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「捨てられない努力を怠ったお前が悪い!」不倫して出て行った夫→私の敵討ちをしてくれたのは…まさかの!?

私は、夫と5人の子どもたちと6人家族。最近は、夫の事業が好調です。しかし、良い生活ができるようになった反面、夫は家族をないがしろにするようになってしまいました。毎日のように飲み歩き、家に帰ってこない日も多々。週に1度は家族で食事をしようと決めていますが、夫はその約束さえも守らなくなって……。

わが家の子どもたち5人のうち、上の3人は夫の連れ子です。中学生の長女は、不倫して出て行った元妻に似ているため、あまり顔を合わせたくないと、夫は言います。最低すぎる発言に、私は夫をきつく叱りました。

 

夫は、長女のほうも自分のことを嫌っていると言いますが、それは夫の態度がそうさせているのです。多感な時期にデリカシーのない言動ばかりしているのですから、嫌われても仕方がありません。

 

その上、夫は家事も育児もすべて私に丸投げ。たまに早く家に帰ってくると、家族に横柄な態度を取る夫。長女は、そんな夫の言動すべてが不満なようです。

 

子どもたちのことに興味を示して、家族を大切にする姿勢を見せれば、きっと子どもたちも夫に心を開くと思うのですが……。

 

私を見下し、好き勝手する夫

「家事・育児は嫁の仕事だ」と言う夫。私に仕事を辞めて、専業主婦になることを勧めてきました。しかし、私は断りました。数年前までは私が家計を支えてきたからです。夫の事業が安定したのはごく最近のこと。もし、また夫の収入が不安定になっても困らないよう、備えておきたい。だから、仕事を辞めるなんて考えられませんでした。

 

夫は大ざっぱな性格なので、今は事業がうまくいっていますが、いつ大きく転ぶかわかりません。私が心配して、ときどき事業のことに口を出すと、夫は「お前ごときが経営者の俺に向かって、容易く意見するな!」と激怒します。

 

そして、「お前は俺に捨てられたら終わりだ」「捨てられないよう努力しろ」と、脅しのようなことまで言ってきます。あまりに見下されるので、本当に頭にきます。

 

私が諦めて、あまり言い返さなくなったことをいいことに、夫の好き勝手は、日に日に度を越していきました。

 

ある日、幼なじみの女性のために、夫が部屋を借りたことが発覚したのです。あまりの衝撃に、私は思わず絶句してしまいました。自分が子どものころからお世話になっている、彼女の両親から世話を頼まれたと言いますが、特別扱いが過ぎます。

 

私が問いただすと、もちろん夫はブチギレ。「お前には関係ない! 俺は経営者だ! 一番偉い! 部外者のお前が口を出すな!」と、めちゃくちゃに怒られました。夫の事業が不調だったころ、長らく家計を支えてきたのは私。無関係でも部外者でもありません。

 

長女の高校受験のことで話したいこともあったのですが、「そんなのどうでもいい」と怒鳴られました。そして、仕事が忙しいからしばらく家には帰らないと言って、「ちゃんと生活をさせてやっているのだから、文句は言わせない」と説教してきた夫。

 

しかし、数カ月後、どうしても会って話さなければならない問題が浮上しました。夫があの幼なじみと不倫していたのです。調査会社を使って、証拠はバッチリ押さえました。このタイミングで、私は決着をつけて、スッキリしたいと思います。

 

捨てられないための努力とは…?

そして、話し合い当日。
言い逃れできないと悟った夫は、あっさりと不倫を認めました。

 

「彼女と暮らすから! 子どもたちはヨロシク〜」
「俺に捨てられないための努力をしなかったお前が悪い!」

そして、開き直って好き放題言い出したのです。

 

「あれ? 聞いてない?」

しかし、私はすでに子どもたちと話し合っていました。夫には長女から話すと言ってくれていたのですが、まだ話せていなかったようです。

 

「は?」
子どもたちと話し合った結果、夫と一緒に暮らすというのが子どもたちの希望でした。

 

そう聞いた夫は戸惑い、不倫相手のことを心配します。「血のつながらない子どもたちの面倒を彼女に見させるなんてかわいそうだ」と……。私は、すかさず「私はちゃんと育ててきた」と言い返しました。

 

夫は返す言葉がないのか、口ごもっています。私も子どもたちと離れたくないのですが、夫と一緒に暮らすことは子どもたちの希望。長女は15歳、一番下の子も10歳、子どもたちの年齢を考慮すると尊重してあげるべきなのです。

 

私は長女に「私たち、お父さんについていく。お金があるほうが安心だから……ごめんね」と言われてしまいました。娘の言葉はとてもショックでしたが、確かに夫のほうが収入が多く、子どもたちの言う通り、お金があるほうが安心。幸せになれるかもしれません。本当に悲しかったですが、私は子どもたちの意思を尊重することにしたのです。

 

その後、不倫相手を説得した夫は、子どもたちと暮らすことをしぶしぶ納得。しかし、夫は1週間ほどで、あっという間に音を上げました。一緒に生活を始めた不倫相手は、早々にすべてを投げ出し、家を出て行ってしまったそう。

 

子どもたちは、かつての夫のように家ではワガママ放題。しかし、子どもたちからよく話を聞いたところ、どれもこれも夫と不倫相手が原因のようで……。

 

宿題を見てもらえず「わからないなら提出しなくていい」と放置されたり、夫も不倫相手も子どもたちが出かける朝の時間帯に起きてこないため、上の子が下の子のお世話で学校に遅刻したり、朝食はもちろん、夕食も作ってもらえず、カップ麺や菓子パンを出されたり……。そんな生活に、子どもたちは不満を爆発させたのでした。

 

愛する子どもたちのやさしさで成敗!

結局、子どもたちは全員、私が引き取ることに。何でも言うことを聞くから引き取ってくれと夫に懇願され、慰謝料と子どもたち全員の養育費を一括で支払うこと、今後一切子どもたちに会わないことという条件を出した私。最終的には、弁護士同席の話し合いと調停を経て、合意に至りました。

 

その後すぐ、夫の事業は危うい状態に。慰謝料や養育費などとして支払ったお金を戻してほしいとお願いをされましたが、私は丁寧にお断りしました。

 

「元夫だぞ? 子どもたちの父親だぞ? 事業が頓挫して俺が路頭に迷うことになってもいいのか?」と泣きついてきましたが、私には関係のないこと。口を出すと怒られてしまうので、私は何も言い返しませんでした。

 

すると夫は、しおらしく謝ってきて、仕事を頑張っていたのは事実だと言い訳。しかし、夫が頑張っていたのは、仕事ではなく女遊び。これまで何人もの女性と不倫してきたことを、私はずっと見て見ぬフリをしてきました。

 

しかし結果的に、子どもたちは私のもとに帰ってきました。そして、「戻ってきちゃってごめんね。ママにもう我慢しないでほしかったの」と言った長女。私が長年、我慢していることに気づいていて、解放してあげたかったと言うのです。子どもたちはみんな同じ思いで、夫についていこうと決めたのだそう。私は、そんな長女の思いを知って涙が溢れて止まりませんでした。

 

私は、子どもたちさえいたら何もいりません。それが、今回のことで身にしみてわかりました。これからは、やさしくて強い子どもたち5人と、楽しい家庭を築いていきたいと思います。

 

◇ ◇ ◇

 

身勝手な夫と離れることができて良かったです。ひとりで子供を5人も育てることは、容易なことではないと思いますが、頼れる長女がきっとこの先もお母さんの力になってくれることでしょう。5人の子どもたちとお母さんのこれからが、幸せなものでありますように……。心から願っています。

 

 

【取材時期:2025年4月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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