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浮気した夫「二度と裏切らない!お前を永遠に愛してる!」私「もう離婚してるけど?」真実を知った誤爆夫の哀れな末路

毎日残業続きでなかなか帰ってこない夫の体調を心配していた私。そんなある日の夜、夫が、浮気相手に送ったと思われる甘いメッセージを、私に誤って送ってきました。どうやら、LINEを開いたままにしていて、相手を浮気相手だと勘違いして私に送ってきたようでした。そう、夫が帰宅しない理由は、残業ではなかったのです――。

「大きなプロジェクトが始まったばかりで、今日も残業になった」「明日も早いから会社に泊まることにするね!」と連絡してきた夫。すでに作り終えてしまった夫の分の晩ごはんをしまいながら、私は大きなため息をつきました。

 

洗い物を終えて、テレビをぼーっと見ていると、またも夫からメッセージが。そこには「ついさっき会社でバイバイしたばかりなのに、俺もう寂しいよ……」「少しだけ仕事を片付けたら、タクシー飛ばしてすぐにおうちに向かうね! 買ってきてほしいものがあったら連絡ちょうだいね♡」と書かれていたのです……。

 

 

私を浮気相手だと信じて疑わない夫

とっさに、夫の話に合わせようと考えた私。「あ、ありがとうございます! でも今日もうちに来て大丈夫なんですか?」「奥さんにバレたりとかって……?」と返してみました。

 

「何も心配しなくて大丈夫だよ♡」「残業って伝えてあるから問題ないさ」「それに、嫁が俺の言うことを疑うことなんて絶対にないからさ」

 

私、夫にナメられてた……? とショックを受けつつも、私は浮気相手のフリをして夫に返信を続けました。

 

「私なら、どんなに愛してても浮気なんてされたら一瞬で冷めちゃいそう……」と少し本音を混ぜて返すと、「え、そうなの!? じゃあ約束するよ、俺は浮気はしないからね、君一筋だよ♡」「安心してね、嫁は俺のことが大好きみたいなんだけど、俺は嫁に愛はないから」と夫。ハートマークに寒気がしました。

 

その後も少しやりとりを続け、夫が浮気相手の名前を呼んだところで、私は「私、待ってるので! お仕事がんばってくださいね!」とやり取りを終わらせました。浮気相手は夫の会社の後輩で、私の面識のある女性でした。

 

 

開き直る浮気相手に私から提案したこと

夫の浮気相手の名前がわかった私は、翌日、彼女に電話をかけました。以前、夫の上司宅のホームパーティーに招かれたときに意気投合した女性で、連絡先を交換してあったのです。

 

「どうも、お久しぶりです」「部長さん宅でのホームパーティーでお会いしたとき以来ですよね」「いつも夫が仕事のサポートから浮気のお相手までお世話になっているようで」

 

浮気相手になりきって夫から引き出した情報によると、もうすぐ付き合って1年記念日を迎えるのだとか。こんなに長い間、裏切られていたなんて……。

 

「え!? まさか……あなたは……あの人の奥さん!?」「あーあ、うそでしょ!? もう最悪! このタイミングでバレるなんて!」「早く別れておけばよかった~!」と、あっさりと浮気を認めた彼女。

 

「最初から私は本気じゃないですからね!  ただの遊びですから!」「奥さんにバレなくても今月中に別れるつもりだったんで!」

 

そうは言っても、不倫は不倫。人の家庭を壊しておいて、『遊び』だなんて言い訳が通じるわけありません。

 

「私は別に家庭を壊すつもりなんて全然なかったのよ!」「ちゃんと遊びだって言ってるのに、だんだん本気になってくるし、いつの間にか離婚届まで……いい迷惑よ!」と彼女。

 

「り、離婚届ですって!? どういうこと!?」と聞くと、「彼、私に本気になっちゃったみたいで……酔った勢いで『いつでも離婚できるんだ! 俺の覚悟を見てくれ!』って言って、署名までした離婚届を見せてきたんです」「この用紙が、俺の“愛の証明”なんだって……俺のクローゼットに保管しておくとかって。正直ちょっと引きましたけど」「と、とにかく! 私も迷惑だし、被害者なんで! 慰謝料請求とかやめてくださいね!」

 

既婚者に手を出しておいて、被害者気取りなんて……と思いましたが、このまま彼女を追い詰めてもおそらく反省はしないでしょう。話を続けたところで時間の無駄になりそうだと感じた私は、彼女にある提案を持ちかけました。

 

「一番悪いのは、私という妻がいながらほかの女に走った自制心のない夫ですし、彼にけじめをつけてもらいたいの」「慰謝料をなしにしてあげるから、浮気の確固たる証拠を送ってくれない?」「あと、データの送信が終わったら、夫に『奥さんに浮気がバレたからもう会えない』って送ってもらいたいの」

 

彼女は「え! 慰謝料をなしに!? すぐに全部送りますね!」「……正直、私も彼に執着されてて面倒だったんです。これで全部終わるなら、私も助かります!」「これで私もあの人から解放されるし、ちょうどよかった!」とすぐに承諾。その後すぐに、夫と彼女の浮気写真やメッセージのやり取りがすべて送られてきました。

 

 

嘘つき夫に突き付けた証拠と彼の末路

2時間後――。

 

浮気相手から「奥さんに浮気がバレた」と連絡を受けたのでしょう、夫から電話がかかってきました。

 

私が、「もう全部わかってるから」と言うと、「違うんだ! 全部誤解なんだ!」「俺が愛してるのはお前だけだから! 彼女とはその、たった一度の過ちっていうか」と夫。しかし、私はすでに浮気相手から証拠をもらっているのです。1年前から関係が続いていたことも、もちろん確認済みでした。私は証拠を持っていることを伝えました。

 

「ぜ、全部バレてるなんて……でも、あの、違うんだ、あれは勢いっていうかノリっていうか……浮気なんてして本当にごめん! なんかこう、後に引けなくなったっていうか」と言う彼に、「ごめんで済むと思ってるの!?」と怒りをぶつけた私。

 

「私はあなたのことをずっと信じてた……激務のあなたを心配して夜食を作ったり、私だって仕事で疲れてたけど、あなたの方が遅くて大変だろうと思って家事を全部引き受けたり……なのに、あなたは毎日浮気相手とお楽しみだったんでしょ?」「あなたのことは心底見損なったわ」

 

そう言うと、「ごめん……本当にごめん……」とひたすら謝ってきた夫。しかし、次の一言で私の目は点になりました。

 

「お前の、この愛の怒りは絶対に無駄にしないから!」

 

思わず「は?」と言ってしまった私。愛の怒り……? 信頼を失くした時点で、愛も情も一気に冷めたというのに、何を言ってるんだろうとあきれている私に、夫は続けました。

 

「俺、もう二度とお前を裏切るような真似はしないから!」

「これからも夫婦2人で仲良く暮らそうな! 永遠に愛してるぞ!!」

「もう私たち離婚してるけど?」

「え?」

 

 

 

実は、たったいま、離婚届を提出してきたところでした。私は夫に説明しました。「浮気相手の彼女から全部聞いたのよ。酔った勢いで愛の証明だとか言って離婚届を書いてたってね!」「それで『永遠に愛してる』なんて、どの口が言うのよ?」と言うと、夫はようやく自分のしでかしたことを思い出したようでした。

 

「あっ……!! そういえば、そうだった……あのとき、俺……」「で、でも、本気じゃないから! 」と言った夫に、「だから、いま私が残りを書いて提出してきたってこと! 私も離婚に同意なんで」「用意しておいてくれて助かったわ~」と返した私。

 

「じゃ、じゃあ、今からもう一度婚姻届を……!」と食い下がる夫を、「ふざけんじゃないわよ!」と私は一喝。

 

「あなたとはもう本当に無理だから!」「もう二度と私と暮らせると思わないで!」「本当に心の底から悪いと思ってるなら、しっかり慰謝料も財産分与も払ってちょうだい!」

 

その後――。

 

 

彼女から送られてきたメッセージや写真を手がかりに、私はふと気になって、彼女のSNSをのぞいてみました。裏アカらしきアカウントにもたどりついたのですが、そこには元夫だけでなく、ほかの男性たちとのデート風景もずらり。彼女には同時進行の相手が複数いたようです。そんな話を、離婚後の手続きについて連絡を取っていたとき、「そういえば、あの子、ほかにも男いたみたいよ?」と軽く伝えてみたら、元夫は明らかに動揺していました。彼女にとって元夫は本当にただの遊びだったことがよくわかったのでしょう――。

 

数日後、「彼女、会社を辞めたらしい」と、元夫がぽつりと漏らしました。でも私は詳しくは聞きませんでした。元夫が何か言ったのか、誰かに何かが伝わったのか、なぜ辞めたのか、もう私の知ったことではありません。結局2人は自分たちで勝手にこじらせて、勝手に崩れていったのですから。

 

元夫は彼なりにけじめをつけてくれようとしたのか、私の希望通りの慰謝料を支払ってくれました。実家に戻ったようですが、事情を知ったご両親からは冷たくされているそうです。まあ、自業自得でしょう。そうして今、私はようやく、自分の時間と生活を取り戻しました。信じた相手に裏切られたのはつらい経験だったけれど、慰謝料で海外旅行やエステなど、今までできなかったことを楽しもうと思っています。これからは、自分のための時間を大切にしながら、少しずつ前を向いて歩いていきます。

 

 

【取材時期:2025年4月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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