お話を伺ったのは……ライオンケミカル株式会社"中の人"

- ライオンケミカル株式会社 開発部 旭和也(アサヒカズヤ)主任
- ライオンケミカル株式会社 総務部 宮崎敦司(ミヤザキアツシ)主任
ライオンケミカル株式会社は、創業140年以上の技術、豊富なノウハウを活かし、殺虫剤、洗浄剤、入浴剤、芳香・消臭剤など、幅広い日用品を開発・製造・販売する総合日用品メーカー。
「よりよいモノを、よりリーズナブルに」を合言葉に、NB・PB・OEM事業を拡大中で、和歌山県から全国、世界へと販売網を展開しています。
カメムシがつきやすくなる!NGな洗濯物の干し方
カメムシが気になる季節は、できれば部屋干しが安心です。 とはいえ、「お天気がいい日は外に干したい!」という方も多いですよね。
そんなときは、これから紹介する“干し方NG例”に気をつけてみてください。ちょっとした工夫で、カメムシのリスクを減らせます。
NG①日が暮れたあとも洗濯物を外に出したままにする

9月頃からのカメムシは、冬を越すための“すみか探し”を始めています。風や雨の当たらない「家まわり」は格好の場所。
とくに夕方以降は光に誘われてベランダへ寄ってくるため、日が暮れる前に取り込むのが鉄則です。
NG②夜から洗濯物を干す

「朝がバタバタするから、夜のうちに洗って干しておこう……」
そんな習慣、実はカメムシを呼び寄せる原因に。
夜は室内灯や外灯の明かりにカメムシが集まりやすく、リビングの明かりをめがけてベランダに寄ってくることもあります。夜干しは避けましょう。
POINT:外干しするなら“日中だけ”に!
晴れた日中にしっかり乾かして、暗くなる前にサッと取り込む。それだけで、カメムシのつきやすさはぐんと減ります。
カメムシに狙われない!外干し時の工夫
対策①遮光カーテンで光を外に漏らさない

対策②光が当たらない場所に干す
遮光対策したベランダやリビングの明かりが届かない位置に干すだけで、“気づいたら服にくっついていた……”を防ぎやすくなります。
カメムシを部屋に“うっかり”入れないためのコツ
洗濯物を取り込むとき、知らないうちにカメムシが部屋に入り込むこともあります。
でも、ちょっとした工夫で防ぐ方法があるんです!
コツ①窓を開ける前に、部屋の電気を消す

カメムシは光に引き寄せられる習性があります。リビングをいったん暗くしてから窓を開けると、光を目がけて入ってくるのを防げます。
コツ②取り込むときは、窓を開けっ放しにしない

洗濯物を取り込むときに窓を全開にしたままだと、カメムシが入りやすくなってしまいます。
窓は必要な分だけ開けてすぐ閉めるのがポイントです。
「洗濯物にカメムシが!NG行動と正しい対処法
NG行動:手でつまんで取り除く

つい反射的にやってしまいがちですが、これは絶対NG!
カメムシは刺激を与えると強烈なニオイの液体を出すことがあります。その臭いが洗濯物や指に付着すると、なかなか取れないことも……。
手で直接触らず、刺激を与えないようにしましょう。
正しい対処法①:洗濯物をやさしくはたく
カメムシが止まっている部分を、そっとはたいて落とします。
強くたたくと刺激して臭いを出すことがあるので、やさしくトントンがポイントです。
正しい対処法②:紙などに乗せて外へ誘導する
ノートや厚紙をそっと近づけて、カメムシを乗せたら外へ。
刺激せずに動かすことで、臭いを防ぎながら安全に処理できます。
POINT:慌てず、触らず、刺激せず。
「触らずに落とす or 乗せて逃がす」が、カメムシ対処の基本です。
カメムシを寄せつけないベランダの作り方

意外に思われるかもしれませんが、ベランダには“何も置かない”のが一番の対策です。
「ハーブを植えたら虫よけになるのでは?」という質問をよくいただきます。たしかに香りで虫を遠ざける効果が期待されますが、実際には環境によって差が出やすいようです。
ハーブそのものには寄りつかなくても、カメムシは洗濯物や窓ガラスなど、別の場所に平気でくっつきます。
また、プランターやラックなど“もの”が多いほど、カメムシが隠れやすくなり、居つく原因になってしまうんです。
一方、何もないすっきりしたベランダなら、「ここは住みにくい」と感じて、別の場所へ飛んでいく可能性が高くなります。
つまり、ベランダはまっさらが最強!
置かずに守る!スプレーでできる簡単虫よけ
ベランダにはできるだけ物を置かず、風通しをよくしておくのがポイント。それに加えて、外干し前にひと工夫しておくとより安心です。
そんなときにおすすめなのが、窓や網戸にスプレーしておくだけの虫よけ対策。
ライオンケミカル株式会社の『Wトラップ イヤな虫よけスプレー』なら、手軽に“カメムシが寄りつきにくい環境”を作ることができます。

・Wトラップ カメムシにも!イヤな虫よけ あみ戸・ガラス用 528円(税込)
網戸や窓ガラス、すだれ、よしずなどにスプレーするだけで、幅広い虫を寄せつけにくくするアイテム。

ワイド噴射仕様で広範囲に均一に効果を発揮でき、網戸1枚あたり約20回のスプレーでしっかりカバーできます。
薬剤処理面に触れた虫は駆除されるほか、忌避効果によって侵入を抑えることも可能。
さらに、網戸が汚れにくくなる成分も配合されているため、見た目を損なわず清潔な状態をキープできるのもポイントです。
虫よけ効果はおよそ2.5か月間持続。(思わず『長っ!』と編集部も声を出してしまいました。コスパいいですね)
使用環境や状況によって前後するものの、長期間にわたり安定した効果が期待できます。
気になる方は、ライオンケミカル株式会社の公式サイトを要チェックです。
カメムシを家の中で見つけた!正しい対処法
カメムシは光に向かって飛ぶ習性があるため、夜に見つけてティッシュで包み、窓の外へ放しても……なんと“ブーメランのように”戻ってくることがあります。
虫がとにかく苦手な方は
①トイレットペーパーで包んで流す

トイレットペーパーで包んで、そのままトイレに流すのが安心。直接見なくて済むうえ、再び室内に戻ってくる心配もありません。
②ガムテープで絡めてゴミ箱へポイ

ガムテープでそっと絡めてゴミ箱へ。カメムシは粘着面から動けなくなるため、そのまま静かに処理できます。
ただし、テープの粘着が刺激となって少し臭いを出す場合もあるので、ご注意を。
できるだけ殺さず逃がしたい方は
ティッシュで包んで、リビングの光が届かない場所(庭や玄関先など)に置く方法も。ブーメランのように戻りにくく、自然とそのまま離れていくかもしれません。
“光・物・刺激”を減らして快適に
カメムシ対策のポイントはたった3つ。
- 光を減らす(夜に干さない・電気を消して取り込む)
- 物を置かない(隠れ場所を作らない)
- 侵入させない(窓まわりに虫よけスプレーするなど)
これを意識するだけで、部屋やベランダでの遭遇率がぐんと下がります。
もし見つけてしまっても、落ち着いて“触らない・焦らない”が鉄則。
気持ちのいいお天気の日でも、ちょっとした工夫で「カメムシ知らずの暮らし」を過ごせますように。
ミントの香りは嫌いと聞くけど、バジルの香りは好まれてしまうのね…