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そろそろ2人目と思ったら、子宮の病気が判明!子宮全摘の可能性に慌てる私【体験談】

2人目を希望して妊活中のときのこと。婦人科の定期健診で告げられた内容に驚がくした私。今まで妊活に協力的でなかった夫の行動も変化したという話です。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師駒形依子 先生
産婦人科 | こまがた医院院長

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
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婦人科の定期健診でわかったこと

1人目を出産して数年たったとき、もともと2人目が欲しかった私は夫に相談してみました。しかし、夫は「自分の子どもはこの子だけ、もう1人いてもこの子以上に愛せる自信がない」と断固として拒否していました。

 

そんなとき、私は婦人科の定期健診で超音波検査を受けました。検査の結果、「子宮筋腫(子宮の筋肉にできる良性の腫瘍)がありますね」と告げる医師。「それから、子宮も少し大きくなっているようです。何らかの治療をしたほうがいいですね。もう出産を望まないなら、子宮を摘出する方法もありますよ」と、子宮腺筋症(しきゅうせんきんしょう:子宮内膜に似た組織が子宮の筋層内に入り込み、子宮が腫れて厚くなる病気)と子宮筋腫の診断を受けました。あまりにも唐突過ぎて状況をよく飲み込めない自分がいました。

 

そういえば、最近の生理は以前に比べると量が多く、たまに血の塊のようなドロッとした出血もありました。外出中にナプキンから漏れてしまい、ズボンを汚したこともありました。しかし、当時は仕事をせず専業主婦だった私は、生理のときは外出の予定を変えて家でゆっくり休むことができたので、そこまで生活に支障を来している自覚がなかったのです。とりあえずその日は帰宅して考えてみることにしました。   

 

別の病院で言われたことと自分勝手な夫への怒り

先日の診断がとてもショックで、「もう2人目は無理なのか」と、ひとり思い詰めてしまう私。しかし、先日は産科のないクリニックでしたので、規模の大きい産婦人科に行くことにしました。やはり、診断は子宮筋腫と子宮腺筋症とのこと。しかしこの産婦人科医は、先日の医師とは少し違って、あまり深刻さがありません。「子どもを望むなら、先に産んでから治療をすればいい。妊娠することでよくなることもあるから」という感じで、意外にも妊活GOが出たのです。

 

もう妊娠できないのでは、と思っていた私は夫と話し合い、これから1年間は妊活を頑張ってみようと合意します。というのも、夫はあんなに2人目拒否をしていたのに、いざ私の体の問題でもう子どもは無理かもしれないと告げられてから、非常に焦ったそうです。1人目はそんなに苦労せずにできたので、2人目も自分たちがその気になれば苦労なくできるだろうという勝手な思い込みがあったからです。

 

女性側からしたら、「一度冬の滝行にでも行って冷水に頭をガンガン打たれて身も心も清めて来い!」と言いたくなるくらいの傲慢な勘違いですが、そこで怒っては私の本来の目的を達成できなくなってしまうため、グッとこらえました。

 

 

月経過多で貧血に。やはり治療は必須

それから少しして、無事に2人目を授かることができ、出産に至りました。出産後しばらくして生理が始まり、また以前のように子宮腺筋症による月経過多と子宮筋腫も確認されました。

 

そういえば、妊娠中には筋腫が大きくなるらしく、おなかのあたりにポコっと飛び出た丸みを、赤ちゃんの足のかかとだと思い、なでたりさすったり、時には話しかけたりしていたのですが、何とそれは子宮筋腫だったということが後ほど判明しました。私を苦しめた筋腫を、愛らしく大事になでなでしてしまっていました。

 

そして産後の生理は以前よりもさらに量が増して貧血も伴うようになってしまったため、治療を受けることにしました。治療法はいくつかありますが、子宮内に「ミレーナ」という器具を装着する方法を選択しました。ミレーナは避妊具として使われるほか、子宮内膜症や子宮筋腫の治療にも効果があるとされています。最近の定期検診では、子宮筋腫が以前より小さくなったことが確認でき、治療は順調に進んでいます。

 

まとめ

病気の診断というのは、自分が思い当たる症状があって病院に行くときと、今回のように思いも寄らず突然告げられるときによって、受ける印象がだいぶ変わると思いました。日々自分の体調を気にかけて、少しでも異常や気になることがあったら放置しないで病院に行くということがとても大切だと痛感しました。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

著者:月丘莉子/40代女性・主婦

イラスト/ののぱ

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)

 

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