記事サムネイル画像

兄夫婦の新築祝いに行くと「貧乏人は見学料1万円払わないと♡」私と両親を追い返した義姉が、激しく後悔したワケ

会社を経営する兄が新築を建てたので、両親と夫と一緒にお祝いを計画していた私。しかし、直前になって義姉から「本当に新築祝いに来るつもり?」と連絡が来たのです……。

兄からすでに招待されているのに、なぜかあまり機嫌がよくなさそうな義姉。どうやら、兄が私たちの訪問を義姉に詳しく伝えていなかったようでした。私が「お伺いするつもりです」と答えると、「本当に来るつもりなのね……」とため息をついて……?

 

 

豪邸を建てたばかりの義姉の選別

「わが家って、上物だけで1億なの。土地はまた別だから、つまり1億以上の家ってわけ。いわゆる豪邸の部類に入るわよね?」「かたや、あなたのおうちっていくらだったかしら?……普通の賃貸のマンションだったわよね? しかも、たったの1LDK」

 

たしかに、私たち夫婦が暮らす家は1LDKの賃貸マンション。しかし、子どもがいない夫婦2人暮らしの私たちにとっては、十分な広さなのです。どうしてそんな話を義姉が持ち出してきたのかわからず、私が黙っていると、義姉は「察しが悪いのねぇ」と吐き捨てるように言いました。

 

「貧乏人だからその程度のマンションにしか住めないんでしょ?」「うちの夫は会社を経営する社長で、あなたたち夫婦は平凡なサラリーマン!」「だから、正直言うとわが家の敷居をまたいでほしくないのよね」

 

つまり、義姉は「新築祝いに来るな」と言っているのです。しかし、すでに私の両親ともスケジュールをあわせていて、みんなで久しぶりに兄家族に会うのを楽しみにしていたため、そのことを伝えました。

 

「今回のお祝いは、うちの両親も一緒に行く予定なんです」「兄との結婚のとき、両家顔合わせもしなかったじゃないですか? 結婚式もたった2人で海外で挙げられて、うちの両親には1回会ったきり……。だから、両親も私たちも、この機会にごあいさつをしたいと思っているんです」

 

私の言葉を聞いて、「……やっぱり、夫が私をあなたたちから遠ざけようとするだけあるわね」「私に害が及ばないように……」と言った義姉。

 

「あなたたちの魂胆はお見通しよ! うちの夫に媚を売ってお金を搾り取ろうとしてるんでしょうけど、私がそんなことをさせないわ!」「夫が招待したらしいから、『来るな』とは言わないけど……私は嫌なの! 貧乏人に踏ませる床はわが家にないの!」

 

そう言って、電話を切ってしまった義姉。私はしばらくぽかんとしていたのでした。

 

 

新築祝いに来た家族に対する義姉の仕打ち

そして、新築祝い当日――。

 

両親と夫とともに、兄の家に着いてインターホンを鳴らすと、「本当に来たのね!」と義姉の声。

 

「夫は先に到着した私の両親の相手をしてくれているから、代わるのは無理よ」「よくよく考えたんだけど、私の両親に貧乏人と同じ空気を吸わせるわけにはいかないし」「夫には私から言っておくから、とっとと帰ってもらえる?」

 

まさかの門前払いに、私たちは開いた口がふさがりませんでした。私はさらに義姉に言い返そうとしていたのですが、父に「もういい、帰るぞ」と止められました。帰り道、父は一言も口をきかず、足取りもどこか荒々しくて、ただならぬ怒りが伝わってきました。私も夫も声をかけられず、重い沈黙のまま歩き続けていました。

 

すると義姉から私に嫌みなメッセージが。

 

「どうしてもうちの億超え豪邸を見たいなら、見学料1万円払えば入れてあげる♡」

「貧乏人のあなたにはきついよね~w やっぱりとっとと帰るしかないわね」

 

義姉はまだ言い足りないようです。どこまで私たちをバカにすれば気が済むのでしょう。あきれつつ私は「本当にいいんですね?」と返すと、またもバカにしたように

「は?」と返してきたので私はその後返信しませんでした。

 

 

 

30分後――。

 

「おい、妻の両親はもう来てるのに、お前たちはいつになったら来るんだよ」「待たせるんじゃねーぞ!」と兄から私に電話がかかってきました。

 

「私たち、30分前には着いたけど、お義姉さんに帰れって言われたから帰ってる」「『貧乏人に踏ませる床はない』『見学したいなら1万円払え』ってずっと言われてたんだよね」「そこまでしてお兄ちゃんの家を見たいとは思わないから、その1万円でどこかおいしいレストランのコース料理でも食べに行こうか、って話をしてたところ」

 

まさか義姉がそんなことを言ってたとは知らなかったのか、しばらく言葉を失っていた兄。しかし、我を取り戻すと「親父は!? 親父はなんて言ってる!? 怒ってるか!?」と父の様子をしきりに聞いてきました。

 

もちろん父は激怒していました。はなから貧乏人と決めつけて、会いもせずに門前払い。招待しておいて見学料を支払えだなんて……父じゃなくても、怒るでしょう。

 

「なんてことだ……すぐに迎えに行くから、ちょっと待ってくれ!」「見学料なんていらない! うちに来てくれ!」と兄は言い、そのまま電話は切れました。

 

 

手痛いしっぺ返しを食らった兄夫婦

兄の電話から10分ほど経つと、義姉から電話がかかってきました。

 

「ねぇ、なんで夫が急に怒るわけ!? しかも慌ててうちから出て行ったし!」「私、なんにも悪いことしてないのに!」と理不尽な怒りを向けてきた義姉に、私は「自分の会社の親会社の社長を、妻が『貧乏人』って言って追い返したのを知ったからでは?」と淡々と返しました。

 

父があまり家庭で仕事の話をしない人なので、私たちもあえて話していませんでしたが、父は子会社を3つ抱えていて、そのうちの1社の経営を兄が任されているのです。義姉はそのことを知らなかったよう。おそらく兄は、父の支援を受けて経営していることを知られると、義姉に見下されると思っていたのでしょう。だからこそ、普段は私たちとの接触を避けさせていたのかもしれません。

 

「ちょっと待ってよ……。お義父さんが親会社の社長ってことは、貧乏じゃないってことじゃない!」と、ようやく真実に気づいたらしい義姉。ちなみに、私の夫は父が経営する親会社のほうで働いていますし、私は別の子会社に出向しています。兄にわざわざ媚を売る必要がないくらいのお給料はもらっています。

 

「そんな……私、貧乏どころか、超がつくようなお金持ちに、貧乏人だなんて言ってたなんて……?」「そんなこと、夫からは聞いてなかった……」「だったら、今すぐ戻ってきていいわよ!」「門は、開けておいてあげるから!」

 

素直に謝ればいいものを……。「お断りします」とはっきり告げると、義姉は「え?」と焦っている様子。

 

「見学料で、いいレストランのおいしいランチコースをいただけるので」「あ、ちょうどレストランに着いたので、失礼しますね」

 

そう続けると、「見学料なんていらないから!」と義姉は何やら騒いでいたようですが、そのまま電話を切りました。

 

その後――

 


父は門前払いの一件で「信頼関係は完全に失われた」と言って、必要な手続を踏んで兄を子会社の社長から解任しました。兄は肩を落とし、地方支社へ異動して着任。これで出世コースからは完全に外れました。

 

その後、夫は親会社から子会社へ社長として出向し、立て直しに奔走しました。もともと経理出身の夫が帳簿を洗い直すと、資金の流れにいくつか気になる点が見つかり、会社の体制を整える必要が浮き彫りになりました。義姉は「こんな田舎、住めない!」と嘆いていたそうです。

 

夫が子会社へ出向してから1年ほど経ったころ、父から「そろそろ本社のほうで一緒にやらないか」と声をかけられました。夫もまもなく本社へ戻る予定だったので、私も異動を決意。義姉とは今後、必要以上に関わることはないでしょう。私は私の道を、夫と共にまっすぐ歩いていくだけ。これからも、静かに、でも着実に、大切な人たちと築ければ、それで十分だと感じています。

 

 

【取材時期:2025年3月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ベビーカレンダー記事制作の取り組み
  • \ この記事にいいね!しよう /
    シェアする

    • コメントがありません

    この記事の著者
    著者プロファイル

    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

    読者からの体験談をお届けします。

    同じ著者の連載

    新着記事が配信されたら、メールやプッシュ通知でお知らせ!
  • 気になる記事をまとめ読み

    人気連載

    新着連載

    連載完結

    もっと見る

    注目記事を探す

    人気記事ランキング

    アクセスランキング
    コメントランキング

    お得な無料キャンペーン

    エンタメの新着記事

  • PICKUP

    他のテーマの
    記事を読む