不妊治療や妊活は、精神的に不安なことばかりだと思います。金銭的な面でも負担が大きく、いつまで続ければいいのか、ゴールが見えない日々を過ごすことも。今回は、私の不妊治療と妊娠するまでの経過をお伝えします。
6年の不妊治療のすえ、1人目を妊娠・出産
もともと生理不順で20代前半から婦人科に通院していた私は、まず基礎体温の計測と排卵誘発剤の服用をしました。病院の先生には、「薬で生理が来るということは、妊娠する力があるということだからがんばりましょう」と励まされ、薬の服用のみの治療をすること6年。主人の励ましもあり、ようやく1人目を妊娠・出産することができました。
出産後は6カ月で生理が再開し、基礎体温は計っていませんでしたが、決まった周期で毎月生理が来ていたので、2人目は妊活をせずとも授かるものだと思っていました。
まさかの無排卵月経、不妊治療を再開
1人目の出産後、そろそろ2人目がほしいと思い、はじめに不妊治療をした病院とは別の病院を受診。検査の結果、毎月定期的に来ていた生理は無排卵月経でした。2人目を希望するなら、不妊治療専門の病院で不妊治療を再開すべきだと言われ、もう治療は終わりだと思っていたのに、まさかの再開です。
上の子を連れて、専門的な病院に通うことにしました。不妊の原因特定やフーナテストを受け、まずはタイミング療法から開始することになりました。
不妊治療を中断した1カ月後に妊娠
血液検査やホルモン注射など、上の子を連れて月数回の通院。専業主婦の私には、治療費も負担でした。病院の先生の印象もあまり好ましくなく、生理のたびに主人や子どもに当たってしまうこともありました。
6カ月後、病院の休診日と私の排卵が重なり、その月は妊活を意識しない日々を過ごすことになりました。内心ホッとしている自分がいて、そのまま病院に行くのが億劫になり、治療を休むことにしました。そしてその1カ月後に2人目の妊娠が判明。治療も大事ですが、精神的な余裕を持つために少し休むことも大事だと思いました。
不妊治療中は、とても不安な日々を過ごしていました。病院の先生や主人と話をしながら、自分たちの納得のいく治療を進めていくこと、精神的に限界だと感じたら、治療を少し休むことも大切だと感じた経験でした。
著者:村上八重美
二児の姉妹の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。