突然のくっきりほうれい線にショック!
ある日、遊園地のイベントに子どもたちと参加したときのことです。真冬で厳しい寒さが続いていましたが、その日は日差しが暖かく、子どもたちと1日中イベントを楽しむことができました。そのため上機嫌で家に帰ったのですが、玄関の鏡をふと見ると、顔にマジックで描いたような2本の線がくっきりと付いているではありませんか! 初めは「子どもがいたずらで描いた!?」と思いました。それくらいくっきりした線だったのです。
焦って顔をゴシゴシこすってみましたが、消えません。まじまじと鏡を見ると、それはいたずらで描かれた線などではなく、顔に刻まれた深いシワだったのです…..。
ほうれい線は今までもうっすらとはあったものの、気にならない程度だったので、あまりにくっきりした深いシワに大ショックを受けました。その日はお風呂に入ってすぐパックをし、保湿も入念におこなって早めに就寝しました。翌日にはシワが薄くなっていることを願って……。
しかし、朝起きてすぐ鏡を見ましたが、ほうれい線はしっかりと顔に刻まれたままでした。ショックを通り越して、「自分もとうとうほうれい線ができる年齢になってしまったんだ」と屈辱感もありました。こうしてその日から、私とほうれい線との闘いが始まったのです。
自分の動画を撮ってほうれい線をチェック!
実際にどんな表情や姿勢のときにほうれい線が目立って見えるのか気になった私は、自分の普段の生活をビデオに撮ってみることにしました! 家事をしているとき、子どもと遊んでいるとき、ひとりで仕事をしたりスマホを見たりしているときなど、いろいろなシチュエーションの自分を撮影しました。まるで「自分大好き」みたいですが……。それだけ必死だったのです!
すると、誰かと話したり笑ったりしているときは、ほうれい線はそれほど目立っていないことがわかりました。一方、ひとりで真顔で作業をしているときには、とても目立っているように感じられたのです。特に猫背になってスマホを見ている自分の姿は、ほうれい線がくっきりと目立ち、客観的に見るとまるで「おばあちゃん」のようでした。
ショックを受けた私は、まず人に会うときにはにっこりと笑顔を作り、真顔にならないように気を付けました。また、ひとりのときも「かっさ(血液やリンパの流れを促すプレート状のもの)」でマッサージをしたり、姿勢に気を付けて過ごしたりと、普段からほうれい線を意識するように心がけたのです。
ほうれい線は目立たなくなるのか皮膚科で質問
私はアトピー性皮膚炎のため、定期的に皮膚科に通っています。ある日、いつもの診察後にほうれい線について質問してみました。
私の担当医によると、ほうれい線の原因は1つではなく、肌表面の問題と、その下にある骨格など構造的な問題が複雑に絡み合ってできるのだそうです。
まず、多くの人が気にする肌表面の原因としては、紫外線や肌の乾燥によって皮膚のハリを支える真皮のコラーゲンが減少・劣化することが挙げられるとのこと。
それに加えて、もっと根本的な原因として、
・加齢による顔の骨の萎縮(骨が痩せること)
・頬の皮下脂肪の下垂(脂肪が下がること)
・表情筋の衰え
など、肌の土台そのものが変化することも大きく影響するのだとか。
これらの原因が重なってほうれい線は深くなるそうですが、私が毎日のセルフケアで直接アプローチできるのは、やはり皮膚の乾燥と紫外線対策。だからこそ、何よりもまず保湿を徹底することが大切だと、先生は教えてくれました。
もともと乾燥しやすい肌質の私。先生のお話を聞いてからは、化粧水や乳液で潤ったと実感できるまで塗り込むよう心がけました。特にほうれい線やシワが目立つ部分には重ねづけをしました。また肌にやさしく、冬でも日焼け止め機能のある下地を使い、UVケアにも気をつかいました。
しばらくは実感が得られませんでしたが、顔全体が潤ってくるとほうれい線はもちろん、他のシワやトラブルも目立ちにくくなりました。1カ月ほどたつと化粧ノリも良くなり、いろいろと隠すために厚化粧をする必要がなくなったのです!
まとめ
当初は鏡を見るたびに落ち込んでいましたが、日々の丁寧な保湿ケアや、笑顔、正しい姿勢を心がけることで、肌全体の調子が上がり、気持ちまで前向きになれました。ほうれい線は完全に消えるわけではありませんが、自分の努力次第で印象は変えられるということ、そして自分と向き合う時間が自信につながるということが、この1年での大きな学びです。これからも楽しみながら自分らしいケアを続けていきたいと思います。
【久野先生からのアドバイス】
ほうれい線などのシワを深く刻まないためには、何よりもまず日々の「保湿」と「UVケア」が必須です。肌の乾燥は小ジワを、紫外線はハリを失わせる深刻な原因になるため、この2つを徹底することが予防の土台となります。
さらに、セルフケアだけでは改善が難しい肌全体のハリ不足に対しては、近年新たな選択肢も登場しています。それが肌自身の再生能力に働きかけ、コラーゲンの生成を促す「肌育注射」などの注入治療です。これは肌本来のハリや弾力を内側から取り戻すことを目的としており、根本的な肌質の改善が期待できます。
日々のケアを基本としながら、ご自身の肌の状態に合わせて専門のクリニックに相談してみるのも良いでしょう。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:白田 ほのか/40代女性。高齢出産のため、下の子はまだ幼稚園。体にムチ打って遊びにつき合うが、年々きつく感じる。子どもが成人したときにホッとして抜け殻にならないよう、生きがいと趣味を模索中。
イラスト/きびのあやとら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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