ふと頭をよぎる疑惑
わが家では年末年始やGW、お盆などまとまった休みが取れるときに夫の実家を訪問しており、いつも義母が手作り料理をふるまってくれます。今回も義実家に行く時期が近づき、私はずっと気になっていたことを夫と娘に聞いてみました。
「ねえ、ちょっと聞きたいことがあるんだけど。お義母さんのお料理って……、どう思う?」
私の質問に2人は驚いた顔。「え? ばあばのお料理? まあまあおいしいよ」「うん、俺も母さんの料理の腕はそこそこだなって思っているけど。突然、どうしたんだ?」
「うーん、実は、気にすると思って今まで黙っていたんだけど……。お義母さんのお料理、あんまりおいしくない……っていうか、ものすごい味付けで、飲み込むのも大変なときがあったりするんだけど」
違和感の正体
「は?」と、私の告白に夫も娘も目が点。そう、義母の料理はおいしいまずいのレベルではなく、煮物がとてつもなく苦かったり、ポテトサラダが激甘だったり、体に悪いのではと思うほどしょっぱかったりと、とにかくおかしいのです。しかし、私以外は誰もそんなふうには思っていない様子。
「でもママ、『おいしい』って言って毎回完食しているよね?」「だって、残したら食材に申し訳ないでしょ? お義母さんだって一生懸命作ってくれているんだし……」
すると夫が変なことを言いだしました。「もしかして、お前のだけマズイってことはないよな? いつも料理は母さんが取り分けて渡しているだろう? 昔は大皿を皆でつついて食べていたけど、今は各自の小皿で出してくれるじゃん」
「えっ! まさか、私の分にだけ細工をしているっていうの? それって……」
「うん、母さんが嫌がらせをするなんて信じたくないけど。これからは、おかしいって思ったら我慢しないで何でも話してくれ。俺はお前の味方だからな」と夫が言ってくれたので、改めて確かめることにしたのです。
決戦の日!
この日、私たちは予定通り義実家へ向かいました。
「ごはんを作ったわよ。ほら召し上がれ」と、満面の笑みの義母。私は、キッチンから料理を運ぶのを手伝いつつ、そっと様子を観察していました。そして見てしまったのです。私の小皿にだけ、何か細工をしている瞬間を!
私は夫と娘に目配せ。2人も私に取り分けられた料理を見て、違和感に気が付いたようです。
「いえ、お義母さんの料理は結構です」。私は、車から鍋を持って戻ってきました。「今回は私が料理をお持ちしました! カレーですよ」
何も知らない義父は、「カレーか、いいな! おいしそうなにおいだ」とにっこり。それを聞いた義母は、顔色を変えて叫びました。「私の作った料理があるのに!? こんなの嫌がらせじゃない、なんて嫁なの!」
すると夫が義母をキッとにらんで言いました。「じゃあさ、母さんが取り分けたこの料理、今ここで食べてみてくれよ」
泣いて告白
私は自分に配られたお皿を持ち上げて皆に見せました。「よく見てください。塩が山盛りで、まだ溶け切っていません……」
義父はびっくり。「本当だ。1人分だけ細工したってことか? なんでそんなことを……」
「ごめんなさい! 息子が私の料理より嫁の料理のほうがおいしいって言うもんだから、つい悔しくて……。一度やったら引っ込みがつかなかったの」と義母は泣き出しました。
夫は心を込めて伝えました。「母さん、俺は2人の料理を比べたつもりなんてない。皆、いつも家族のためにおいしいものを作ってくれる2人には本当に感謝しているんだから」
「そうですよお義母さん。私だって、お義母さんのおいしい料理をいただきたいです。当てつけにカレーを作ってきて、こちらもすみませんでした」
「私が悪かったわ……!」と義母は涙声で謝罪をしながら、その場に土下座したのです。
その後の私たち
こうして義母は、これまでのおこないを謝罪し、「二度としない」と誓ってくれました。もちろん義母が作った料理とカレーは皆で分けて残さず堪能したのです。
再び義実家を訪れるときには、義母と私で一緒に料理をする約束も。義父も夫も娘も、私たちが和解できたことを心から喜んでくれました。
義母との関係に限らず、これからは我慢し過ぎないで、取り返しのつかない状況になってしまう前にちゃんと夫と娘に相談して解決していきたいです。
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嫁と料理を勝手に張り合って、1人分だけ味に細工をしていたという姑。かなり陰湿な嫌がらせと心配になりましたが、夫と娘、義父が全面的に味方になってくれ、姑も改心してくれたようでよかったですね。おいしい料理は皆で仲良く味わいたいですよね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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