これからの季節に!ちょっと手間をかけたおいなりさんを作りたい♡
料理研究家・土井善晴さんがNHK『きょうの料理』で紹介したのは「おいなりさん」。
土井善晴さんのおいなりさんは油揚げを煮るところから包むところまで丁寧に作業するので、食べたときの美味しさもひとしおなんです!
コロンとした見た目も可愛く食べやすいおいなりさんは、お弁当箱に詰めて持っていけば、お花見で大活躍してくれること間違いなし♪
土井善晴さん「おいなりさん」の作り方
材料(24個分)
- 米…カップ2
- 白ごま…大さじ1
- 柚子の皮…1個分
- 柚子の搾り汁…適量
- 紅しょうが…適宜
- 油揚げの煮汁…適量
※油揚げの煮汁は、【油揚げの炊いたん】を作った時の煮汁を使います(材料写真には写っていません)。
【油揚げの炊いたん】
- 油揚げ(「すし揚げ」と呼ばれる 正方形のもの)…12枚
- だし…カップ2
- 砂糖…大さじ6
- 醤油…大さじ3
【合わせ酢】
- 米酢…カップ1/3
- 砂糖…大さじ3
- 塩…大さじ2/3
作り方①【油揚げの炊いたん】を作る
鍋にお湯を沸かして油揚げを入れたら、落としぶたをして強火で10〜12分間煮て油抜きをします。
筆者は深めのフライパンを使用しました。
あとから調味料がよく染み込むように、強めの火加減で余分な油を抜くのがポイントです!
※フライパンからクッキングシートがはみ出ると引火の原因となりますのでご注意ください。
油揚げが破れないように注意しながらお湯を切り、形を整えて鍋に並べ入れたら、だしと砂糖を加えて再び落しぶたをして中火で7〜8分間煮ましょう。
次に醤油を加えて落としぶたをしたら、弱火で30分間ゆっくりと煮汁がほとんどなくなるまで煮ます。
火を止めて落としぶたをしたまま冷ましたら、【油揚げの炊いたん】の完成です。
作り方②米は洗ってかために炊き、【合わせ酢】を鍋に入れて弱火にかける
米は洗ってざるに上げ、30~40分間おきます。この状態を洗い米と呼びます。
計量カップで量ってから炊飯器に入れ、それより1割引きの水を加えてかために炊きましょう!
今回は洗い米が410mlだったので、約370mlの水を加えました。
次に、【合わせ酢】の材料を小鍋に入れて弱火にかけ、混ぜながら砂糖を溶かします。
砂糖が全て溶けたら、火からおろしておきましょう!
作り方③ご飯を容器に移して【合わせ酢】を回しかけ、ざっくりと混ぜて粗熱をとる
大きめの容器に炊けたご飯を移します。
土井善晴さんのレシピでは、余分な水けを吸ってくれる木製の盤台を使用するのがおすすめだそうですが、我が家になかったので大きめのガラスボウルで代用しました。
ご飯が熱いうちに②で作った【合わせ酢】を回しかけ、うちわで冷ましながらしゃもじで切るようにサックリと混ぜます。
【合わせ酢】がなじんで粗熱が取れたら、ご飯を一か所にまとめ、かたく絞ったさらしの布巾をかぶせておきましょう。
今回はふきんの代わりに厚めのキッチンペーパーを使用しました。
作り方④白ごま・すりおろした柚子の皮を散らして混ぜ、味を見ながら柚子の搾り汁を加える
ご飯が冷めたら白ごまをふり、すりおろした柚子の皮の黄色い表面を散らします。
サックリと混ぜながら味をみて、柚子の搾り汁を加えましょう。
筆者は柚子の香りや風味が好みなので、大さじ1ほどの絞り汁を入れてみました!
作り方⑤片手に絞った布巾をかぶせ、④のすし飯を握り、油揚げに詰めて口を閉じたら完成!
【油揚げの炊いたん】は、落としぶたの上に数枚ずつ重ね、しゃもじなどではさんで煮汁をきっておき対角線で半分に切ります。
すし飯を握るときの手水に使用するので、きった煮汁は取っておいてくださいね!
数枚ずつ両手でギュッとはさんで、もう一度汁けをきったら、破らないように袋状に開いて、すし飯を詰めやすくしておきます。一部はくるりと裏返しておきましょう。
油揚げの煮汁は多いとベチャッとしてしまうので、絞りすぎず適度に煮汁を残すのがポイントです!
かたく絞ったさらしの布巾(今回はかたく絞った厚手のキッチンペーパーを使用)を片手にのせ、反対側の手に油揚げの煮汁(手水)をつけながら、作ったすし飯を軽くにぎって丸めます。
24個分作り、開いておいた油揚げに入れて隅まで詰めたら口を閉じましょう♪
油揚げは裏表を逆にすると雰囲気が変わっておしゃれな印象に。
お好みで紅しょうがを添えたら土井善晴さんの「おいなりさん」完成です!
味がしみしみ&柚子の香りがたまらない♪
三角の油揚げにたっぷりとすし飯が詰まった、可愛らしいおいなりさんが出来上がりました。
お弁当のフタを開けてこんなに美味しそうなおいなりさんが並んでいるなんて、食べる前から心がポカポカとあたたまるようです♡
和食文化を提案する土井善晴さんのおいなりさんは、筆者が普段好んで作っている時短レシピとは逆に、手間暇をしっかりとかけて作るところがポイント。
パパッと市販の油揚げを買ってしまいそうなところですが、ここまで丁寧に時間をかけて作ることでおいなりさんひとつひとつに愛着が湧いてしまいました(笑)。
食べてみると、ふかふかの油揚げから甘めのだしがジュワ〜ッと出て来て、続いて中からふんわりとしたすし飯が。
油揚げのだしが染み込んだすし飯は、ほんのりとした酢と甘さ、そして柚子の香りが存在感強めに感じられました!
ですが決して主張しているわけでなく、ほんのり口の中全体で感じられる柚子の香りがとっても美味しいんです。
甘辛のだしを含んだおいなりさんと、添えた紅しょうがの相性も抜群!
7歳の娘もパクパクと食べてくれたので、お花見に絶対作るぞ〜!と心に決めたレシピでした♪
おかずにもお弁当にも!絶品おいなりさん♡
今回は、料理研究家・土井善晴さんが作る「おいなりさん」を紹介しました。
丁寧に油揚げを煮るところからおいなりさんを作りましたが、いつも時短レシピを作っている筆者には新鮮でとても楽しい時間でした♪
時間をかけて作ってもまた食べたい美味しさなので、ぜひおかずやお弁当の参考にしてみてくださいね!