きゅうりの最適な保存温度は10〜13℃【正しい保存方法とは】
きゅうりは夏が旬の野菜で、寒さと乾燥に弱いという特徴があります。最も適した保存温度は10〜13℃とされています。
そのため、冬場(11月〜3月)で室温が10℃前後の時期は、冷暗所での常温保存でも問題ありません。
しかし、春から秋にかけて室温が13℃を超えるようであれば、冷蔵庫の「野菜室」に保存するのがベストです。
ここで気をつけたいのが、冷蔵室との違い。
冷蔵室は0〜5℃と低温すぎるため、きゅうりが「低温障害」を起こしやすくなります。
低温障害が起こると、中が茶色く変色してしまい、味も品質も落ちてしまいます。
一方、野菜室の温度は3〜7℃程度で、湿度も高めに保たれているため、乾燥しやすいきゅうりにとってはより適した環境なんです。
野菜室での保存方法
野菜室に保存する場合は、以下の方法をおすすめします。
手順①ペーパータオルで包む
手順②ポリ袋に入れる
手順③立てた状態で保存する
きゅうりは収穫後も生きており、太陽の方向に向かって成長しようとする性質があります。
そのため、本来の成長方向である「縦」に立てて保存することで、水分や栄養の消費を抑えることができ、より長持ちします。
冷蔵庫内で立てて保存しやすくするためには、空の牛乳パックや2リットルのペットボトルを切ったものを使うと便利です。
保存期間の目安は4〜5日程度。
ただし、これは目安に過ぎませんので、なるべく早めに使い切るようにしましょう。
冷凍室での保存方法
「買ったきゅうりを使い切れないかも……」というときは、以下の方法で冷凍保存するのも選択肢のひとつです。
冷凍することで食感は多少変わりますが、浅漬けや炒め物、スープなどに活用することができます。
手順①きゅうりを薄く輪切りにする
手順②塩もみをして水分を出す
手順③キッチンペーパーなどでしっかり水気を取る
手順④フリーザーバッグに平らに入れて冷凍庫へ
保存期間の目安は約1か月ですが、家庭用冷凍庫は開閉頻度が高いため、品質が劣化しやすいです。
冷凍であっても、なるべく早めに使い切ることをおすすめします。
【きゅうりの正しい保存方法】野菜室(10〜13℃)に立てた状態で
今回はきゅうりの保存方法を紹介しました。
重要なポイントを箇条書きで振り返ります。
・最適温度は10〜13℃。寒さと乾燥に注意!
・室温が10〜13℃の時期は常温保存もOK
・それ以外の時期は野菜室で保存
・ペーパータオル+ポリ袋+立てて保存が長持ちのコツ
・食べきれないときは塩もみして冷凍保存
毎日の食卓を彩るきゅうりを、ムダなくおいしく楽しむためにも、ぜひ今回の保存テクニックを試してみてくださいね。