1度目の骨折で救急車に乗る
その日、乗り換えの時間のために急ぎ足で友人と階段を駆け下りました。そのとき足を踏み外してしまったのです。「あっ」と思った瞬間、足首をひねってグキッと曲がったまま着地しました。次の瞬間、足に力を入れようとしても、痛みで立ち上がれません。体重をひねったほうの左足に乗せると、激痛が走ります。少しでも足を引きずりながら歩ければいいのですが、それすら不可能でした。
これは嫌な予感がすると思い、駅員さんを呼んでもらい、やはり動けないということで救急車で病院に行くことになりました。救急隊員が来てくれたのですが、タンカではなく車輪付きの椅子に座って救急車に運ばれました。駅の外で待機している救急車に乗るためにホームを通過しなければならず、他の乗車客たちにジロジロ見られながら移動するのがものすごく恥ずかしかったです。
病院で検査をした結果、足の甲の骨にヒビが入っているとのことで、約2カ月のギプス生活が始まりました。その後、骨がくっついたのを確認し、治療終了となりました。
2度目の骨折は自宅で
それから1年後、自宅にいたときのことです。熱が出た子どもの看病で睡眠不足が続き、体がフラフラしていました。正確にどういう状況だったのかは覚えていないのですが、子どもに呼ばれて急いで何かを取ろうとしてベッドのフレームをジャンプして飛び越えたのです。そのとき、足の小指はベッドをまたぎ切れず、フレームにぶつかってしまいました。また激痛です。
これはもしかして、と足元を見ると、小指が本来とは違う方向に根元から曲がってしまっていました。急いで整形外科を受診すると、やはり骨折しているとのことでした。しかし、手術などの必要はなく、少し位置を正してから固定するという治療方法になりました。
この位置を正すというのが、医師が直接触りながら戻すのですが、ものすごく痛かったです。しかし一瞬で終わりましたし、その後の固定のギプスも、前回とは違い取り外しできるタイプだったので、断然ラクに生活することができました。何と言っても、お風呂に入ることができるのが一番の違いです。石膏のギプスはシャワーもひと苦労だし、夏は蒸れて中の皮膚がかゆくなるし、とても苦痛だったのです。
二度あることは三度ある!?人生観が変わるけがの体験
そしてまたその1年後、事件が起こります。ある暑い夏の日、とても暑さに耐え切れず、いつもはくレギンスをはかずに膝丈のワンピースを着て外出しました。外を歩くだけで灼熱の太陽が照りつけます。子どもは自転車に乗りながら、私は歩きながら近所に買い物に出かけました。
「信号が変わる前に渡ろう」と言って青信号を渡ろうとしたときです。バン! なのかドン! なのかザザザ! なのか効果音で表すと何がふさわしいかわからないのですが(実際にはそんなに大きな音は出ていないと思います)、私は足をとられて転んでしまいました。どうやら子どもの自転車とぶつかって転んだようなのです。気付いたら地面に横たわっていました。夏の直射日光の下のアスファルトがこんなに熱いんだと思ったことが記憶に残っています。
いつまでも横たわっている私に、子どもが早く起きてというのですが、起き上がれないのです。上半身は起き上がれるのですが、足に力が入りません。左方向に膝を地面にたたきつけるように転んだようで、左膝がすりむけて血が出ています。また、左肩にもすり傷があり、口の中にも違和感がありました。前歯が欠けてしまっていたのです。その後救急車で運ばれた私は、膝の骨折と診断され、手術を受けることになりました。このとき妊娠6カ月でした。
膝のお皿(膝蓋骨・しつがいこつ)の骨折により、妊娠中にもかかわらず全身麻酔の手術をすることになってしまいました。一番つらかったのは、妊娠中のため鎮痛剤を使わずに痛みに耐えなければいけなかったことです。翌日にすぐ手術ができたので実質ひと晩の我慢で済みましたが、痛みに耐えながら病室の窓から見た夜明けを忘れることがないでしょう。どんなときも明けない夜はないのだと、その後の人生観を変える体験ができたことは感謝すべきことかもしれません。
まとめ
その後、手術は無事成功し、胎児には影響なく元気な子を出産できました。それ以来もう何年もけがをすることなく元気に暮らしています。本当にあの3年間は何だったのだろうと今でも思いますし、「あのとき履き慣れたやわらかいスニーカーをはいていれば」とか、「あのときワンピースの下に暑くてもレギンスをはいて直接膝が地面に当たらないようにしていれば」など、しばらく後悔していました。しかし、いくら考えても起こったことは変わりませんので、これからは自分の体をさらにいたわり、歩ける、動けることのありがたみをかみしめて生活していこうと前向きに考えるようにしています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:月丘莉子/やんちゃな男子2人の育児中の40代。30代になってから不調が続き、体と心の健康に興味を持つ。何気ない日々にも感謝の心を忘れずに過ごそうと思います。
イラスト/マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)
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