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2歳の長女が熱性けいれん「朝は元気だったのに…なんで!?」救急搬送先の医師から告げられたのは…

ある気温が高い日、まだ次女が生まれて1カ月のころのことでした。朝は元気だった2歳の長女の様子がなんだかおかしいことに気づき、気持ち悪そうだったのでトイレに連れて行きました。吐くことはなかったので部屋に戻ると、ぼーっとし始め、私の呼びかけにも応えず目線がおかしな方向へ。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師松井 潔 先生
小児科 | 神奈川県立こども医療センター 産婦人科

愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等、同総合診療科部長を経て現在、同産婦人科にて非常勤。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。
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2歳の長女の様子がおかしい…

明らかに様子がおかしいので横に寝かせ熱を測ると、39.2度の高熱がありました。とにかく長女の名前を呼び続けましたが、娘は泡を吹きけいれんを起こし始めました。熱性けいれんだと思った私は、娘の体を横向きにしたあと、時計を見て時間を確認し動画を撮りました。今思うと、よく冷静に行動できていたなと思います。

 

5分経ってもけいれんが止まらないので、私もだんだん焦ってきました。主治医に電話すると、すぐ救急車を呼ぶように言われ初めて119番をしました。なかなか繋がらず焦りましたが、救急隊が到着し近くの大学病院へ搬送されました。

 

医師からは、新型コロナウイルス感染症だと言われました。朝は元気だったので、まさかの展開に驚きました。念のために一泊入院することになりましたが、その後は元気に退院して一安心。

 

夫が小さいころに熱性けいれんを起こしたことがあると聞いていたので、前もって対処法などを調べておいたのがよかったと思います。救急車を呼ぶのはためらいがありましたが、救急隊の人にも先生にも、けいれんが起きたらすぐ救急車を呼んでいいと言ってもらえたのは、とても安心できました。今後も子どもの異変について事前に調べて、いざというときに冷静に対処できるようにしておきたいと思った出来事です。

 

◇ ◇ ◇

 

お子さんが無事に回復して本当によかったです。
熱性けいれんは、小児期で最も多いけいれんとされていて、生後6カ月~5歳の間、38度以上の発熱にともなって引き起こされます。一般的には数十秒で終わりますが、時に、1分以上続くこともあります。

 

けいれんが起きたときにお子さんを揺さぶったり、大きな声で呼んだりしてはいけません。余計な刺激を与えることで、けいれんが長引いてしまう恐れがあります。落ち着いて、お子さんのそばで状況を観察しましょう。


具体的には、以下の対処をしてください。

 

1)お子さんの衣服を緩める(特に首回り)
2)横向きに寝かせる
3)その際、嘔吐したら、嘔吐物を喉に詰まらせないよう拭き取り顔を横に向ける
※慌てて口の中に指やタオルを入れないようにしてください。
4)けいれんを起こしたときの状況(体温・発症時間・けいれんの持続時間など)をわかる範囲でメモしておく
※動画を撮っておくと医師の診断に役立つ場合があります。

 

また、次の場合はためらわずに救急車を呼んでください。

 

・けいれんが5分以上続く
・呼びかけても反応がない
・顔色が悪い、呼吸が苦しそう

 

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

著者:佐々木 涼花/30代女性・主婦

2歳と5歳の姉妹を育てる母。両親と同居中。趣味はバレーボール。

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)

 

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