笠原将弘さんの肉おかずレシピ
2025年1月末に販売されたレシピ本、宝島社『笠原将弘「賛否両論」 最高の肉おかず(TJMOOK)』に掲載されている「手羽先と豆腐のスープ」を作ります。
料理人・笠原将弘さんは予約の取れない人気和食店として有名な「賛否両論」のオーナーシェフ。
この本には、笠原さんが得意な鶏肉をはじめとする肉おかずがずらりとのっています。
特別な食材や難しい技術は不要で、笠原さんの至高の味を自宅のキッチンで再現できるんです。
ジューシーから揚げ、ふわふわつくね、玉ねぎたっぷりのしょうが焼き、チキン南蛮など、プロの技が詰まったレシピはどれも魅力的。
いつもの食卓がワンランクアップすること間違いなしです。
今回チャレンジした「手羽先と豆腐のスープ」も普段の私では使わないテクニックが満載でした!
笠原将弘さん「手羽先と豆腐のスープ」の作り方
材料(2人分)
・鶏手羽先…4本
・絹ごし豆腐…300g
・白菜…100g
・水溶き片栗粉(水と片栗粉を同量ずつ混ぜる)…少々
・塩…少々
・粗びき黒こしょう…少々
・万能ねぎ(小口切り)…少々
片栗粉は大さじ1を使用すると、ちょうどよい仕上がりでした。
【A】
・水…3カップ
・酒…大さじ2
・薄口しょうゆ…大さじ2
・みりん…小さじ1
・だし昆布…3g
作り方①具材を準備する
豆腐はペーパータオルで水けを拭き、白菜はざく切りにしましょう。
作り方②手羽先を焼く
フライパンを熱して手羽先を入れ、中火で焼き目をつけます。指定はありませんでしたが、皮目から焼きました。
手羽先から出る脂を利用してこんがりと焼くため、油はひかなくてもOKです。最初はあまり脂が出てきませんでしたが、焼き目がつくうちに脂で照りが出てきましたよ。
作り方③白菜を入れて煮る
②に【A】とざく切りにした白菜を入れて、弱火で約20分間煮ます。
その後、水溶き片栗粉を混ぜながら、回し入れてとろみをつけましょう。
作り方④豆腐を入れる
①の豆腐を2cm角に切ってフライパンに加え、サッと煮ます。最後に塩と粗びき黒こしょうで味をととのえて、盛り付けたら、万能ねぎを散らして完成です!
だし昆布を使うときは、昆布を水に入れて数時間〜一晩寝かしていましたが、この方法で良いとは目から鱗。
これからは顆粒だしに頼らず、気軽にだし昆布を使えそうです。
【実食】滋味深きおかずスープ
見た目にもボリューミーで食べごたえがありそうです。
笠原さんといえば和食のイメージがあったので、このスープも上品な味なんだろうと思いきや、かなりパワフルな鶏の旨みが印象的。
いつも手羽先を汁物に使うときは、焼かずにそのまま入れていましたが、あらかじめ焼くことで旨みが確実にアップしています。
力強い鶏のコクに昆布のやさしい風味も加わって、立体的な味。自己流料理ではなかなか味わえない深みがあります。
手羽先は、ほろっとほどけるようなやわらかさ。心なしか、いつもより骨から肉が離れやすい気もしました。
骨付き肉ならではの旨みがスープに溶け込みつつ、手羽先自体にもだしの風味が感じられる逸品です。
皮はプルンとした食感で、脂の甘みがありますが、黒こしょうのピリッとした刺激が絶妙なアクセントになり、後味は意外と軽やか。
白菜はとろとろに煮込まれて甘みが増しています。そこになめらかな豆腐が合わさることで、食べ応えがありつつもやさしい口当たりです。
お肉も野菜も入ってボリューミー。さらにしっかりした味わいがあるのでご飯が進む、まさしく“おかず系スープ”です!
具だくさんスープを味わって
だしの旨みと鶏のコクが際立つ、スープでした。おかずとしても十分成立する満足感があります。
簡単な手順でここまで本格的な味が出せるのは、さすが笠原シェフのレシピ。ぜひ、味わってみてくださいね。
©『笠原将弘「賛否両論」 最高の肉おかず』(宝島社)