タイミング法同様、人工授精を何周期もおこなっていると、次のステップである体外受精にステップアップしたほうがいいのでは? と不安になる方もいると思います。今回は、私がおこなった人工授精の回数とステップアップを考えたときの気持ちなどをお伝えします。
人工授精での妊娠率
人工授精での妊娠率は約7~8%で、人工授精で妊娠した人の多くは5~6回目までで妊娠していることもあり、一般的に人工授精は6周期くらいでステップアップする傾向があるようです。
そのことを考えると私の中で人工授精は5回までおこない、その後は体外受精にステップアップしたほうがいいのかもと考えるようになりました。高齢ということもあり、人工授精を長い期間続けることは考えていませんでした。
人工授精から体外受精への気持ちの変化
私の場合、1回目の人工授精は流産という結果になりました。2回目の人工授精では化学流産になりました。次はうまくいくのでは! と思ったのですが、3回目、4回目は妊娠検査薬が陰性という結果でした。次は自分が決めた5回目の人工授精です。
5回目の人工授精は、翌周期から体外受精をおこなえるように料金や通院タイミングなど、主治医に相談しながら進めていたので、5回目もおこなうものの気持ちはすでに体外受精のことばかりを考えていました。
5回目の人工授精の結果
5回目の人工授精の妊娠判定日は、特にこれといった妊娠の兆候もなかったため、翌周期の体外受精のことを話し合おうと思って病院に向かいました。しかし、検査をしたところ妊娠反応が! 気持ちは翌周期のことばかり考えていたため、主治医の前で頭の中が真っ白になりました。
今思えば、自分の中で「今回妊娠できなかったらどうしよう」というマイナスな気持ちではなく「次は体外受精! 頑張ろう!」と次のステップのことを考え、あまりうじうじ考え込まなかったことがよかったのかなと思っています。
結果、5回目の人工授精での妊娠で、出産までたどり着くことができました。不妊治療専門病院へは1年強という期間の通院でしたが、出産して赤ちゃんの顔を見たとき、本当に病院に行ってよかったと心から思いました。
著者:岩田かおる
子育て中のママ。不妊治療など、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。