子どもに絵本を読み聞かせるのは、とても大切なことと言われています。ですが、毎日何冊も読むのは、ちょっと大変ですよね。
そんな時におすすめなのが、絵本の内容をプロの声優さんが読んでくれる「絵本アプリ」です。
絵本アプリなら、普段は朗読を担当しているママやパパも、子どもと一緒に楽しむことができますよ。
今回は、そんな絵本の読み聞かせにぴったりの絵本アプリ・読み聞かせアプリを、厳選して紹介していきます。利用するうえでの注意点などにも触れていますので、ぜひ参考にしてください。
無料期間・無料会員あり！絵本の読み聞かせアプリおすすめ11選
絵本アプリ・読み聞かせアプリには、さまざまな種類があります。有料・無料の違いや読み放題の有無などもあり、どれを選べば良いか迷ってしまう方も多いはず。
今回は、無料お試し期間があるアプリや、無料で絵本の読み聞かせが使えるアプリなどを中心に、11種類を厳選しました。
さっそく、一つずつ確認していきましょう。
Amazonのオーディオブック「Audible」
Audible（オーディブル）は、Amazonが提供するオーディオブックサービスで、Amazonアカウントを使って申し込みをします。
月額1,500円（税込）の会費がかかりますが、毎月1枚もらえるコインを使って好きなオーディオブックの購入が可能です。
初めて登録する方には30日間の無料体験期間があり、無料期間中にもコインが1枚配布されるため、好きな本を1冊無料で試すことができますよ。
Audibleは絵本の読み聞かせ専門アプリではないため大人向けの書籍が多いですが、昔話などの短編を1冊に集めた「ベスト100」シリーズは、毎日の読み聞かせに使ってもネタ切れにならない嬉しい1冊です。
「ベスト100」シリーズは定価が3,500円と高額なオーディオブックですが、無料期間中に付与されるコインで購入可能なため、とてもお得に試すことができますね。
また、無料で聴けるボーナスタイトルが毎月1冊公開されるほか、ポッドキャストも聴き放題。大人も子ども楽しめるサービスとなっています。
| 対応OS | iOS、Android、MacOS、Windows |
| 配信冊数 | 40万冊以上 |
| 料金プラン | 月額1,500円 |
| 無料期間 | 30日間無料 |
| 特徴 | ・会員は毎月好きな本を1冊無料で購入可能 ・追加購入は定価の30％OFF ・速度調節機能あり ・バックグラウンド再生可能 ・ブックマーク機能あり |
iOSの場合、アプリ内でオーディオブックの購入ができませんので、まずはブラウザから無料体験に申し込み、取得したコインで希望のオーディオブックを購入してください。
Audibleで購入できる本（オーディオブック）の中で、子どもの読み聞かせにおすすめの本も3冊紹介します。
お話、きかせて！ 聴く絵本「むかしばなしベスト100」
「聴く絵本むかしばなしベスト100」は、世界中の昔話を100話収録しているボリュームのある1冊です。
「桃太郎」や「浦島太郎」といった日本の有名な昔話や、「人魚姫」「3びきのこぶた」など世界中のお話も含まれています。
プロとして活躍する朗読家や声優がナレーションを担当しており、BGMや効果音なども充実。
1話が5分～10分程度と短くまとめられているため多少お話が短縮されている場合もあるようですが、「寝る前に数話聴いたら寝る」といった約束をするのにちょうどよい長さなのではないでしょうか。
お話、きかせて！ 聴く絵本「せかいむかしばなし ベスト100」
世界の昔話を100話集めた「せかいむかしばなしベスト100」には、アンデルセン童話やイソップ童話などの有名なお話が収録されています。
少し怖いお話も含まれているので、寝る前に聴くのは注意したほうが良いかもしれません。
聴く絵本「おやすみまえのよみきかせ ベスト100」
こちらは、寝る前の読み聞かせにおすすめな話が100話収録されたボリュームのある1冊です。
有名な物語は少ないようですが、1話ずつが短いため「何話聴いたら寝る」といったルールも決めやすいでしょう。
「子どもが寝たあとで、自分の好きな本をAudibleで聴きながら残りの家事をする」といった時間の活用ができるのも、音で聴く読書のメリットです。
詳しくは、Audibleの公式HPも参考にしてください。
Audibleのサービス内容などについては、下記の記事でも解説しています。
絵本が読み放題！知育アプリPIBO
「知育アプリPIBO」には、絵本の読み放題プランがあります。日本や世界の昔話のほか、PIBOオリジナル絵本など360冊以上の絵本が聴き放題になるプランです。
プロの声優によるナレーションがありますが、ページ送りは自動ではないため、ママ・パパがスマホ画面のページ送りをして、一緒に楽しんでください。
また、無料会員は1日3冊までの制限がついています。無料お試し期間が7日間ありますので、どのようなサービスか試してみてください。自動課金にはならない点も、安心できるポイントです。
| 対応OS | iOS（Android版アプリなし） |
| 配信冊数 | 360冊以上 |
| 料金プラン | ・無料会員（1日3冊まで） ・読み放題プラン 月額480円（税込） |
| 無料期間 | 7日間無料 |
| 特徴 | ・クイズ、間違い探し、アルファベットやひらがな・カタカナの勉強などもあり ・お気に入り機能あり ・年齢フィルター機能あり ・自動ページ送りなし |
絵本の読み聞かせ・森のえほん館
「森のえほん館」には、読み聞かせに使いやすい3つの機能があります。
（１）こどもモード
子どもが大きくなったら、1人で絵本を読める機能です。ナレーションが流れ、ページ送りも自動です。
（２）パパママ読んでモード
ナレーションがなくパパママが自分で読み聞かせてあげるモードです。実際の絵本の代わりとして使えるでしょう。
（３）朗読モード
ナレーションの音声だけのモードです。イラストがないので暗くした寝室で使えば、寝かしつけ時にも適しています。
プロ声優のナレーションでBGMや効果音もあり、登場人物ごとに配役があるため臨場感もあります。
無料お試しは10日間（iOS版は7日間）あり、期間終了後も定期購読を申し込まない限り更新はされません。
| 対応OS | iOS、Android |
| 配信冊数 | 450冊以上 |
| 料金プラン | 読み放題プラン 月額360円（税込） |
| 無料期間 | ・Android版は10日間 ・iOS版は7日間 |
| 特徴 | ・見過ぎアラーム機能あり ・ブルーライトカット機能あり ・字幕機能あり ・配役ごとに声優が変わる ・自動ページ送り |
聴ける！遊べる！絵本読み聞かせアプリ「みいみ」
「みいみ」では、大手出版社の絵本など約100冊（2021年10月）が配信されており、毎月新しい絵本が追加されています。
すべての本が読み放題になる月額プランは月500円（税込）で、最初の1ヶ月間は無料で体験できます。
絵本のなかには一部のセリフを自分で吹き替えできる機能や、表紙や挿絵を好きな写真やイラストに差し替えられる機能など、オリジナルの楽しみ方もできますよ。
無料期間終了後に自動で有料会員登録されますので、定期購読しない場合は解除手続きをしましょう。
| 対応OS | iOS、Android |
| 配信冊数 | 約100冊 |
| 料金プラン | 月額500円（税込） |
| 無料期間 | 最初の1ヶ月無料 |
| 特徴 | ・自分の声を録音して吹き替え体験できる ・表紙などの写真を好きな写真に差し替えできる ・録音した音声・画像の保存機能あり ・無料会員なし ・自動ページ送り |
ディズニーマジカルえほんワールド
「ディズニーマジカルえほんワールド」は、ディズニーの映画を3Dの絵本にしているアプリです。絵本のイラストが動く点が、大きな特徴となります。
ナレーションと字幕が日本語と英語でそれぞれ切り替えられ、英語での読み聞かせにも対応。
ディズニー映画で人気の「アナと雪の女王」や「くまのプーさん」「美女と野獣」など、過去作から最新作まで順次追加されています。
ストーリーは短く手直しされているようですが、ビジュアルの美しさや英語で聴ける点は評価できるアプリと言えるのではないでしょう。
最初の登録から7日間は無料で利用でき、その後月額プランへと移行します。
| 対応OS | iOS、Android |
| 配信冊数 | 記載なし |
| 料金プラン | 読み放題コースiOS版 月額480円（税込） 読み放題コースAndroid版 月額540円（税込） |
| 無料期間 | 7日間無料 |
| 特徴 | ・絵本のイラストが3Dで動く ・映画シーンのジグソーパズルモードあり ・英語と日本語を切り替えられる ・自動ページ送りなし |
絵本で英語学習｜なないろえほんの国
「絵本で英語学習 なないろえほんの国」は、その名の通り英語学習と絵本の読み聞かせの両方を希望している方におすすめのアプリです。
英語のナレーションはネイティブで、音声とテキストそれぞれを日本語・英語にワンタッチ切り替えが可能となっています。
先に紹介した「森のえほん館」と同じ会社が提供するサービスで、毎日ログインしてシールを集める仕組みもあり、英語学習に毎日取り組めるようなサポートもあります。
無料お試しは7日間あり、期間終了後も定期購読を申し込まない限り更新はされません。
| 対応OS | iOS、Android |
| 配信冊数 | 140冊以上 |
| 料金プラン | 月額360円（税込） |
| 無料期間 | 7日間無料 |
| 特徴 | ・英語と日本語を切り替えられる ・毎日ログインボーナス ・自動ページ送り |
日本昔話・世界の童話がいっぱい「ゆめある」動く絵本
日本・世界の昔話を80冊以上収録している「ゆめある」はオフラインにも対応しており、あらかじめダウンロードしておけば、電波の届かないところでもアプリを起動して絵本が見られます。
絵本のイラストが動き、ページも自動でめくれるため、絵を見ているだけでも楽しめますよ。
画面上に小さく広告が表示されますが、無料利用が可能。広告削除のための月額課金プランもあります。
| 対応OS | iOS、Android |
| 配信冊数 | 80冊以上 |
| 料金プラン | ・基本無料 ・広告削除費用（iOS版250円／月、Android版300円／月） |
| 無料期間 | なし（基本無料） |
| 特徴 | ・オフライン再生可能 ・タイマー機能つき ・絵本のお気に入り登録機能 ・自動ページ送り |
おやすみ前のおとえほん
「おやすみ前のおとえほん」は、女優の南果歩さんと鶴田真由さんが朗読を担当し、オーケストラサウンドで日本と世界の昔話を聴くことができる、豪華なアプリです。
テキストのみ表示される「読むモード」ではBGMだけが流れるため、表示されるテキストに沿ってパパ・ママが読み聞かせをすることも可能です。
自分の声を録音して流せる「録るモード」もあり、色々と楽しめるアプリなのではないでしょうか。
ただし、「おやすみ前のおとえほん」はiOS版のみの提供です。
| 対応OS | iOS |
| 配信冊数 | 全60話 |
| 料金プラン | 月額360円（税込） |
| 無料期間 | なし（「はだかの王様」1話無料） |
| 特徴 | ・女優の南果歩さんと鶴田真由さんの朗読 ・オリジナルオーケストラサウンド ・早送り、巻き戻し機能 ・英語版の朗読あり（一部） |
絵本ナビえいご 英語の絵本が読み放題＆発音採点
英語の絵本が読み放題になるアプリ「絵本ナビえいご」の運営は、「絵本ナビ」を運営している「株式会社絵本ナビ」です。
有名なフォニックスなどの英語学習教材や日本の昔話の英訳版などが約1,000冊利用できるため、子どもが英語に触れる機会を増やしたい方にもおすすめ。
音声AIによる発音チェック機能があり、ネイティブの講師のお手本に合わせてアプリに発声すると、AIがその発音を採点してくれます。
学習に応じてコインが貯まり、ガチャを回してカードのコレクションができるなど、お楽しみ機能も充実。
無料会員でも利用できますが、読める本は限られます。すべての本を読みたい方は、有料の「VIP会員」に申し込みましょう。
| 対応OS | iOS、Android |
| 配信冊数 | 約1,000冊 |
| 料金プラン | ・基本無料（制限あり） ・VIP会員 初月580円（税込）、2ヶ月目以降980円（税込）／月 |
| 無料期間 | なし（基本無料） |
| 特徴 | ・音声AIによる発音チェック機能 ・英訳版絵本や英語学習本が多数ある ・日本語の本はない ・自動ページ送り |
Khan Academy Kids
完全無料で利用できる英語学習アプリ「Khan Academy Kids」は、非営利団体の提供で現在も追加コンテンツの配信を行っています。
英語の絵本を読み上げるだけでなく、動画で英語の歌が聴くことができ、計算を交えたゲーム感覚のコンテンツ、フォニックスなど、さまざまなコンテンツを利用できるのが特徴です。
ただし、全体が英語表記のため、取り組みにくく感じる場合もあるかもしれません。
子供のレベルに合わせて異なるレッスンを表示できるなど、飽きずに続けられる内容となっています。
| 対応OS | iOS、Android、AmazonApp |
| 配信冊数 | 記載なし |
| 料金プラン | なし |
| 無料期間 | なし（完全無料） |
| 特徴 | ・すべて無料で利用可能 ・絵本以外にも英語を学ぶコンテンツあり ・年齢に合わせたコンテンツが表示される ・自動ページ送りなし |
KIKASETE -きかせて-
「KIKASETE」アプリは、一般的な絵本の読み聞かせアプリとは異なり、絵本を通じて学習しようというコンセプトのある知育アプリです。
アシストするキャラクターは合成音声で、ナレーションもキャラクターが行います。
毎日1冊しか本を読めませんが、絵本を読んだあとは、その本の内容に関するクイズが出題され、一般的な知識やマナーなども学べます。
よく知られる昔話や童話のほかに、オリジナルの絵本が100冊以上あり、毎日1冊ずつ絵本を読んでクイズに答えてを繰り返すことで、読んだ本を読み返せるようにもなりますよ。
月額料金の表示がありますが、2021年11月時点ではすべて無料で公開されているようです。
| 対応OS | iOS、Android |
| 配信冊数 | 記載なし |
| 料金プラン | 月額500円（税込） |
| 無料期間 | 現在無料公開中 |
| 特徴 | ・毎日1冊しか読めない ・ナレーションは合成音声 ・絵本を読むと続いてクイズが出てくる ・自動ページ送りなし |
読み聞かせに適した絵本アプリの選び方
自動で絵本を読んでくれる絵本アプリは、毎日何冊も絵本を読んであげているパパ・ママを手助けしてくれるだけでなく、移動中の車内などで子どもが飽きてぐずってしまった時のサポートとしてもぴったりです。
また、小さいうちに英語に触れる機会を作りたいと考えている方にも、英語で朗読してくれるアプリは便利なのではないでしょうか。
少しでも便利で手軽な絵本の読み聞かせアプリを見つけるために、選び方のコツをまとめました。
配信冊数やラインナップが多いものを選ぶ
せっかくなら、たくさんの絵本や童話が読みたいですよね。
配信数はほとんどのアプリ紹介ページに記載がありますので、どのような種類の絵本があるのかチェックしてみてください。
オリジナル絵本などを提供しているアプリもありますよ。
好きなタイトルが配信されているものを選ぶ
子供の頃に好きだったお話が、今でも愛されている点が絵本の良いところではないでしょうか。
今回紹介したアプリの詳細情報をチェックしてみたところ、収録作品名が記載されているアプリもありました。
好きなタイトルが収録されているかどうか、まずはアプリストアで検索してみるといいでしょう。
声を担当する声優・俳優さんに注目する
今回紹介したアプリの多くは、朗読やナレーションをプロの声優さんが担当しています。
例えば、Audibleには絵本以外の本もたくさん配信されていますが、俳優の城田優さんや上川隆也さん、杏さんや人気声優の高山みなみさんなどがナレーションを担当している本があります。
お試し期間に実際に聴いてみるなど、ナレーション担当者の声に注目してみるのも良さそうです。
仕掛けやBGMなどにこだわる
ただ絵本の朗読をしてくれるだけでなく、中には自分の声を録音して吹き替えできる「録音機能」があるものや「効果音・BGMつき」、配役ごとに異なる担当者が声をあてているタイプなど、色々な種類があります。
挿絵が動くものや、逆にまったくイラストのない音声だけのタイプなども。
日中の読み聞かせにはイラストがある方が良さそうですが、寝かしつけには音声だけのタイプを一緒に聴くのが便利です。
用途に合わせた機能があるものを選びましょう。
英語版がある場合も
英語に触れる機会を作りたいなら、英語翻訳版があるアプリを選びましょう。
日本語と英語の切り替え機能、発音採点機能などを有するアプリもありますので、ぜひチェックしてみてください。
無料体験できる物を選ぶ
今回紹介したアプリは、ほぼすべて無料で体験が可能です。
アプリによって無料期間の長短がありますし、無料会員では制限がある場合もあります。課金額もバラバラです。
どのくらいの期間利用できるのか、どんな本があるのかチェックするためにも、無料体験期間を有効に活用してください。
絵本の読み聞かせにもアプリを有効活用しよう！
絵本の読み聞かせができるスマホアプリには、さまざまな種類があります。
今回紹介したアプリを上手に活用して、お子さんにたくさんの本を読んであげてくださいね。
