結婚前の両家顔合わせに姉と子どもたちも参加
「事件」が起こった両家顔合わせは、市内のホテルの懐石料理店でおこなうことになっていました。普段はめったに行かない高級料理店なので、せっかくだからみんなで行こうと、私は両親に加え、姉一家にも声をかけました。
姉の家族は夫、小学6年生の長男、小学4年生の次男、小学2年生の双子の娘と6人の大所帯。姉は「うちの子たちが行くとうるさいんじゃない」と恐縮気味でした。姉の夫は出張のため顔合わせに参加できず、子どもを預ける人がいない状況だったのです。
しかし、私はおいやめいを溺愛しているため、「大丈夫よ。おばちゃんがおいしいものを食べさせてあげるから連れてきな」と言って誘うことにしました。夫に話すと、「うちの両親も子ども好きだから構わないよ」と快く承諾。いよいよ顔合わせの日を迎えたのです。
「子だくさんですね」の後に出た義兄の暴言
早めに会場に着いた私と両親、姉と子どもたちはホテルのロビーで夫一家を待っていました。そこへ、夫の兄が先に到着。「こんにちは、今日はお世話になります」とあいさつを交わし、私は「うちの両親と、私の姉、そしてその子どもたちです」と家族を紹介しました。
子どもたちは待ち時間に耐えきれず、ホテルの庭の池にいる鯉を見たいと騒いでいました。「到着までまだかかるみたいだから、鯉を見てきたら」と私が告げると姉はうなずき、両親と子どもたちとともに中庭へ向かいました。
その様子を見ながら、夫の兄がふと「お姉さんは子だくさんなんですね」と話しかけてきました。私が「そうなんです。姉は子どもが大好きで」と答えると、義兄は「やっぱり田舎はやることないから、子だくさんになりますもんね」と言い放ったのです。
私は不快感を覚え「どういう意味ですか」と問いただします。「いやね、あなたやお姉さんのご出身の地域って田舎すぎて遊ぶところもないし、子づくりくらいしかやることないって聞きますもん」などと暴言を吐いたのです。
夫も義父母も激怒!義兄は外に連れ出され…
あまりのデリカシーのなさに、私は「失礼ですよ」と大きめの声で注意してしまいました。ちょうど到着した夫と夫の両親がその様子を見ていたようで、夫は血相を変えて私に駆け寄り「どうした?」と尋ねてきました。
私が義兄の失礼な発言を話すと、夫は顔を真っ赤にして「おい! 失礼な態度はやめてって言っただろ」と激怒。しかし、義兄は「本当のことじゃん」と気にもしていない様子です。私は怒りが込み上げ「あのね……」と言い返そうとしたとき、義母が義兄の耳を引っ張り、激しい口調で「お前は自分が風俗通いになった上に、若い子と不倫して離婚して、会社をクビになったことをもう忘れたのね! 偉そうに人さまのことに口を挟みなさんな」と叫びました。
場は騒然としました。義父がため息をつきながら「お前、ちょっと来い」と義兄を連れて外へ出ていきました。その後、義父だけが帰ってきて、夫と義父母からの謝罪を受け入れた私は、中庭から家族を呼んで顔合わせ会場に向かいました。
まとめ
義兄による失礼発言を、私の姉や両親が聞かずに済んだのは不幸中の幸いだったと言えます。夫から問題の多い兄だと聞かされていましたが、露骨に嫌なことを言われて不快でした。しかし、義父母がしっかり鉄ついを下してくれたことで、私も気持ちを持ち直すことができました。
ホテルで騒ぐのは恥ずかしかったですが、義兄抜きで顔合わせができてよかったです。身内であっても失礼な発言をする人とは、距離を保ってあまり関わらないようにしようと思った出来事でした。
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著者:丸田 エカテリーナ/メーカーで営業事務をしながら、ライターとしても活躍中の30代女性。夫婦で年2回旅行するのが生きがい。
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※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年7月)
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