こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。赤ちゃんが生後5カ月を過ぎたらそろそろ始めるものといえば、離乳食ですね。最初は赤ちゃんに何を食べさせればいいのでしょうか?今日は、初めての離乳食の1週間のメニューについてお話します。
最初の1週間は何を食べればいい?
離乳食初日~1週間の離乳食はおかゆがいいでしょう。なぜおかゆかというと、アレルギーの心配が少ないからです(厚生労働省:授乳離乳の支援ガイドより)。
最初の1カ月は、米と水が1:10の割合の「10倍かゆ」を細かくすりつぶした「10倍つぶしかゆ」を与えます。この10倍つぶしかゆは1カ月間食べます。もし、よりゆっくり開始したい場合は、最初の2〜3日はおかゆの上澄みのおもゆを与えてもいいですよ。
最初の1週間は何に気を付ければいい?
内臓、身体機能が未熟な赤ちゃんに、大人は何を気を付けるといいのでしょうか?
量に気を付ける
初日から赤ちゃんがパクパク食べてくれれば、たくさん与えたくなりますよね。でも、今は量を守ってください。初日と2日目は小さじ1。3~4日目は小さじ2。5日目からは大さじ1と、赤ちゃんのおなかがビックリしないように少しずつ量を増やしていきます。
回数に気を付ける
この時期の離乳食は、1日1回です。よく食べるからと言って、何回も食べさせないようにしましょう。2回食になるのは離乳食を始めて2カ月目からです。
食べ物の種類に気を付ける
赤ちゃんが食べる意欲があり、おかゆ以外の食べ物を食べさせたくなっても、今はがまんしてください。おかゆの次に食べられるようになるのは野菜。野菜は8日目を目安におかゆと同様に小さじ1から少しずつ始めましょう。
たんぱく質(豆腐)は、さらにあとの1か月後を目安に始めます。
食べなかったらどうすればいい?
口を空けてくれないとき
赤ちゃんが口を固くとじて食べてくれないときは、無理強いしなくて大丈夫。離乳食期は食べることの練習期間です。栄養のメインは母乳やミルク。食べなかったら母乳やミルクを飲ませてあげましょう。
口から食べ物が出てくるとき
いやがっているのではなく、赤ちゃんの口の発達が未熟だからかもしれません。食べる能力は練習して獲得する能力です。回数を重ねるごとに上手にゴックンできるようになるので心配しなくて大丈夫です。
最初に1週間~1カ月は、とくにあせらず、食べられる食べ物の種類や量を守り進めていきましょうね。
保育士で家庭的保育所経営。一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表。関東と関西中心に、離乳食インストラクター養成講座やママ向けに離乳食講義・料理教室を開催中。「かおりの“和の離乳食レシピ”blog」では1500以上の離乳食レシピを掲載中。