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「これからやりますと言うばかり…」声をかけても一向に動かない新卒社員。人を指導する難しさを痛感

新卒の女性社員が入社しましたが、半年たっても仕事の成果が出ず、私は教育係として指導することになりました。ロールプレイングを通して営業の練習をさせようと計画しましたが、彼女は一向に動こうとせず…。

 

新人のために準備したロールプレイング

私は新人教育係として、新卒で入ってきたデザイン会社の営業職の女性社員にまずは社内でロールプレイングをしてから新規顧客の開拓に臨もうと提案しました。社内の人に練習相手をお願いし、月末までの10日間で全員と練習を終わらせるスケジュールを組みました。彼女にも「この日までにやりましょう」と伝え、確認の電話もしました。

 

しかし、彼女は一向に動く気配がありません。期日が近づいたころ、再度声をかけましたが、「これからやります」と言うばかりで、結局何も進んでいませんでした。

 

最終日になっても動かない新人

とうとうロールプレイングの最終日。何度も声をかけてきたので、できていないことは予想できましたが、一応確認すると「できませんでした」とひと言。なぜやらなかったのか尋ねると、「やらなきゃいけないのはわかっていたんですけど…」と、はっきりした理由もなく言葉を濁しました。

 

忘れていたとは言わないだけマシかもしれませんが、問題を放置していたことには変わりません。私は、「やらなかったこと自体が問題であるが、できなかった理由すら言えないのはおかしい」と伝えましたが、彼女はふに落ちていないようでした。

 

 

指導不足か?それとも適性の問題か?

彼女は単に指示されたことをこなすのが苦手なのかもしれません。もしかすると、「どう進めればいいかわからない」と思っていても、それを人に質問するという発想自体がないのかもしれません。私は常識的な対応をしたつもりでしたが、それでも動けない人がいることを改めて実感しました。

 

もちろん苦手分野があるのは仕方ありませんが、問題を最後まで放置するのは社会人としてよくないこと。私は指導係としてどうすればよかったのか? 彼女の適性を考え、別の部署で活躍できる可能性を探るのも1つの方法かもしれないと考えました。

 

まとめ

新人教育を通じて、人によって「わからないことへの対処法」が違うことを痛感しました。彼女にとっては、「やるべきこと」とわかっていても、何から手をつければいいかわからず、動けなかったのかもしれません。でも、仕事では「わからないからやらない」では済まされません。私の指導の仕方も、もっと具体的に進め方を示すべきだったのかと考えました。人には向き不向きがあるからこそ、適性を見極めることも重要なのかもしれないと思った出来事でした。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者:藤沢 美咲/30代女性・会社員。都内で事務職として勤務するワーキングマザー。小学生の息子と夫の3人暮らし。仕事と家庭の両立に奮闘しながら、自分の時間の確保が最近の課題。

イラスト/まげよ

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年2月)

 

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