大葉としその大きな違いは何?
しそといえば赤しそと青しそどちらを思い浮かべますか?
赤しそは梅干しや紅ショウガなどの色付けに欠かせないものです。青しそはさわやかな香りとさっぱりとした味わいから、薬味や刺身のつまとして多く利用されます。香りの成分に、腐敗防止作用があるためです。
赤しそと青しそ、どちらもしそと呼ばれていますが、本来しそとは「紫蘇」と書くように、本来は赤しそのことを「しそ」と呼びます。青しそは、赤しその変種で大葉ともいいます。
つまり、大葉としそは広い意味では同じものですが、別物といえば別物です。本来しそは赤しそのことを指す名称でしたが、現在はしその総称として使われることが多く「赤しそ」と「青しそ」どちらも含みます。また、葉以外の部分(実や芽など)も含めてしそと呼びます。
一方、大葉は青しその葉の部分のみを指します。その昔、生産者が青しそを「商品名」としてつけたのが「大葉」の由来です。
なので、私たちスーパーの店員の多くは、大葉のことをしそと呼ぶ機会は少なく、大葉として販売しているお店が多くあるというわけなんです。
赤しそと大葉は出回る時期は違う?
大葉は薬味やお刺身のつまとしての需要が常にあるため、年中出回っていますが、赤しそはそうではありません。
赤しそ、大葉ともに旬は初夏頃からですが、赤しその場合、梅干しなどの漬物材料としての需要が高く、他の時期の需要は少ないため、6月下旬から7月下旬のみ販売されています。
大葉は年中需要があるので、旬以外の時期はハウス栽培されたものが主に出回っています。
たまに取り扱いのない季節に「しそジュースを作りたいんだけど赤しそおいてないかな?」とお客様から聞かれることがあります。
赤しそは一部ハウス栽培していて旬以外の時期もあるにはあるようなのですが、一般的なスーパーでの取り扱いは旬の時期のみと考えた方が良いでしょう。
値段は違う?
赤しそと青しそでは店頭の価格が違います。
赤しそは梅を漬けたり、しそジュースにしたりする際に大量に必要になるため、1束200〜300円と大容量を安く販売されていますが、大葉の場合は料理の薬味やお刺身のつまという用途で大量に使うことがあまりないので、10枚で100円といった形で少量を買いやすい価格で販売する形が多いんです。
赤しそを少量で販売されていても困りますし、逆に青しそを大量に手に入れても「どうやって使い切ろう」となる方が多いと思うので、用途にあった量、価格で販売されているというわけです。
9月は大葉を食べよう
今回は「大葉としその違い」について紹介しました。手に入りやすい大葉で、さっぱりご飯を作ってみてくださいね。