シチューはご飯にかけるよね?
私の実家では、シチューはカレーのようにご飯にかけて食べるスタイルでした。そのため、結婚後になんの迷いもなくご飯の上にシチューをかけ食卓に出したところ、隣にいた夫が「ぎゃー!!」と叫んだのです。
「どうしたのだろう」と放心状態になった私。夫に叫んだ理由を聞いてみると、「シチューとご飯は別々に食べるものでしょ、なんでご飯にかけているの?」と言われました。なるほど、シチューをご飯にかけて食べるのは当たり前ではなく、むしろ、かけない派にとってはかなり衝撃的だったのだと納得。その後は、シチューとご飯は別々に盛り付けて食卓に出すようになりました。
味噌汁は白? 赤?
夫は中部地方、私は関西地方の出身です。そのためか、夫の実家は赤味噌を使った味噌汁、私の実家は白味噌の味噌汁でした。結婚後、夫に確認せずに白味噌を買ってきたところ、「白味噌はあまり食べたことがないけれど、おいしいかも」と言われてびっくりしました。
私の実家では白味噌がメインで、時折赤味噌を使う程度でした。一方で夫の実家は、赤味噌を使うことが大半だったようです。味噌汁の味噌の種類は、住んでいる地域によって異なるため、一度夫にどちらがいいか聞くべきだったなと、振り返ると思います。
また味噌の濃さも、地域によって異なります。私は関西育ちなので薄味の味噌が好きですが、中部育ちの夫は濃いめの味噌が好きです。幸い、馴染みのなかった白味噌の薄い味噌汁・赤味噌の濃い味噌汁にお互いの口が慣れ、今はお互いの好みに合う、ほどよい濃さの味噌汁を作れるようになりました。
うずらのゆで卵?
ほかにも食事に関する驚きのエピソードがあります。ある日、「普通のゆで卵もおいしいけれど、うずらのゆで卵が食べたい」と夫に言われて、私は困惑。うずらの卵といえば、八宝菜などの料理に入っていることはもちろん知っていましたが、単独で食べるものだとは思っておらず、びっくりしたのです。
作り方がわからなかったので、夫にうずらの卵を茹でてもらいゆで卵のように食べたところ、案外おいしくてハマってしまいました。ただ、初めて聞いたときは「なにそれ、おいしいの?」と感じ、大変驚いてしまったのです。
家庭によって、食事のスタイルは異なると思います。そのため私たち夫婦は結婚当初、シチューの食べ方や味噌汁の種類・濃さなどの違いに戸惑いました。
しかし結婚して2年が経過した今は、徐々にお互いが妥協できる好みの味や、食事のスタイルが確立されてきたように思います。
著者/大野裕子
作画/こいでちゃこ
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