家族が結婚式をドタキャン
僕は、長年付き合った幼なじみのAと結婚することになりました。彼女は、僕が家族のことや仕事のことで悩んでいたときもずっとそばで支えてくれた女性です。
式が始まる直前、僕たち2人が幸せに浸っていると会場スタッフが慌てた様子でやってきました。
「実は、新郎様のご家族が、まだ到着されていないようでして…」
スタッフの発言に僕は驚きました。僕の家族は、以前この結婚に反対していました。でも最終的には同意してくれたのですが……。僕は急いで家族に電話をしました。すると、父は
「あぁ。今日は父さんも母さんもB(弟)も忙しくて」とのこと。僕はずっと前から式の日にちを伝えていた旨を言いました。父は、
「俺たちの反対を押し切って家を出たやつの式には参列しない」
と驚きの発言をしたのです。弟も、「俺たちを捨てたのはそっちなんだから、絶縁だろ」と続けました。
絶縁する代わりに…仕送りはなし!
結婚することを決めた当初は、家族は僕が実家から出ていくことに反対していました。僕が家事など家のことをやっていたので、やる人がいなくなると困ると思ったのでしょう。しかし、仕事や結婚式の準備で僕の帰りが遅くなると、家事をしてくれない僕の存在が邪魔になったようでした。
もともと両親は弟のBを溺愛していました。僕は「長男だからしっかりしなさい」と言われてきましたが、今考えてみると、両親の都合よくつかわれていただけだったかもしれません。
父と弟の発言を聞いた僕は、
「わかった。言われた通りに絶縁する。ただし、月50万の仕送りももうしない」
と家族に伝えました。電話越しに、「えっ?!」という動揺の声が聞こえてきました。両親は「毎月、家にお金を入れているのはBだろう?」と言いましたが……それを聞いた弟は、
「俺は実家に住んでるから家賃と食費分の3万しか入れてないよ…」とのこと。両親は、僕がしていた仕送りを弟からだと勘違いしていたようでした。
「そういうことだから…よろしく」
動揺する家族を無視して、僕は電話を切りました。
慌てる両親
直前にいろいろありましたが、僕たちの結婚式は無事に終わらせることができました。結婚式後に、着信履歴を見てみると……家族から数十件の電話が。「折り返さないと続きそうだな…」と思った僕は、家族に再び電話をすることにしました。すると父が電話に出るなり、
「やっぱり、さっきの絶縁の話は撤回させてほしい」
と言ってきました。僕が困っていると、「電話かわって」とA。電話をかわると……
「もしもし。Aですけど。彼は、私との結婚を決めて家を出た後、家族に迷惑がかかるかもしれないと思って、感謝の意味も込めて毎月お金を送っていたんです」
と発言。続けて、「あなたたちは、彼のやさしさを踏みにじったんです!」と言ってくれました。Aの発言に覚悟ができた僕は、「これまで僕のことをいいように使ってきて…僕はそんな人たちのためにお金を使いたいと思わない」と伝えました。
こうして僕と家族は絶縁しました。後に弟から聞いた話ですが、さんざん贅沢をしていた両親は僕からの仕送りがなくなり節約の毎日。夫婦喧嘩も絶えないそうです。
そんな中、僕とAは幸せな日々を送っています。今までは家族関係で苦労しましたが、これからはAと幸せな家庭を築けたらいいなと思っています!
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!