意地悪な兄夫婦
ある日、私は母の日のプレゼントを渡しに愛車で実家に行きました。すると、同じくこれから実家に来るという義姉から突然、「あのダサい車はあなたのものよね?。邪魔だからどけてよ」との連絡が。
実家の駐車場には1台しか車を停められないため、「面倒をおかけしますが、コインパーキングに停めてもらえますか?」と返信すると、義姉は「私たちを歩かせるつもり?」と激怒。聞けば、最近高級車を買ったようで、実家に駐車して近所の人々に自慢したいよう……。ちなみに、兄は昔から散財癖があり、今回もその癖が発動したようです。
一方、高級車に興味がない私の車は一般的な中古車。義姉からは「家の前にボロボロの車を置くな」「あんな車で恥ずかしくないのか」といったメッセージが次々と送られてきて、嫌気がさした私は兄夫婦と入れ替わりで帰ることにしたのでした。
兄から結婚式に招待されるも…
私が実家を出て数時間後、兄から「結婚式の話を聞かせたかったのになんで帰ったんだよ」と連絡がありました。なんでも芸能人御用達の高級式場で挙式をすることが決まったのだとか。
兄は、自分は大企業勤めのエリート社員のため、「高級な場所で豪勢な結婚式をやるべき」「金も人脈もあることをみんなにアピールしてやる!」と考えているよう。
それだけでなく、「優秀な俺の妹が貧乏人だとバレたら印象が悪いから、ちゃんとおめかししてこいよ。足を引っ張るなよ!」などと念を押してきます。
次第に腹が立ってきた私は、「義姉さんみたいになれってこと? 全身ギラギラのハイブランドで固めて……」と反論すると、兄は「貧乏人が生意気に兄の嫁をバカにするんじゃねえよ!!」と怒りだしました。
私も負けじと、「そっちこそ、さっきから私のことを貧乏人呼ばわりしないでよ!」と反撃。それでも、「新卒で入った会社を辞めて、無名企業で働くやつが何を言っているんだ」「豪華な結婚式に招待してやるんだから光栄に思えよ」とまで言われ……。2人に対して、私は心底呆れてしまったのでした。
結婚式場に入れない!?
そして結婚式当日、私は受付を済ませますがなぜか式場に入れてもらえず……。すると、義姉からひどいメッセージが届きました。
「来てくれたようだけど、あなたの席は私が撤去したの。だから帰っていいわよ」
私は絶句し、「どうしてですか!?」と聞くと、「貧乏人オーラが消えていないんだもの。さっきあなたの姿をチラッと見たけど、ドレスがダサ過ぎるのよ」との返信が。
言われた通りハイブランドのドレスを着てきたのですが、それを説明しても義姉は「ブランド品なわけがない! コピー品なんじゃないの?」と信じてくれません。
私が「偽物だと決めつけて帰れとは、失礼すぎると思いませんか?」と怒ると、「結婚式にふさわしくない服装できたのはあなたでしょ?」「ダサいからアラサーになっても結婚できないのよ。アラサー独身貧乏人おばさんww」「これを機に私たちとは距離を取ってくれる? お金のない人とは仲良くしたくないから」と言うのです。
呆れた私は、「では帰りますね。ちなみに、この先働かなくても生活できるくらいの資産は持っています」と伝え帰ることに。
それでも義姉は、「悔しいからって嘘をつかないで。中古の車しか買えないくせに!」とバカにするので、「高級車を買うよりも、自分の会社にお金を回すほうが好きなので」と身内にもあまり話したことがない、私の仕事について説明。すると、義姉はすかさず「自分の会社!?」と反応してきました。
私は続けて、「はい。実は私、会社を経営しているんです。資産はきっと兄にも負けていないはず」と反撃し、「信じてもらわなくてもいいです。結婚式楽しんでください」とだけ言って連絡を区切りました。
兄からも嫌がらせメッセージが
それから間もなくして、今度は兄からも嫌がらせのようなメッセージが届きました。内容は「何が会社経営だ。嘘をつくな」「妄想もいい加減にしろよ」などなど。
私はいたって冷静に、「会社経営をしていることも、売り上げがあることも本当よ。ありがたいことに売り上げは年々増加中なの」と事実を述べ、あることを伝えました。
「そういえば、お兄ちゃんの会社も大事な取引先のひとつなのよね」
実は、兄の会社から依頼を受けたことがあるのです。仕事のできを気に入ってもらい、今では大事な大手取引先となっています。兄は「……俺の会社だと?」ととても驚いた様子。
私は「結婚式には上司が大勢来ているんだから、聞いてみればわかるんじゃない? 私はこれで!」と言って兄との連絡も区切りました。
兄「今すぐ戻ってきてくれ!」
すると30分後、焦った様子の兄から「今すぐ式場に戻って来い!会社経営は本当だったんだな」とのメッセージが。ただ、私はもう帰路についていたので「戻りたくない。もう家に帰っているところだし」と塩対応。それでも兄は諦めません。
「会社の上司たちに事実確認をしたら、妹なら尚更あいさつをする必要があるってうるさいんだよ! 追い出したなんて知れたら大騒ぎだ!」とのこと。
ひたすら自分のことしか考えていない兄に私は、「貧乏な妹は追い出したって素直に言えばいいじゃない。私は戻りません。おかげで時間ができたから、洗車にでも行こうかな。中古でも私にとっては大事な愛車だからね」とひと言嫌味を返しておくことに。
その後も兄は「頼むよ!!」と平謝りしてきましたが、今まで散々私をバカにしてきたことはそう簡単に許せません。私は「無理だから」とだけ返信し、スマホをカバンに仕舞ったのでした。
兄夫婦とは縁を切ることに
翌日、義姉からは「昨日はごめんなさい。お詫びに食事でもどうかしら?」との連絡がありました。私は、「私とは距離を置きたいんですよね? 経営者だと知ったから手のひら返しですか?」と返信。
すると、「何よその態度は! せっかく謝ってあげたのに失礼すぎるんじゃない!?」と逆ギレされたので、「なら、かかわらないほうがお互いのためだと思います。さようなら」とだけ伝え、それから一切、義姉のメッセージには反応していません。
義姉は私の両親にも苦情を言っているようですが、これまでのひどい言動を知っている両親は私の味方でいてくれています。
ちなみに噂によると、兄は「大事な取引先社長でもある妹と絶縁中」という話が社内で広まり、腫れ物扱いを受けているのだとか。そして、思うように出世をすることもできず、毎月の支出が給料を上回るように……。そのため、義姉も今までのような贅沢はできなくなり、一生懸命に働いているそうです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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