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離乳食のプロが教えます!離乳食をスムーズに進めるための下処理のこと

この記事では、保育士であり、離乳食インストラクターの中田馨さんが、離乳食をスムーズに進めるために大切な「食材の下処理」について解説しています。

離乳食を作るイメージ

 

こんにちは。離乳食インストラクターの中田です。離乳食には、離乳食ならではの下処理の方法があります。今日はその代表的な下処理の方法をお話しします。

 

どうして下処理が必要なの?

赤ちゃんは、大人よりも身体能力・内臓機能・消化機能が未熟です。大人は噛んで飲み込めるものでも、赤ちゃんは、歯が生え揃っていない、咀嚼する力が弱いなどの理由から、うまく噛み砕けずに、飲み込めなかったり、のどに引っかけてしまうこともあります。

 

また、飲み込めたとしても内臓が未熟なため、消化できないことも。そのまま便で出てくるだけならいいですが、下痢になることもあります。ですので、小さい子どもには下処理が必要なのです。

 

いつまで下処理をしたらいいの?

では、下処理はいつまでしたらいいのでしょうか。私は、離乳食期の間は、これからご紹介する下処理をしたほうが安心かなと思っています。

 

離乳食の下処理「トマトの湯むき」

トマト

 

トマトの湯むきとは、トマトの外側にある薄皮を剥くことです。トマトの薄皮は、奥歯のない赤ちゃんにとって噛み切れないもの。また、油断しがちなのがプチトマト。小さいのでそのまま与えてしまいがちですが、プチトマトの薄皮もやっぱり噛み切りにくいので、湯むきをしてくださいね。そして、離乳食期は必ずカットして与えてください。

 

トマトの種も消化しやすいように取り除きます。種をとることで酸っぱさが少なくなり、赤ちゃんが食べやすく感じます。トマトは幼児期になってもお子さんの口の発達の様子を見ながら下処理をしてください。

 

 【トマトの湯むきの方法】

1.鍋にトマトがすっぽり入るくらいに水を入れ、沸騰直前まで温めます

2.トマトはおしりの方に包丁で薄く「×」の切り込みを入れます

3.火を止めて、トマトを入れます。目安は30秒〜60秒。トマトの表面にシワが出たら取りごろです

4.取り出したトマトの薄皮をとり、切って種を取り除きます

 

離乳食の下処理「しらすの塩抜き」

しらす

 

しらすの塩分は、大人にとってはおいしいものですが、赤ちゃんにとっては控えたほうがいいものでもあります。そのため、ゆがいて塩を抜きます。これを塩抜きと言い、私は幼児期前半までしてもいいと思っています。

 

【しらすの塩抜きの方法】

1.鍋に水を入れて沸騰させます

2.しらすを入れて1分湯がきます

3.湯切りします

 

離乳食の下処理「豆の薄皮むき」

そら豆

 

大豆やソラマメ、グリーンピースなどの豆類には、薄皮がありますね。この薄皮、赤ちゃんにとっては飲み込みにくく消化しにくいです。一つひとつ薄皮をむいてあげましょう。

 

【豆の薄皮むきの方法】

1.鍋に湯を沸かします

2.豆を入れて茹で、薄皮をむきます

 

離乳食の下処理「肉の脂とりの方法」

肉を処理している所

 

肉の脂は内臓が未熟な赤ちゃんにとって負担になります。鳥、豚、牛、すべて取り除きましょう。また、脂を取り除くことで、食べやすくなりますよ。

 

 

少し手間な作業かもしれませんが、これをすることで離乳食がスムーズに進みます。人生80年の食事で、離乳食期1年ちょっとの愛だと思って取り組んでいただければと思います。


保育士で家庭的保育所経営。一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表。関東と関西中心に、離乳食インストラクター養成講座やママ向けに離乳食講義・料理教室を開催中。「かおりの“和の離乳食レシピ”blog」では1500以上の離乳食レシピを掲載中。

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