貯金がない!信用していた元夫の裏切り
私と元夫との出会いはバレーボールサークルです。バレーボールを通じてだんだんと仲が深まった私たちは、付き合って6カ月でスピード婚。すぐに子どもにも恵まれ、結婚して3年ほどは穏やかな生活を送っていました。
ある日仕事が終わり、家に帰ると電気会社から「引き落としできませんでした」というハガキが届いていました。いつも水道光熱費が引き落とされている口座で、貯金も同じ口座なので電気料金が引き落としできないはずがありません。私はすぐに夫を問いただしました。
夫は「何でだろう? この前、少しだけ下ろしはしたけど……」と、しどろもどろ。この様子を見て、私は元夫が何か隠しているのでは? と察知し、「通帳見せて!」とひと言。「一体どういうこと? どうして残高がほとんどないの!?」と残高がほとんどなくなっている通帳を見て動揺し、問い詰めました。
すると「ちょっとギャンブルに使ってしまって……」と答える元夫。なんと、元夫は私たち家族の貯金をギャンブルで使い込んでいたのです。信用していた元夫の裏切りに怒りと悲しみで一瞬息ができなくなりましたが、やっとの思いで「ちょっと考えさせて」と言い残し、そのまま2、3日分の荷物をまとめて息子と実家に戻りました。
実家に戻ったものの、ショックで何も考えられないまま数日が経過。しかし、現実を受け入れ冷静になって、貯金ゼロでこれから生活していけるのか、裏切られた夫を許せるのか、自問自答を繰り返していました。そんなとき息子が「パパに会いたいな」とひと言。この言葉を聞いて「やっぱり息子にはパパが必要なんだ」と元夫とやり直そうと決心しました。そして、夫にこれまでの思いを伝えると、「これからギャンブルは一切しない」と夫も答えてくれました。
まさか不倫までも…
しかし、家族3人で生活するには金銭的に難しい状況だったので、私と息子は実家に頼り元夫とは少しの間、別々に暮らすことに。私は早く家族みんなで暮らしたいとこれまで以上に必死に働き、実家とはいえ節約できるところは切り詰めて生活。精いっぱいの生活を送っていた私の心と体はボロボロに……。それでも楽しかったあのころに早く戻りたい、まだまだ頑張れると自分に言い聞かせ、仕事に育児に励んでいました。
別居して3カ月がたったころ、久しぶりの休日に元夫を驚かせようとサプライズで息子と元夫のいるわが家へ。元夫と息子は公園に出かけるというので、私は部屋の掃除をして2人の帰りを待つことにしました。男性ひとりではなかなか行き届かないであろうキッチンやトイレの掃除を終え、寝室へ。そして、掃除機をかけようとベッドの下をのぞき込むと、なんとそこに見たこともない女性用の靴下が……!
「これはもうダメかもしれない……」と直感的に思い、私の中で何かがぷつりと切れてしまいました。
その日、息子を実家に預けて、私は夫に「女性用の靴下を部屋で見つけたよ」と怒りを抑えながら言うと、夫は「ギャンブルの相談をするうちに親しくなって……」と、若干動揺は見せつつも、どこか観念したかのように答えました。元夫はギャンブルだけでなく、職場の女性と不倫までしていたのです。
離婚を決意
1週間後、元夫と不倫相手と私の3人で話し合うことに。私は冷静を装い不倫相手に「元夫が結婚してるの知っていましたよね」と言うと、「元夫に相談されてだんだんと助けたいと思うようになって」と悪びれた様子もなく答えました。元夫は慌てて「不倫相手とは別れてお前とやり直すつもりだ」と必死です。しかし私は不倫相手もですが、自分が必死に働いているときに女性との関係をやめられなかった夫を許せる気がしません。加えて、夫も不倫相手も慰謝料は払えないと言うのです。
3人での話し合い後も、元夫と関係を続けるべきか毎日のように考えました。不倫相手と別れ私とやり直したいという元夫。息子も大事でこれからも一緒に生活していきたいと。元夫を私が許したら、これまで通り息子と3人で楽しい生活を送れるかもと何度も考えました。しかし、2度も家族を裏切りお金もない夫。何度考えてもこれから先息子を一緒に育てても、明るい未来が私には想像できませんでした。ギクシャクした夫婦関係の家庭にいても息子の笑顔は見れないだろうと離婚を決意しました。
まとめ
離婚して3年たち、息子はもう小学生になりました。あんなに悩んだ日々がウソのように、息子と一緒に趣味のバレーボールを週5で楽しんでいます。夫が使い果たした貯金を取り戻そうと自分の時間を割いて必死に働いていたころを思うと、息子と過ごす時間も増え、心穏やかに過ごせるようになりました。
とはいえ、今でも離婚という決断が正しかったのか、これからの生活を息子と2人でやっていけるのかと不安に駆られるときもあります。しかし私には息子はもちろん、相談にのってくれる家族や親友がたくさんいるので、不安に思ったときこそ周りに助けを求めようと心に決めています。だから、今は不安よりも、これから頑張ろうと息子と2人の生活に前向きです。私も息子も全国大会優勝という目標に向かってバレーボールに打ち込む毎日です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:中村 はるか/30代女性・会社員。6歳の息子を育てるシングルマザー。仕事と育児に追われながらも、休日は趣味のバレーボールに明け暮れている。
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※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年2月)
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