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「めまいが止まらない」44歳で始まっためまいと不安感。診断結果は?不安感が軽減した理由は?

私は44歳のときに、めまいに襲われ、今まで経験したことのない心のざわざわ感、不安感を抱えるようになりました。そこで、あることを始めたところ、徐々に不安感が軽減したのです。その詳細をお伝えします。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師駒形依子 先生
産婦人科 | こまがた医院院長

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
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不安感はある日突然やってきた!

私の不安感はある日突然やってきました。44歳のときです。仕事中にパソコンを操作しているとき、今まで経験したことのないめまいに襲われました。しばらく休憩室で横になってもグルグル回ったまま。その日は早退させてもらい、自宅で1日中寝ていました。しかし、その日を境に1日の中で何回もめまいに襲われるようになり、その後も定期的にめまいの症状に悩む日々が続きました。

 

最初は内科を受診しましたが、原因は特定されませんでした。その後耳鼻科を受診し、「良性発作性頭位めまい症(りょうせいほっさせいとういめまいしょう)」と診断されました。耳の中にある耳石(じせき)と呼ばれる石が三半規管に落ちることが原因で発生するめまいだそうです。半年ほど通院し、処方された薬によって症状は徐々に軽減しました。しかし、「いつまた発作が起きるのか?」「『外出先で発作が起きたらどうしよう?」という恐怖心から、不安感が強まりました。

 

不安感が日常生活にも影響するようになり、心療内科を受診することになりました。さらに不安感や体調不良について更年期障害の可能性も考え、婦人科も受診しました。血液検査の結果、更年期障害と診断され、ホルモン補充療法を開始しました。

 

心療内科では抗不安薬と抗うつ薬を処方してもらい、まさか自分が心療内科のお世話になるなんて、ずっとこのままなんだろうか? とにかく不安な日々を過ごしていました。今思えば、仕事で体を酷使することが多かったのと、子育てでは長男が高校1年の時期に不登校になり、また中学1年の次男が所属していた野球チームでのお母さんたちとの人間関係で心身ともに疲れ切ってきたのだと思います。

 

ヨガスタジオでヨガニドラーを体験

木漏れ日

 

当時、私は心身の不調を改善するために、ヨガにハマっていました。私はスポーツインストラクターをしていて体を動かすことが好きだったのもあり、通っていたヨガスタジオのワークショップを受けていました。ヨガを通じて、筋肉や心の緊張が解けていくのを感じていたからです。

 

ワークショップの1つに瞑想を学ぶコースがあり、受講生となり2カ月ほど通いました。これはヨガの哲学を学ぶコースです。カリキュラムの中にヨガニドラーを体験する時間があり、これが私とヨガニドラーとの出合いとなりました。

 

ヨガニドラーは「眠りのヨガ」です。ヨガマットの上にあお向けになり、目を閉じてくつろぐポーズで、インストラクターのガイドに耳を傾けるものです。ヨガというとストレッチの要素が入ったポーズを取るものと思っていた私は、「これで体に良いことがあるのかな?」と半信半疑でした。

 

しかし、一度体験してびっくり! なんともいえない心の安らぎとリラックスを感じたのです。これはやってみる価値がある!と思って、続けることにしました。

 

 

ヨガニドラーを続けてみた結果

ヨガニドラーのCDを買っていたのもあり、自宅でもおこなうことにしました。今は有料のアプリを使って毎日1日1回、昼食の後に20分ほどのものをルーティンにしています。

 

ヨガニドラーはインストラクターのガイドに従いながら、じっとあお向けのポーズで体を細かく意識します。ヨガニドラーは自律訓練法に似たリラクゼーション技法。以前通院していた心療内科のカウンセラーによると、自律訓練法は自己催眠により意識的にリラックス状態をつくり、自律神経のバランスを回復させる治療法だそうです。

 

1つ異なるところは、「サンカルパ」(サンスクリット語で決意の意味)といって、自分の習慣を変えるポジティブな決意を3回唱えるところ。ヨガニドラーの中には2回サンカルパの時間がありますが、毎回変えずに言い聞かせるようにやります。2回のサンカルパは、ヨガニドラーの中で最初と最後におこないます。

 

私は、「体の不調を軽くしたい」「毎日を快適に過ごしたい」ということをサンカルパで言い聞かせました。その結果、徐々に抗うつ薬を卒業でき、抗不安薬の量も減らすことができました。私にとってヨガニドラーは、日常の忙しさから解放されるための、自分を見つめ直すきっかけにもなっています。

 

ヨガニドラーを始める46歳のときは、頑張ることが良いこと、無理してでも自分を奮い立たせて突っ走ってきたところがありました。しかし、頑張ることだけが良いことではなく「自分にやさしく」することも大事なんだ!と思えるようになり、日々の体調に耳を傾けるようになりました。しんどかったら、「今日は無理しないでペースダウンしよう、こんな日もあるよね~」というように。

 

まとめ

以前の私は自分のことは後回し、仕事では責任のあるポジションに就くなどに加え、体の変化についていけなくて落ち込むことが多々ありました。もともと体が弱かったこともあり、体の不調には慣れていましたが、まさかメンタルの不調になるとは思いませんでした。ストレスに対する受け止め方が若いときより弱くなっていることを改めて感じています。

 

ペースダウンした結果、不安感も以前より少なくなりました。ヨガニドラーを通じて体を緩めることを日常的にしているからだと思います。以前お世話になったヨガインストラクターによると、人は体を緊張させることは得意だけど、緩めることは苦手だそうです。これからも、ヨガニドラーを続けて「自分にやさしく」過ごしていきたいと思います。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

著者:吉野 和見/50代女性。管理栄養士・健康運動指導士としてフリーランスで活動中。 40代前半から不調に悩まされあらゆることを試行中。

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

 

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