結婚前、割り切った関係の相手がいた
私は夫と出会う前、恋愛にどこか冷めた気持ちを抱いていました。ドキドキやささいなトキメキよりも、人間関係の面倒さや傷つくリスクを嫌う気持ちが強かったのです。
そんな私には、当時、体だけの割り切った関係の相手が何人かいました。最初の相手とは親しい仲になりかけたものの、私自身も軽い付き合いを望んでいる部分があったのだと思います。その後、マッチングアプリを通じて数人と知り合い、心の距離を深めることなく寂しさを紛らわせるような日々を過ごしていました。
大切なものを忘れてしまったような気持ちに
一方で、そんな関係が続くうちに、自分の中にわずかな空虚感が生まれ始めました。自分では「割り切っている」と思っていたのに、夜やふとしたときに「このままでいいのだろうか」と考えるようになったのです。
特に他人の恋愛話を耳にしたり、誰かと真剣に向き合う空気を感じたりすると、自分が大切なものをどこかに置いてきてしまったような、そんな気持ちになりました。
以前の経験があったからこそ愛に気付けた
やがて夫と出会い、結婚前に過去のことを打ち明けるかどうか迷いましたが、当時を振り返っても否定的な感情ばかりではありません。軽い関係を重ねたことで、自分の本当の願いや、人を大切に思うとはどういうことなのかに気付けた面もあるからです。
結局、すべてを正直に話す勇気は出せないままですが、今は「自分はあのころより少し成長できたんだ」と思えるようになりました。
そして気付いたのは、愛とはただ心地よい時間を過ごすだけではなく、お互いを理解し合い、喜びだけでなく苦しみも共有しながら一緒に進んでいくものだということです。過去がどうであれ、今の私たち夫婦の間には深い信頼関係があり、それは以前の経験があったからこそ得られたものかもしれません。口には出さずとも、心の中で整理し、成長していくことで見えてくる大切なことがあると実感しています。
今もまだ、当時のことを開き直っているわけではありませんが、どこかホッとしている自分がいます。人にはそれぞれ過去があり、大小さまざまな秘密があるものだと感じるからです。私の場合、軽い恋愛を繰り返していた時間や悩んでいた夜も、振り返れば自分にとって必要だった人生の一部。これからも、あのときの気持ちを胸に、目の前の幸せを大事にしていきたいと思っています。
まとめ
過去の私が選んだ関係は、傷を避ける一方で、自分を見つめ直す機会にもなりました。今は夫と喜びや苦しみを分かち合い、自分に正直に生きる幸せを実感しています。あの迷いさえ、今の私を支えていると感じています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:本郷 南/20代女性・主婦
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年1月)
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