記事サムネイル画像

離乳食づくりで悩みがち…成長に合った進め方や量がわからない!

この記事では、保育士で離乳食インストラクターの中田 馨さんが、数回にわたって、離乳食メニューを考えるときに悩みがちなことを解決していきます。第3回目は成長に合った進め方や量について。離乳食の各時期の形状や食材、食材別の目安量を紹介しています。

離乳食メニューを悩むイメージ

 

こんにちは。離乳食インストラクターの中田馨です。「離乳食の何に悩んでいますか?」と、ママに聞いたところ「成長に合った進め方や量がわからない」と答えるママがいます。

 

離乳食期は生後5カ月ごろから1歳6カ月ごろまで。この1年で赤ちゃんはめまぐるしく成長し、離乳食もどんどん進んでいきます。今日はその時期その時期の成長に合った離乳食の進め方をお話しします。

 

各時期の離乳食の進め方

5~6カ月ごろ(離乳食初期)

まずは、やわらかく炊いた10倍がゆを裏ごししたものを小さじ1からスタートします。ヨーグルト状のトロトロにするのが基本。10倍がゆを1週間~10日食べたら繊維の少ない野菜の裏ごしを食べ始めます。離乳食開始から1カ月経ったら、豆腐、白身魚の順に進めていきます。

 

7~8カ月ごろ(離乳食中期)

7~8カ月ごろ(離乳食中期)になると、離乳食の形状はおかゆが7倍がゆ、ほかの食材はみじん切りになります。少し繊維のがある野菜もチャレンジしていきます。鶏ささみにもチャレンジOK。

 

裏ごししていた離乳食を急にみじん切りに替えると戸惑う赤ちゃんもいるため、裏ごし+みじん切りを合わせたものから与えるとスムーズに進みやすいですよ。大きさを変えるのは、なめらかで食べやすい食材から始めてみましょう。卵は必ず中まで火の通った固ゆで卵を使います。最初は卵黄から食べるようにしましょう。

 

9~11カ月ごろ(離乳食後期)

9~11カ月ごろ(離乳食後期)になると、おかゆは5倍がゆになります。ほかの食材は5mm角程度の大きさになります。この時期に、ほとんどの野菜を食べられるようになってきます。赤身魚、青背魚、牛肉(赤身肉)、豚肉(赤身肉)もチャレンジ OK。いろいろな食材を使えるようになるので、メニューの幅が広がります。

 

同時に、選り好みを始めるころでもあります。でもそれは発達の1つの段階。食べないことにフォーカスせず、楽しく食べる環境づくりを心がけてくださいね! 7~8カ月ごろ(離乳食中期)同様、いきなり大きさが5mmになって戸惑う赤ちゃんがいるかもしれません。徐々に大きさに変化をつけてあげてください。

 

1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)

1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)になると、軟飯、普通飯が食べられるようになります。食材の大きさは1cm角程度。だんだん、大人と同じようなメニューを食べられるようになってきます。でも、まだまだ赤ちゃんの内臓や身体能力は未発達です。やわらかく煮ることと薄味を心がけましょう。

 

各時期の離乳食の目安量

離乳食期は初めて食べる食材は小さじ1から始めることが基本です。最終的に全体でこれくらいの量を目標にという目安量を書きますね。豆腐と魚・肉は1品だけを使ったときの目安量です。豆腐と魚を使った際は、それぞれの分量を減らして使いましょう。

 

【5~6カ月ごろ(離乳食初期)】

10倍がゆ:30~40g

野菜など:15~20g

豆腐:25g

または魚:5~10g など

 

【7~8カ月ごろ(離乳食中期)】

7倍がゆ:50~80g

野菜など:20~30g

豆腐:30~40g

または魚:10~15g など

 

【9~11カ月ごろ(離乳食後期)】

5倍がゆ:90g~軟飯:80g

野菜など:30~40g

豆腐:45g

または魚:15g など

 

【1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)】

軟飯:90g~普通飯:80g

野菜など:40~50g

豆腐:50~55g

または魚:15~20g など

 

 

赤ちゃんの発達は個人個人違います。今日、お話しした進め方や離乳食の量はあくまで目安。参考にするのはいいですが、この通りに進まなくても大丈夫です。赤ちゃんのペースに合わせて進めてくださいね。注意点としては、5~6カ月ごろ(離乳食初期)の最初は与えすぎないこと、たんぱく質は目安量を守り与えすぎないということが大切です。

 

ベビーカレンダー記事制作の取り組み
  • \ この記事にいいね!しよう /
    シェアする

    • コメントがありません

    この記事の著者
    著者プロファイル

    保育士中田馨
    一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長

    0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!

    同じ著者の連載

    新着記事が配信されたら、メールやプッシュ通知でお知らせ!
  • 気になる記事をまとめ読み

    人気連載

    新着連載

    連載完結

    もっと見る

    注目記事を探す

    人気記事ランキング

    アクセスランキング
    コメントランキング

    お得な無料キャンペーン

    食・レシピの新着記事

  • PICKUP

    他のテーマの
    記事を読む