楽しみの弁当タイムが一転…
妊娠前から利用していた地元のお弁当屋さんは、香辛料で味に変化をつけて塩分を控えるヘルシー志向のお店。宅配弁当を開けるたびに、「今日はどんな味だろう?」と楽しみにしていました。
その日もワクワクしながら、おかずのお肉を口に入れると、スッとした香味が口の中に広がり「おいしい!」と夢中に。しかし食べ進めるうちに、カフェインを摂ったときのような興奮作用に似た感覚があり、そのあとに動悸がしたのです。
少しすると落ち着いたので、「お弁当に使われているハーブが原因かも」と思った私は、すぐにお店へ連絡。使われていたハーブの種類を確認したところ、妊娠中に禁忌とされるものではありませんでした。
私はお店の方に、妊娠中であることや、体の健康を考えて久々にお世話になろうと思っていることを伝えました。
すると……。
お弁当屋さんの神対応に驚き!
お店の方から「今後しばらく、香辛料を抜いて調理したものをご用意しましょうか?」と、なんと個別対応の提案をしてくれたのです。
突然のやさしさに驚きを隠せない私。「いいんですか!? 追加料金をお支払いします!」と伝えると、「いえいえ! 材料が減る分、お値段はむしろ抑えられるくらいなので、気にしないでください!」とありがたいお返事が。それからはお言葉に甘えて、香辛料なしのお弁当を作っていただきました。
念のため産婦人科にも、今回食べたハーブの種類と症状を報告しましたが、「腹痛や出血がないようなら経過観察で大丈夫」とのこと。その後は自宅で安静に過ごし、問題なく経過しました。
やがて無事に出産。産後、再びお弁当を注文した際にはこのときのお礼を伝え、現在はまた香辛料入りのお弁当を楽しんでいます。妊娠中は食事ひとつにも気を使う日々。個別対応を快く提案してくださったお弁当屋さんには、今でも感謝の気持ちでいっぱいです。
◇ ◇ ◇
妊娠中は、普段なら問題ない食品でも体調に影響が出ることがあります。特にハーブやスパイスの一部は、過剰に摂取すると子宮収縮などを促す場合があるため注意が必要です。
万が一、食後に動悸や腹痛、出血など普段と違う症状が出た場合は、自己判断せず、速やかにかかりつけ医へ相談してください。
外食などを利用する際は、妊娠中であることを事前に伝えておくと安心です。妊娠中は「無理しない」「周囲に伝える」「専門家に相談」を基本に、安心して食事を楽しみましょう。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:吉岡 みどり/30代女性。2023年生まれの女の子のママ。さまざまな接客業を経て現在は専業主婦。音楽と本と散歩が好き。「子育ては究極の人間観察」をモットーに、日々愉快に育児中。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)
※AI生成画像を使用しています