【ホッケの保存方法】水産流通の卸売商社直伝「おすすめのやり方」
今回、「スーパーで購入したホッケの保存方法」を教えてくれたのは、広島県福山市地方卸売市場内にある株式会社クラハシさん!
魚市場を運営する「市場事業」のほか、水産加工品・冷凍食品などを総合的に取り扱う「商事事業」を2つの柱に展開する、総合卸売商社です。
ホッケの保存方法「冷凍するとよいでしょう」"魚市場のプロ"直伝!
クラハシ担当者:ホッケは水分が多い魚ですので、鮮度劣化がかなり早いです。干物であっても、基本的に買ってすぐに食べるのがベストです。
とはいえ、様々な事情で食べきれないときもありますよね。 そういう場合は、「1~2日程度の保存」なのか「すぐ食べない場合の保存」なのかで少し方法が変わってきます。
数日ならチルド室(冷蔵庫の低温室)冷蔵でOK
クラハシ担当者:今日食べられないけど明日食べる、みたいな場合であれば、チルド室での冷蔵保存で大丈夫でしょう。
<ラウンド(丸魚)の場合>
⓵鱗、内臓、エラを取り、血合いをしっかりと洗い流す
⓶水気をしっかり拭き取る
⓷軽く塩をして、数分放置する(気温が高い場合は冷蔵庫内)
⓸軽く水分が浮いてきたら、再び水洗いし、水気をしっかり拭き取る
⓹吸水紙(キッチンペッパーなど)を腹部にしっかり入れてから、1尾ずつ全体に巻き付ける
⓺1尾ずつラップで巻くか、密封容器に入れて冷蔵庫で保管する
<切身の場合>
⓵軽く水洗いする
⓶水気をしっかり拭き取る
⓷軽く塩をして、数分放置する(気温が高い場合は冷蔵庫内)
⓸軽く水分が浮いてきたら、再び水洗いし、水気をしっかり拭き取る
⓹吸水紙(キッチンペッパーなど)で1切ずつ包む
⓺1切ずつラップで巻くか、密封容器に入れて冷蔵庫で保管する
<干物の場合>
⓵汚れなどが目立つ場合は、濡らしたキッチンペーパーなどで拭き取る。匂いが気になる場合は水の代わりにお酒(焼酎なども可)を使っても良い
⓶吸水紙(キッチンペッパーなど)で1枚ずつ包む
⓷1枚ずつラップで巻くか、密封容器に入れて冷蔵庫で保管する
※干物は水洗い厳禁です。
すぐ食べない場合は冷凍保存する
クラハシ担当者:すぐに食べない場合は、どんな状態でも冷凍保存するようにしてください。
<ラウンド(丸魚)の場合>
⓵鱗、内臓、エラを取り、血合いをしっかりと洗い流す
⓶水気をしっかり拭き取る
⓷軽く塩をして、数分放置する(気温が高い場合は冷蔵庫内)
⓸軽く水分が浮いてきたら、再び水洗いし、水気をしっかり拭き取る
⓹吸水紙(キッチンペッパーなど)を腹部にしっかり入れてから、1尾ずつ全体に巻き付ける
⓺1尾ずつラップで巻くか、密封容器に入れて冷凍する
<切身の場合>
⓵軽く水洗いする
⓶水気をしっかり拭き取る
⓷軽く塩をして、数分放置する(気温が高い場合は冷蔵庫内)
⓸軽く水分が浮いてきたら、再び水洗いし、水気をしっかり拭き取る
⓹吸水紙(キッチンペッパーなど)で1切ずつ包む
⓺1切ずつラップで巻くか、密封容器に入れて冷凍する
<干物の場合>
⓵汚れなどが目立つ場合は、濡らしたキッチンペーパーなどで拭き取る
匂いが気になる場合は水の代わりにお酒(焼酎なども可)を使っても良い
⓶吸水紙(キッチンペッパーなど)で1枚ずつ包む
⓷1枚ずつラップで巻くか、密封容器に入れて冷凍する
※干物は水洗い厳禁です。
※冷凍する場合は切身などが重ならないように注意してください。重ねるとその部分の凍結に時間がかかり鮮度劣化の原因になります。また、凍結の際に金属製のバットなどを使用すると、熱伝導が良くなり、凍結にかかる時間が短くなります。
<みりんなどの調味液漬けの場合>
⓵拭き取りなどせずに、ひとつずつラップで巻く(吸水紙などはくっつくので不要)
⓶そのままか、密封容器に入れて冷凍する
<衣付きの場合>
⓵ひとつずつラップで巻く
⓶密封容器などに入れて冷凍する
※調味液漬けは水洗い厳禁です。
※冷凍する場合は切身などが重ならないように注意してください。重ねるとその部分の凍結に時間がかかり鮮度劣化の原因になります。また、凍結の際に金属製のバットなどを使用すると、熱伝導が良くなり、凍結にかかる時間が短くなります。
ホッケを保存する際に覚えておきたい「一工夫」
クラハシ担当者:ホッケを保存する際、少し一工夫すると身の弾力を出したり臭みを軽減できたりします。
合わせて知りたい「解凍するときの注意点」
クラハシ担当者:電子レンジなどを使わず、冷蔵庫内で自然解凍するようにしてください。
ラップなどを外して給水紙でくるむなど、解凍で出てくるドリップにつからないようにする工夫も必要です。
なお、衣がついたものは解凍せず、そのまま調理してください。
解凍すると、衣が水分でべちゃべちゃになってしまうことがあります。
ライターたすく:冷凍する際だけでなく、解凍時もちょっとの工夫でおいしく食べることができるのですね!
冷凍保存した場合の保存期間の目安は?
クラハシ担当者:冷凍保存した場合でも、できるだけ早くお召し上がりになることをおすすめします。
マイナス18℃程度の温度で密封保存ができる前提であれば、目安としては一か月程度は保存可能です。
ただ、やはりどうしても時間の経過とともに品質劣化は生じるので、できるだけ早めに食べるようにしたいですね。
ライターたすく:条件が整えば一か月程度は保存できるものの、なるべく早めに食べ切った方がおいしく食べられる、ということですね!
水産卸売商社”鮮魚のプロ"直伝の「ホッケの保存方法」ぜひ試して♪
今回の記事では、魚市場を運営する水産流通の卸売商社「株式会社クラハシ」さんに「スーパーで買ってきたホッケの保存方法」を解説してもらいました!
ちょっとした工夫をすることで、保存した後でもよりおいしく食べることができるのですね。
ホッケを保存する際はぜひご参考にしてみてください!
なお、冷凍保存期間の目安は条件が整っていれば一か月程度、保存後は生食はせずに必ず加熱調理してから食べるようにしてください!
※地域、店舗、季節、天候などにより流通状況は異なります。