出汁なし!具材3つだけの絶品鍋

日本テレビ『ヒルナンデス!』で和食料理人・野﨑洋光さんが紹介していた「水から煮るあっさり鍋」を作ります。
野﨑さんは東京・南麻布にある日本料理店「分とく山」の総料理長。
和食の伝統に現代のエッセンスをプラスしたレシピが人気で、テレビや雑誌、講演、料理教室などで大活躍されています。
今回作る鍋は具材が3種類、味付けも醤油とお酒だけというシンプルさ。調味料や食材をあれこれ買わなくていいのが嬉しいですよね。
野﨑洋光さん「水から煮るあっさり鍋」のレシピ

材料(3~4人分/8号鍋)
- 鶏肉(もも)…300g
- 長ねぎ…1本
- 春菊…適量
- 水…600ml
- 酒…50ml
- 醤油…大さじ2
【シメ】
- 豆腐…1丁
- 卵…2個
※写真は約半量です。
シメの作り方は、鍋を食べ終わった後に紹介しますね。
作り方①具材を切る

鶏肉はひと口大に、長ねぎと春菊は食べやすい大きさにカットします。
長ねぎは斜め切りにすると、鍋に入れたときの見た目がきれいになりますよ。春菊は5cmくらいの長さに切りました。
作り方②鍋に調味料を入れる

鍋に水と酒、醤油を入れて軽く混ぜます。
味付けはたったこれだけ。いつもは昆布やカツオ出汁を入れているので、物足りなくないかちょっと心配です。
作り方③具材を入れて煮る

鶏肉と長ねぎ、春菊を加えて火にかけ、ゆっくりと加熱しましょう。
野﨑さん流のポイントは具材を水から煮ること。野菜や鶏肉に含まれるうま味成分は40〜60℃で増えるので、水から煮ると食材本来のおいしさを引き出せます。
80℃くらいになったらその温度を保ちながら15分間ほど煮て、具材に火を通したらできあがりです。
鍋の底に小さな泡ができるのが80℃の目安。泡の大きさをチェックしていれば温度計なしでも大丈夫ですよ。

ちなみに私は、葉物野菜はちょっと歯ごたえが残っている方が好きなので、春菊だけは食べる直前に加えました。このあたりはお好みで調整してくださいね!
グツグツと煮ないで具材に火が通ったらすぐに食べましょう。
じんわり染みる、止まらないうまさ

鍋って具材が多ければ多いほど良いと思っていたのですが、完全に思い込みでした。
鶏肉と春菊、長ねぎの3つだけだから、それぞれの味がすごくよくわかります。具材モリモリの楽しい鍋も、シンプルな鍋もどっちもアリ。新しい発見です。

そして、つゆは具材の味が溶け出していて、びっくりするほど奥が深い!塩気はかなり控えめですが、十分満足できます。
ゆっくり火を入れてうま味を引き出すというワザは、ほかの鍋料理でも使えそうです。
豆腐と卵で優しいシメ

具材を思う存分堪能したら、お待ちかねのシメに移りましょう。今回のレシピはうどんでも雑炊でもなく、豆腐と卵。おなかいっぱいでもペロッと食べられます。
つゆを煮立たせたら、豆腐を手で適当な大きさに崩して加えます。包丁やまな板を使わないので、洗い物が増えないのはありがたいですよね。

卵を溶いて回し入れ、半熟状になったらできあがり!味見してみると豆腐の水分でちょっと薄くなってしまったので、塩をひとつまみ足しました。

ひと口食べるとつゆのうま味と豆腐と卵の優しい味が広がります。身体に染みる、ホッとする美味しさでした。
我が家の定番鍋になりました
いつもなら柚子胡椒や七味で味変したくなるところですが、この優しい味を壊したくなくてそのまま完食。
我が家の鍋料理のレパートリーに確実に加わりました!