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「1週間仕事行けなかった」悲痛な叫びがSNSを埋め尽くす…「保育園の洗礼」どう乗り越える?

慣らし保育も終わった5月。「保育園の洗礼」に泣かされているママもいるのではないでしょうか。「保育園の洗礼」とは、保育園入園後、発熱などの体調不良によりお迎えの連絡が繰り返し入る現象のことを言います。

入園してまもない子どもは免疫力が低く、保育園に蔓延するさまざまな風邪や感染症をもらいやすい傾向にあります。そのため、早退やお休みを繰り返すことになるのです。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師松井 潔 先生
小児科 | 神奈川県立こども医療センター 産婦人科

愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等、同総合診療科部長を経て現在、同産婦人科にて非常勤。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。
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度々かかってくるお迎え要請の電話や、登園できない毎日に心が折れそうになることも……。そこで、病気にかかりやすい時期や予防法を小児科医の松井先生に聞いてみました。

「保育園の洗礼」がトレンド入り!

「保育園の洗礼」はXでもトレンド入り。「1週間ほぼ毎日保育園の洗礼受けてる」「まともに登園した日は数える程」と言ったポストが数多く投稿され、涙を流す顔文字のアイコンだらけ……。

 

「保育園の洗礼」に苦しめられたママが多くいるのが手にとるようにわかります。

 

仕事の途中で早退したり、連日お休みをもらったりすると「預けるのは早かったかもしれない」「やっぱり仕事は続けられないかも」と、自信を失ってしまう人もいるでしょう。

 

しかし集団生活をする上で、子どもの体調不良は仕方がないこと。幼児は年に5〜8回感染症に罹るそうです。保育園児は特に、毎月感染症に罹ると言われているので、備えが肝心です。

保存必須!「子どもの病気 流行カレンダー」

まず、どの時期にどんな病気が流行するかを把握しておきましょう。それに合わせて予防注射を打つことをおすすめします。

病気カレンダー

 

また、流行しやすい病気の症状を把握しておけば、早めに気がつくことができ、悪化する前に受診ができるはずです。

 

万が一の体調不良に備えて、病児保育や病後児保育を探したり、急なお迎えやお休みが必要になったときの対応を夫婦で話し合ったりするのも、重要な「備え」です。「保育園の洗礼」は夫婦で協力して乗り越えることが大切なのです。

 

職場では、日ごろから仕事の進捗状況をメンバーに共有するなどし、「自分しかわからないこと」を極力減らしておくといいでしょう。それによって突発的な休みによる影響を少なくできることがあります。

 

近年ではテクノロジーの発達とともに、自宅にいても仕事や会議ができるようになりました。可能であれば、緊急時のみでもリモート勤務の許可をとっておくと、仕事への影響を最小限に抑えられるかもしれません。

保育園の洗礼を乗り越えるために…

繰り返す子どもの体調不良は、成長の過程で誰もが通る道と言ってもいいでしょう。「仕方がない」「こんなものだ」と受け入れる気持ちも大切です。

 

また、病気にかかりながらも、子どもは少しずつ免疫を獲得して強くなるもの。小学生になると、感染症に罹りにくなります。

 

家族はもちろん、地域のサービスやテクノロジーを存分に活用し、「保育園の洗礼」を乗り越えていきたいですね。

 

 

子育てと仕事の両立には、職場・社会の理解も重要だと言えます。突然の早退やお休みにも柔軟に対応できる組織や仕組み作りをし、ママが働きやすい世の中になることを願っています。

 

 

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