私には1歳2カ月の双子男児がおり、その上に3歳の長女がいます。長女のときとは比べものにならないくらい、双子育児は何もかもが大変! 産後入院中の頻回授乳が大変だったときの話をお伝えします。
授乳は2人合わせて平均1日22回!
入院中は、授乳・ミルクの時間と排尿や排便の有無を記録していました。それによると、1日の授乳・ミルクは2人で平均22回、特に夜間(21時消灯から6時起床まで)は、2人合わせて10~12回という頻度で、おむつ替えもほぼ同じ頻度でおこなっていました。
回数も多いうえに、1人は寝付きが悪くて授乳が終わってもなかなか寝てくれず……。そうしているうちに、もう1人が起きて授乳を始めるということもよくありました。
産後すぐから頑張りすぎた数日間
当初、退院当日から母が手伝いに来てくれる予定でしたが、祖母が危篤となり叶わず、退院後は双子と上の子のお世話を私ひとりでしなければいけないことになりました。出産した翌日にそのことを知り、帝王切開の痛みはありましたが、それよりもどうにかしてひとりでのお世話に慣れないと……という気持ちが勝り、産後2日目から母子同室を希望しました。
助産師さんたちは「無理しなくていいよ。夜は預かろうか? 1人ずつやってみる?」と提案してくれましたが、私は「大丈夫です」の一点張りでした。
頑張りすぎてだんだんと疲れが……
双子ということと、退院後の状況が変わったことで、助産師さんが双子育児のこなし方を一緒に考えてくれました。持参した双子同時授乳ができる大きな授乳クッションの使い方や、授乳前後で赤ちゃんの体重を計り、どれくらいミルクを足せばいいかを計算してくれたり、親身になって考えてくれました。
退院後のシミュレーションをしながら母子同室を続けていましたが、すべてが2倍かかる双子のお世話に頑張りすぎて、だんだんと疲れてきてしまい……。
最後は助産師さんの言葉に甘えました
いよいよ明日は退院という日、ぐったりしている私を見かねた助産師さんが「明日からは嫌でもひとりで頑張らないといけないんだから、今日はゆっくり休んで体力を蓄えて。2人は預かるわ」と言ってくれたのです。眠気もあり、その言葉に甘えさせてもらい、入院最後の晩は朝までゆっくり眠ることができました。
そのときに思ったことは、「頑張りすぎはよくない。育児はずっと続くのだから、無理なときは頼れるものは頼り、自分なりに手を抜くことを覚えないと」とということでした。
そして双子出産後5カ月から仕事を再開し、3歳長女を含め3人の子育てに奮闘する毎日です。すべてを完璧にこなすのではなく、後回しにできることは後回しにしたり、宅配など利用できるサービスは利用したりと、適度に手を抜くことを心がけています。
著者:松裏幸恵
二男(二卵性の双子)一女の母。薬剤師として働きながら子育てをしている。自身の妊娠・出産・育児に関する体験談を中心に執筆中。