突然の“ウソ情報”に戸惑う
ある日、「頼んでいた娘の本棚、来週以降でもいいかな?」と義兄からハルキに電話がありました。義兄は工務店の社長で大工さんでもあり、娘のために本棚を作ってくれることになっていたんです。私は「もちろん!急ぎじゃないし、都合のいいときで大丈夫」と伝えてもらったんですが、その電話の中で、義兄が気になることを言っていたようなのです。
電話を終えたハルキが「兄貴からちょっと気になることを言われたんだけど……」と深刻な表情で言うのです。続けて「どうして、入学祝をいらないって言ったんだ?」と。身に覚えのない私は「そんなこと言ってない! むしろ、義姉とそんな話をした記憶すらないのに!? 」と答えました。義兄によると、義姉が「入学祝は不要ですから! 余計なおせっかいやめてくださいね!」と言われた言ったらしいのです。しかもいかにも迷惑そうに断ってきたと……。
もちろん、事実無根! しかし、義姉は自信満々でそんなことを言い切っていたらしく、義兄も戸惑っている様子だったらしいのです。
義実家でのサプライズ
そんなことがあって少し経ったころ、義両親が「入学祝を渡したい」と言ってくださり、義実家に家族で行くことに。
義両親からは素敵な水色のランドセルをもらって、娘も大喜び! 義両親にお礼を言うと、義兄が「これおじさんたちか……」と封筒を差し出したのです。ところが、その手を義姉が制止し「小学校入学おめでとう♪ おじさんもおばさんも、本当に嬉しいと思ってるのよ!」と言います。しかし、「でも、ウチは入学祝ナシね!」と……。戸惑う私たちに「兄弟間でお金のやり取りは水臭いって言ったじゃない!それにほら、ウチ子どもいないから元取れないしさ、それならそれで好都合だし~♪」とドヤ顔で言うのです!
なんと、義姉は私もいる前で堂々と嘘をついてきたのです。お祝い金を渡さないってだけならスルーでよかったのですが、こんな風に今後も嘘ばかりつかれたら困ってしまいます。耐えきれず私は「私は断ったことはないんですけど、本当に全部ナシにして良いんですか?」と問いかけました。すると義姉は「何が? 別にいいけど?」と言ったのです。私は「この話を聞いたら顔色を変えるんじゃないかな……」そう思いながらあることを切り出しました。
娘の怒涛の追撃が始まる!
私は「お義兄さんが会社立ち上げるときだってうちは援助しましたし、義実家のリフォームのときも援助しました」と義姉が知らないであろう真実を告げました。続けて「これからは長男一家のお義姉さんたちがお金出してくれるんですね?」と問うと、義姉は悔しそうに顔を歪めました。
ここで黙っていなかったのが、しっかり者の我が娘。「こんなに嘘をつく人がいるなんて……」とポツリ。さらに「簡単に嘘をつく理由がわかったの。義両親に可愛がられているように見えるママに対するライバル心……完全に逆恨みでしょ?」とズバッと言うのです!
その様子を見ていた義母が「私は平等に接してるつもりだったけど、苦しめていたのね。ごめんなさい」と言い、続けて「思っていることは素直に口に出してちょうだい?」と告げます。こんな小さな娘に本心を見透かされたこと、義母の言葉を聞きハッとしたのか義姉は「ごめんなさいっ! 私本当は、みんなと仲良くなりたいの! でも仲良くなり方がわからなくて……」となんとも言えない表情で言うのです。そして、義姉は泣きじゃくり、過去の辛いトラウマも全部話してくれたのです。
義姉が語る本音とは
話を聞くと、義姉は過去に人と上手くいかないことが多く、その経験から素直になれずにいたと言います。そして、なかなか子どもが出来ずに焦る気持ちが強く、娘の入学を素直に祝うことができず嘘をついてしまったようなのです。もしかしたら、私も知らないうちに義姉を傷つけていたのかもしれないと反省しました。
そこからは義姉も人が変わったように娘を可愛がってくれて、今では義両親ともまるで本当の親子のような関係になったのです。
ついに明日は娘の入学式! 家族みんなで娘のランドセル姿を見守ります。もちろん義姉も一緒です♪ 新しいスタートを迎える娘と一緒に、私たちの家族の関係も新たな一歩を踏み出した気がします。
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人との関係に悩んだり、誤解が生まれたりすることはあります。しかし、本音を話す勇気と、受け止めてくれる人たちの存在があれば、関係は変わるんだと実感しました。嘘よりも本音、見栄よりも素直さ。小さな一歩が、大きな変化につながるかもしれませんね。
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。