのよね」「頃合いを見て、私が引きずってでも彼をあなたのところに連れて行くから」と言ってくれた姉。姉の言葉を信じて、私はもう一眠りすることにしました。

 

その後――。

 

 

姉に引きずられてきた夫に、私は離婚届を突き付けました。夫は「たった1回の浮気くらい許してくれたっていいだろ!」「シングルマザー生活なんて、きっとすごく大変だぞ!?絶対に父親がいたほうがいいに決まってる!」」と離婚を拒否。

 

私は淡々と、「シングルマザーが大変だっていう理解があって助かるわ」「私が大変な思いをしないように、財産分与、慰謝料、養育費のお支払いをよろしくね?」「それがあなたの父親としての責務です」と言いました。

 

「そ、そんな……俺の給料知ってるだろ?」「浮気相手の子どもの養育費だって払わなきゃいけないのに……」と夫はうなだれました。夫は浮気相手の出産前に、認知のための書類を書かされていたのです。認知取り消しにはかなり時間がかかるうえ、支払った養育費は返還されないとのこと。しかし、自業自得です。

 

結局、私は姉の知り合いの弁護士さんに手伝ってもらい、夫と離婚することができました。今のところ、元夫は養育費をしっかり支払ってくれています。

 

私は産婦人科医である姉のサポートを受けながら、息子を育てています。シングルマザーの生活は大変なこともあるとは思いますが、この子が成人するまで不自由なく暮らせるようにしていきたいと考えています。

 

【取材時期:2024年12月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ベビーカレンダー記事制作の取り組み
  • \ この記事にいいね!しよう /
    シェアする

    • コメントがありません

    この記事の著者
    著者プロファイル

    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

    読者からの体験談をお届けします。

    同じ著者の連載

    新着記事が配信されたら、メールやプッシュ通知でお知らせ!
  • 気になる記事をまとめ読み

    人気連載

    新着連載

    連載完結

    もっと見る

    注目記事を探す

    人気記事ランキング

    アクセスランキング
    コメントランキング

    お得な無料キャンペーン

    エンタメの新着記事

  • PICKUP

    他のテーマの
    記事を読む